授業コード 24002800 単位数 2
科目名 社会調査論Ⅰ(資料・データ分析) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 伊藤 泰郎 配当年次 *下表参考

授業の題目 資料収集やデータ分析の基礎を学ぶ。
学修の概要 基本的な資料の収集やデータの分析に関する科目である。まず、先行研究の探索方法や公的統計の利用方法を学び、その上で、資料収集や社会調査によって得られたデータを要約・提示する方法について学ぶ。この科目では、度数分布、代表値、散布度、クロス集計といった、統計学において記述統計に相当する領域を対象とする。また、因果関係と相関関係の区別などについてもこの科目で扱う。
学修の到達目標 ・様々な資料や統計データを収集できるようになる。
・収集したデータを要約して提示できるようになる。
・記述統計の基本的知識を理解する。
・統計処理ソフトやGISソフトが使えるようになる。
授業計画 第1回 ガイダンス・度数分布表
 この科目全体の学習の流れを理解するとともに、度数分布表が作成できるようになる。
第2回 主要な記述統計量:代表値と分散・標準偏差
 代表値や分散・標準偏差などについて理解し、表計算ソフトで計算できるようになる。
第3回 散布図と相関係数
 相関係数や散布図などについて理解し、表計算ソフトで計算・作図できるようになる。
第4回 既存統計資料の収集と読み方(1):e-Statの利用とデータの視覚化
 e-Statを使って統計データを収集できるようになるとともに、データの視覚化ができるようになる。
第5回 既存統計資料の収集と読み方(2):公的統計の活用
 必要な統計を選び出し、記述統計の知識も使って公的統計が活用できるようになる。
第6回 既存統計資料の収集と読み方(3):GISの基本
 GISソフトの基本的な操作ができるようになる。
第7回 既存統計資料の収集と読み方(4):GISの活用
 GISソフトを使って統計資料の分析や提示ができるようになる。
第8回 因果関係 と相関関係
 因果関係と相関関係の違いが理解でき、基本的なエラボレーションが理解できるようになる。
第9回 クロス集計表の作成
 表計算ソフトを使って、クロス集計表の作成と基本的な分析ができるようになる。
第10回 平均値の差の比較
 グループ間の平均値の違いについて統計的に分析できるようになる。
第11回 社会調査の集計と分析(1):統計ソフトの基本操作とデータ入力
 統計処理ソフトの基本的な操作ができるようになる。
第12回 社会調査の集計と分析(2):データクリーニングと基礎集計
 統計処理ソフトを使って、データクリーニングと基本的な集計ができるようになる。
第13回 社会調査の集計と分析(3):クロス集計表と相関係数
 統計処理ソフトを使って、基本的なクロス集計表の分析と相関係数の計算ができるようになる。
第14回 社会調査の集計と分析(4):量的変数の分析
 統計処理ソフトを使って、量的変数間の関係について基礎的な分析できるようになる。
第15回 調査報告書のまとめ方
 この科目で学習したことを踏まえ、簡単な調査報告書が作成できるようになる。
授業外学習の課題 授業で毎回行う課題は必ずやった上で次の授業に臨むこと。また、授業外の課題として指示したものは期限までに必ず提出すること。
履修上の注意事項 ・社会調査士カリキュラムのC科目である。
・公認欠席は出席にはならない。
・一定の出席を満たさなければ単位修得はできない。
・公認欠席時の資料は後日配布する。
成績評価の方法・基準 授業で毎回行う課題:100%
テキスト 使用しない。授業において参考文献やその中での該当箇所を適宜指示する。
参考文献 林拓也編『社会統計学入門 (三訂版)』放送大学出版協会(2024)
神林博史・三輪哲『社会調査のための統計学(改訂新版)』技術評論社(2024)
片瀬一男・阿部晃士・高橋 征仁『社会統計学ベイシック』(2015)
谷謙二『フリーGISソフトMANDARA10入門』古今書院(2022)
小林昌樹『調べる技術』皓星社(2022)
主な関連科目 社会調査方法論、社会調査論Ⅱ(統計学)、量的社会調査法(多変量解析)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中や授業後に受け付けます。メールでも対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部社会学科(社会調査関連科目) 24300 2024~2025 2・3・4 - - -