授業コード | 24000800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 比較社会学 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 佐藤 量 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 「他者理解」の社会学 |
学修の概要 | この授業では、「他者理解」をテーマに、民族、人種、国民、移民の視点から持続可能な共生社会について考えます。理論的枠組みとして、エスノセントリズム(ethnocentrism)や文化的相対主義(Cultural Relativism)、ナショナリズム(nationalism)をはじめとした基礎的概念を学びながら、社会に蔓延る対立や共生に向けた課題を分析します。自明化されがちな社会を分類する概念を問い直すことで、多様な文化的価値観や社会認識のあり方について相対的に考えます。 |
学修の到達目標 | 多文化共生をめぐる基礎的な文化理論を身につけることができる。 現代社会における社会的・文化的な分断や共生について理解を深めることができる。 |
授業計画 | 第1回 | 比較社会学と「他者理解」:異文化理解をめぐる理論 |
第2回 | 文化を比較する:文化的アイデンティティ | |
第3回 | アマゾンの少数民族の文化を知る:ドキュメンタリー『ヤノマミ』鑑賞 | |
第4回 | アマゾンの少数民族の文化を知る:「野蛮」と「文明」/「赤子の精霊返し」 | |
第5回 | アマゾンの少数民族と日本文化を比較する:共通性と固有性を考える | |
第6回 | 人種とは何か?:人種主義と同化主義 | |
第7回 | 人種と差別:ナチズムと優生学 | |
第8回 | 民族とは何か?:エスニック・アイデンティティ | |
第9回 | 民族とエスノセントリズム | |
第10回 | 国民とは何か?:国境と国籍 | |
第11回 | 国民とナショナリズム | |
第12回 | 移民とは何か?:移民と国民/プッシュ・プル理論 | |
第13回 | 移民と難民:遠隔地ナショナリズム | |
第14回 | 植民地主義と「他者」:同化・包摂・排除 | |
第15回 | 多文化共生社会をめぐる課題と未来 |
授業外学習の課題 | 2時間程度の事前学習。授業前にテキストや参考資料を予習して授業に臨んでください。 2時間程度の事後学習。授業ノートをまとめ、講義内でわからなかった事例や用語を調べてください。 |
履修上の注意事項 | 本講義は連続で受講することによって理解を深めていくため、毎回出席をとります。 社会的に周縁におかれた人々を理解したいという意識のある学生の受講を望みます。 授業計画は状況によって前後、もしくは若干の変更が伴う可能性があります。 欠席が6回以上の場合は失格とし、評価の対象に含めません。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回の授業の最後に提出する小レポート(40%)及び期末レポート(60%)を総合し100%で評価します。 |
テキスト | 授業内で適宜指示します。必要に応じて資料およびレジュメを配布します。 |
参考文献 | 宇都宮京子・西澤晃彦編著(2020)『よくわかる社会学[第3版]』ミネルヴァ書房 川島浩平(2012)『人種とスポーツ:黒人は本当に「速く」「強い」のか』中公新書 アントニー・D. スミス(2018)『ナショナリズムとは何か』ちくま学芸文庫 塩川伸明(2008)『民族とネイション:ナショナリズムという難問』岩波新書 その他、適宜授業中に掲示します。 |
主な関連科目 | マイグレーション・スタディーズ、マイグレーション・スタディーズ演習、比較社会学演習 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義内容に関する質問は、授業時間内および講義終了後に対応します。メールでも受けつけています。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部社会学科(理論・方法に関する科目) | 24300 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |