授業コード | 23000500 | 単位数 | 2 |
科目名 | 教育文化論 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 宮崎 康子 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 教育と文化の関係を考える(Education and Culture) |
学修の概要 | 「教える」/「学ぶ」という行為のあいだには相互的な関係が想定される。そのような関係は、一般に「教育」と呼ばれている。教育における教えることと学ぶことという両者の関係は、相補的な共犯関係ともなりうるし、ときには一方的で権力的な関係にも転じてしまう。しかし、それも含めて、教育はきわめて人間的な営為であると言えるだろう。 教育を、教えることと学ぶことという絶え間なく関係を迫り合う2つの独立した行為としてまずは切り出し、そこからあらためて両者の関係を問うことで、教育的営為のダイナミズムの内で人間がいかにして形成され、また、いかにして変容するのか、ということについて考察することを目指す。 |
学修の到達目標 | 教育をめぐる価値観や慣習、制度などを確認することにより、教育文化の生成・変容の過程を知り、教育的営為におけるダイナミズムが、わたしたちを人間へと形成・変容することの意味を自分の言葉で考え、表現できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 授業概要説明:「教育文化」とは何かーー「教えること」と「学ぶこと」 「教育」に含まれる「教えること」と「学ぶこと」の相互行為と文化との関係を述べることができる。 |
第2回 | 教育的まなざしの誕生と展開 教育的まなざしが歴史的な産物であることを知り、その前後の変化について述べることができる。 |
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第3回 | 教育文化の現場1ーー日本の学校における教育文化 現在実践されている教育の様子を学び、その内容について自分の言葉で表現することができる。 |
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第4回 | 日常的実践と教育の文化1(オンデマンド) 人間の日常生活を支えている実践知や技について知り、その内容について述べることができる。 |
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第5回 | 日常的実践と教育の文化2 人間の日常生活を支えている実践知や技について知り、学校教育との違いを指摘できる。 |
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第6回 | 子どもと大人の関係を考える 「子ども」の発見以降の両者の関係を知り、その後の関係の変化を指摘できる。 |
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第7回 | 教育文化の現場2ーー日本の教育文化がもたらす問題 現在実践されている教育の様子を学び、その内容について自分の言葉で表現することができる。 |
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第8回 | 近代的家族の誕生と教育文化の変容 教育文化という観点から近代的な家族の特徴を学び、その変化と問題を調べることができる。 |
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第9回 | 子どもの遊びと教育 教育と遊びの違いを学び、子どもの遊びについて調べることができる。 |
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第10回 | 学校空間と教育文化 学校の誕生とその特徴を学び、学校が教育文化にどのように寄与しているか述べることができる。 |
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第11回 | 教育文化の現場3ーーグローバル化した世界の教育文化 現在実践されている様子を学び、その内容について自分の言葉で表現することができる。 |
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第12回 | 教育とメディア1(オンデマンド) 教育とメディアの関係を学び、教育を可能とするメディアについて述べることができる。 |
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第13回 | 教育とメディア2 教育を可能とするメディアの例を学び、現代における教育メディアと教育文化の関係を指摘できる。 |
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第14回 | 人間の生と教育文化 死ぬことと生きることをめぐる教育文化について学び、その内容を述べることができる。 |
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第15回 | 総括:人間を形成するものとしての教育と文化の関係を考える 教育文化について学んできた内容を人間形成と関連して整理し、その内容について発表することができる。 |
授業外学習の課題 | 事前学習(1〜2時間):次回の講義のテーマについて、各自で調べて予備知識を集め、関係する事柄について調べておくこと。 事後学習(1〜2時間):講義中に理解できなかったり疑問に思ったりした用語について、次回授業時までに調べておくこと。 |
履修上の注意事項 | 1.ブレンド型授業を実施する(moodleを使用) 2.出欠確認については次の通りとする。 ①出席はカードリーダーの記録で確認する。ただし、履修登録確定前の第1回とオンデマンド時をのぞく。 ②欠席(いかなる理由によるものでもカードリーダーでの出席登録なし)が5回を超えた場合には、成績評価対象外とする。したがって、事前の欠席の連絡は不要とする。 ③公認欠席は通常の欠席としてはカウントしないが、公認欠席を含めて8回を超える欠席は、成績評価対象外とする。公認欠席については授業期間内に公認欠席届を教学センターに提出すること(教員に提出ではない) 3.欠席時の資料については、毎回moodle上に、授業終了後から次の授業開始までの一週間アップロードしておくので、必要に応じて各自で確認すること。欠席時および公認欠席時が小テストと重なる場合にも追試や代替措置は行わない。 4.履修状況や休講・補講等によっては、シラバス記載の内容が前後したり、変更になったりする場合がある。 |
成績評価の方法・基準 | 1.定期試験(75%)および授業後課題(25%)を目安に総合的に判断する。 2.次の場合は成績評価不能とする。 ①5回以上の欠席(=カードリーダーによる出席登録がない場合を欠席とみなす)の場合。ただし、履修登録確定前の第1回とオンデマンド時をのぞく。 ②公認欠席は通常の欠席としてはカウントしないが、公認欠席を含めて8回を超える欠席は、成績評価対象外とする。ただし、履修登録確定前の第1回とオンデマンド時をのぞく。 |
テキスト | なし。 |
参考文献 | 住田正樹・鈴木晶子(2005)『教育文化論ーー人間の発達・変容と文化環境』放送大学教育振興会、鈴木晶子(2011)『教育文化論特論』放送大学教育振興会、稲垣恭子(2017)『教育文化の社会学』放送大学教育振興会 |
主な関連科目 | 教育原理、一般教養特殊講義(人間と教育) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
1.質問・相談は、基本的に授業時間内に受け付ける。フィードバックも基本的に授業内で行う。 2.それ以外の授業内容に関わる質問については、Eメールでのみ受けつける。(コメント欄は指示がない限り使用しないこと) また、Eメールは、以下の指示にしたがって送ること。 ・件名:授業名 学生番号 氏名 要件 ・本文:常識にしたがった書き方をすること。(カジュアルなメッセージやつぶやきのような内容には返信できない場合がある) |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科(人文学部総合科目) | 23300 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
人文学部英語英文学科(人文学部総合科目) | 22300 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
人文学部社会学科(人文学部総合科目) | 24300 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |