授業コード | 20080600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 伝統文化論 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 三隅 貴史 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 民俗学から見た伝統的な衣・食・住生活 Folkloristics |
学修の概要 | 本授業は、2年次から履修可能な専門講義科目の一つである。本授業では、伝統的な衣・食・住生活に関する社会学・民俗学の知見を学習する。 民俗学とは、人びとが〈より良く生きる〉ために生み出してきた創造性を研究する学問である。本授業は、日本の様々な地域の過去から現在にかけての衣食住生活、たとえば、和服や古着などの伝統的な衣生活や、お米を利用した食事などの食生活、茅葺き屋根や合掌造り、そして、家屋のもとで育まれる共同性などの住生活などを事例として取り上げる。 |
学修の到達目標 | 授業をとおして、以下の2点の能力が身につく。1つ目は、「日本の過去の衣・食・住生活」、つまり、上であげたような、日本の伝統的な生活への理解を深めることで、他者にたいして説明ができるようになる能力である。そして2つ目が、「過去の衣食住にたいする〈現代人の視点〉」への理解を深めることで、現代の人びとが過去の衣食住にどのような価値を見出しているのかを説明できるようになる能力である。この目的を達成するために、高度経済成長、ドイツ・ロマン主義、生活改善運動などのキーワードと、衣食住との関係性を取り上げる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション :過去の衣食住への視点 |
第2回 | 伝統的な衣食住を学ぶ :高度経済成長以前の狭山丘陵の生活 |
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第3回 | 衣生活① :ハレとケ |
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第4回 | 食生活① :文化相対主義 |
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第5回 | 住生活① :イエとムラ |
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第6回 | 食生活② :伝統の発明 |
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第7回 | 日本民俗学史/ここまでの授業のまとめ | |
第8回 | 授業中試験①/アイヌの衣食住生活 | |
第9回 | 「現代」の民俗学 | |
第10回 | 常民と漂泊民 | |
第11回 | 住生活② :ロマン主義と野外民家博物館 |
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第12回 | 衣生活② :ボロとファストファッション |
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第13回 | 生活改善運動/ここまでの授業のまとめ | |
第14回 | 授業中試験②/「伝統」をどう理解するか | |
第15回 | 民俗学的フィールドワークのすすめ |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):各回の授業の最後に、次の授業で利用する資料や論文、Webサイト、Youtubeなどで公開されている動画、サブスクリプションサービスなどで定額視聴可能な映画などを提示する。これらに目をとおした後、授業を受けること。 事後学修(2時間程度):授業中試験に備え、各回の授業の最後に提示された「今日のまとめ問題」に関する学修を進めること。また、授業の中で紹介された動画・映画等に目を通し、授業内で紹介した論点を確認しておくこと。 また、参考文献として、1000円程度で購入可能な入門書を紹介した。民俗学・宗教社会学に興味がある履修者は参照されたい。 |
履修上の注意事項 | 注意事項 ・本授業は、講義形式で実施するが、クリッカー等の双方向性授業支援システムを利用して、双方向性授業を実施する予定である。 ・本授業で使用する資料(配布するレジュメ)等は、Moodleにてダウンロード可能な状態にする予定である。 ・本授業には、映画等の視聴覚教材を利用する回が一定以上含まれる。 ・双方向性授業支援システムを利用するため、毎回の授業にスマホ・タブレット・PCなどを持参してほしい。担当者は、システムの利用や調べごと、配布資料の確認などを目的として、自由にスマホ・タブレット・PCなどを履修生が利用することを許可する。 ・提出物等がある日に公認欠席となる場合は、2週間程度、提出期間を延長することで対応する。 下記のルールを守れる方のみ、本授業を履修してください。 ・授業中の私語や、他の履修者の集中を乱す行為を禁止する。 ・試験等の回答用紙に、回答以外を記述しないこと。 ・出席登録を忘れた学生からの、後日の出席修正依頼は受け付けない。 |
成績評価の方法・基準 | 授業中試験約50%×2=100%。授業中試験①は第8回授業に、授業中試験②は第14回授業に実施される。 授業中試験を2回(50%×2)+双方向性授業支援システムへの投稿(特別加点)を最終成績とする。これ以外の加点・減点要素はない(不正行為は、失格になるため、以上の計算式には当てはまらない)。 ・授業中試験(約50%×2=100%) 授業内容の理解度を問うもので、発展的な問題というよりは、各回の授業内容に沿った基礎的な問題である。授業中試験①は第8回授業に、授業中試験②は第14回授業に実施される。これらの日の授業中試験に欠席すると単位の取得資格を失うことを理解した上で、この授業を履修してもらいたい。公認欠席の場合に限って、授業中試験にかわるレポートという形式で、救済措置を実施する。 ・双方向性授業支援システムへの投稿 以上の平常試験(100%)に加えて、+αとして、双方向性授業支援システムに対して優れた回答(授業を踏まえた発展的な考察や、十分な予習、優れた着眼点、復習問題への正解などを指す)を行った学生に対して加点する。 |
テキスト | |
参考文献 | 菊地暁,2022,『民俗学入門』岩波書店. その他の文献は、授業中に紹介する。 |
主な関連科目 | 宗教社会論/宗教社会論演習/伝統文化論演習 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問は、以下の手法で受け付ける。 ・授業前・後に、対面。 ・ラーニングマネジメントシステム・双方向性授業支援システム上に質問を受け付ける場所を作成する予定。受け付けた質問には、随時、授業内で回答する。 ・公開する担当者のメールアドレスへのメール。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23235 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23235 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |
人文学部社会学科(社会の諸領域に関する科目) | 24300 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |