授業コード | 23001500 | 単位数 | 2 |
科目名 | 西洋文化史演習 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山尾 涼 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | フランツ・カフカと当時の西洋文化にまつわるディスクール |
学修の概要 | オーストリア=ハンガリー二重帝国時代のプラハで執筆を行った作家フランツ・カフカ(1883-1924)と、その当時の西洋文化にまつわるディスクール(ニーチェ、フロイトなど)を学ぶ演習科目です。19世紀末から第二次世界大戦へと至る西洋における文化的病理について学んだ後、受講者には講義内容に沿ったテーマを設定してもらい、各自レポートを作成してもらいます。その後、プレゼンテーションを行ってもらいます。期末のプレゼンテーション以外にも、発表を行ってもらうこともあります。講義の最後にはディスカッションを行いますので、積極的に授業に参加して、発言できる姿勢をもって受講してください。シラバスの授業計画は、講義の進行状況に応じて変更することがあります。 7回目 オンデマンド |
学修の到達目標 | ①本講義で学ぶ思想的、文学的なキーワードを正しく理解して、レポートやプレゼンテーションにて正しく用いることができるようになる。 ②19世紀末から第二次世界大戦のドイツ語圏文化批判について正しい知識を身につけて、その視点から自らテーマを設定し、レポートの作成ができるようになる。 ③文学作品の基礎的な解釈ができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | フランツ・カフカとは 15回の講義で学ぶ内容の概略を知り、講義のテーマについて説明できるようになる。 ディスカッション |
第2回 | カフカと実存主義 実存主義の文学作家としてのカフカについて学び、実存主義とは何か説明できるようになる。 ディスカッション |
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第3回 | カフカの作品解釈 『変身』などのテクストから、カフカの西洋文化批判的な視点について学び、それを説明できるようになる。 ディスカッション |
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第4回 | カフカの時代認識 カフカが執筆を行った当時の西洋文化について学び、彼の作品と時代の問題点との関りについて説明できるようになる。 ディスカッション |
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第5回 | カフカとニーチェ 導入 カフカの作品とニーチェの思想との間テクスト性について学び、この点について説明できるようになる。 ディスカッション |
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第6回 | カフカとニーチェ 応用 カフカの作品とニーチェの思想との間テクスト性について学び、この点について分析できるようになる。 ディスカッション |
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第7回 | カフカとニーチェ 発展 (オンデマンド) カフカの作品とニーチェの思想との間テクスト性について学び、この視点から作品解釈ができるようになる。 ディスカッション |
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第8回 | カフカと西洋文化批判 導入 ここまでに学んだ知識を応用して、西洋文化批判的な視点からカフカの作品解釈を行い、それを説明できるようになる。 ディスカッション |
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第9回 | カフカと西洋文化批判 応用 ここまでに学んだ知識を応用して、西洋文化批判的な視点からカフカの作品解釈を行い、適切なレポートテーマを設定することができるようになる。 ディスカッション |
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第10回 | レポートのテーマに関する発表 ① 各自レポートのテーマについて話し合い、レポートの執筆とプレゼンテーションに向けての準備を実施する。 |
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第11回 | レポートのテーマに関する発表 ② 前回に設定したテーマを深化させて、レポートの執筆とプレゼンテーションに向けての準備を実施する。 |
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第12回 | プレゼンテーションと質疑応答 第1発表者,第2発表者(発表人数は予定) プレゼンテーションを実施して、質疑応答を行うことができる。 |
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第13回 | プレゼンテーションと質疑応答 第3発表者,第4発表者(発表人数は予定) プレゼンテーションを実施して、質疑応答を行うことができる。 ディスカッション |
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第14回 | プレゼンテーションと質疑応答 第5発表者,第6発表者(発表人数は予定) プレゼンテーションを実施して、質疑応答を行うことができる。 ディスカッション |
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第15回 | 授業全体の総括 カフカの作品と当時の時代における西洋文化の病理を理解して、説明できるようになる。 ディスカッション |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):課題の図書を読む。それを作品解釈する。テーマに関して熟考する。日本語の語彙を増やす。説得力のある話し方について考え、練習する。 事後学修(2時間程度):わからなかった用語について自分で調べて覚える。文献やネットなどから知識を収集し、自らのディスカッション能力の精密性を高めるように努める。 |
履修上の注意事項 | 少人数のゼミ形式で行う、ドイツ文学の分野に関する専門性の高い科目です。 文学解釈をベースに、ドイツ語圏の思想や哲学などを深く学んでいきます。文学や哲学に対して苦手意識を持つ人は向いていません。文学解釈は読書感想文とは違います。その論旨には客観的な説得性と、事実に基づく裏付けが充分に必要です。したがって、長時間に亘って抽象的な思考を行うことが苦になる人、または普段読み慣れない難しい文章を読むことが苦手な人にも向いていません。また、受け身の受講態度も本授業では改善してもらうこととなります。 文章を書いたり読むことが好きで、授業に意欲的に取り組むことができる人、自分自身のディスカッション能力を高めようとする強い意志のある人、人前で発言することを恐れない人、またはそう成長したいと望む人のみ、受講してください。 オンデマンドはMoodleで実施します。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回のディスカッションでの発言内容20%、プレゼンテーション40%、レポート40%で評価します。 出席は成績評価の対象とはなりません。五回以上の欠席は不可です。公認欠席は欠席の回数としてはカウントせず、一定の配慮を行います。 |
テキスト | 下薗りさ編著:『カフカふかふか』、白水社、2024年 (1,980円)。 |
参考文献 | |
主な関連科目 | ドイツ文学、文化論、西洋文化論、西洋文化史、ドイツ語、上級ドイツ語。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問には授業の前後に対応します。試験のフィードバックが必要な際は、メールにて連絡してください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科(人文学部総合科目) | 23300 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |
人文学部英語英文学科(人文学部総合科目) | 24300 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部社会学科(人文学部総合科目) | 24300 | 2024~2025 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |