授業コード 20054900 単位数 2
科目名 サブカルチャー論B クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 相田 美穂 配当年次 *下表参考

授業の題目 ポップカルチャーを社会学の視点から考察する
学修の概要 この講義では、主におたくを事例として現代日本のポップカルチャーを社会学の視点から考察する。
ポップカルチャー(pop culture)は、日本語では「大衆文化」と訳される言葉であり、とりわけ「大衆文化」を肯定的にとらえる場合にマスカルチャー(mass culture)と区別して使用される。
現代日本を代表するポップカルチャーの例では、漫画、アニメ、ゲーム、ライトノベル等がしばしば取り上げられ、それらは「おたく」が好むとされてきた文化と重なっている。これらを前提として、おたくが好むとされてきた文化をポップカルチャーの視点から考察することを通じて、現代日本社会で人々が何を「ポップ/ポピュラー」と位置付けてきたのかを読み解いていく。
学修の到達目標 社会学でのポップカルチャー研究の対象や概念を理解できる。
授業で学んだポップカルチャー概念を使用しておたくを説明できる。
授業計画 第1回 講義ガイダンス:講義の進め方や評価方法について理解する
第2回 ポップカルチャー概念①:文化とは何かの視点から学ぶ
第3回 ポップカルチャー概念②:上位文化/下位文化との対比から学ぶ
第4回 ポップカルチャー概念③:大衆文化(マス・カルチャー)との対比から学ぶ
第5回 ポップとは何か?①:「みんな」の形成から考える
第6回 ポップとは何か?②:「みんな」が共有する文化から考える
第7回 ポップとは何か?③:「みんな」がアクセスするメディアから考える
第8回 おたくの文化史①:おたくの命名と「おたく」と名指された文化を学ぶ
第9回 おたくの文化史②:おたく評価の転換点と「おたく」を象徴していた文化を学ぶ
第10回 おたくの文化史③:ポップ化する現代のおたく文化を学ぶ
第11回 おたくのジェンダー①:おたく=男性イメージを考える
第12回 おたくのジェンダー②:腐女子/やおい/BLについて学ぶ
第13回 おたくのジェンダー③:腐女子はポップか?について考える
第14回 おたくから見たポップカルチャー:おたくはポップか?について考える
第15回 講義まとめ:ポップカルチャーの現在について学びを深める
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):指示した文献を熟読し、概要と論点、疑問点を整理する。疑問点については自分で調べるほか、授業時に質問できるよう質問内容を整理しておく。
事後学修(2時間程度):講義内容を整理し、疑問点は文献にあたって解決するほか、授業時に質問できるよう質問内容を整理しておく。
日常的な事象をサブカルチャーの視点から見直す習慣を持つことが望ましい。
履修上の注意事項 講義ではおたくや腐女子に言及します。次の2点のいずれかに該当する人は、履修を控えてください。
 ①おたくや腐女子に抵抗感がある。
 ②性的な描写を含む事例や、男性同士の恋愛に対して抵抗感がある。
  (必要に応じて、口頭での説明や具体的な事例を提示することがあります)。
履修者数によっては、講義の一環として少人数のグループ作業を行う場合があります。
履修者の理解に合わせて、講義内容を変更する場合があります。

公認欠席制度の配慮内容は次の通りです。
 公認欠席は欠席としてカウントしません。
 公認欠席時の資料等は後日対応します。
 レポート課題確定時(課題としての小レポートおよび期末レポート)に公認欠席となる場合、後日対応します。
成績評価の方法・基準 受講態度(不定期の小レポート提出を含む)(50%)、期末レポート(50%)を総合的に判断する。欠席は減点。
テキスト なし。
使用する場合は、別途指示します。
参考文献 片上平二郎,2017,『「ポピュラーカルチャー論」講義――現代意識の社会学――』晃洋書房
主な関連科目 サブカルチャーの社会学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義時および講義前後に対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23237 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23237 2023~2023 2・3・4 - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED25113 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED25113 2023~2023 2・3・4 - - -