授業コード 20054700 単位数 2
科目名 労働社会学 クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 仁井田 典子 配当年次 *下表参考

授業の題目 格差社会と新しい労働運動
学修の概要 本講義では、今日の日本における労働のあり方について社会学的に概観していきます。
学修の到達目標 現代の日本社会が直面する労働問題を社会学的に説明することができる
授業計画 第1回 オリエンテーション:「働くということ」について社会学的に考える
「働く」について社会学的な観点からとらえることができる
第2回 労働社会学とは:働くこと/稼ぐこと/生活すること
労働社会学とはどのようなものかについてイメージできる
第3回 近代的労働観とその変容
近代における労働観および、それがどのように変わってきたのかについて説明できる
第4回 雇用の流動化:若者の就業問題と自己責任論(オンデマンド)
1980年代後半における若者の就業問題と自己責任論との関連について説明できる
第5回 賃労働とアンペイドワーク
賃労働とアンペイドワークの違いについて説明できる
第6回 ジェンダーギャップと女性労働
職場において女性が抱える困難について理解できる
第7回 外国人労働者/移住労働者/移民
日本の労働市場において外国人労働者が抱える困難について理解できる
第8回 雇用されない働き方について考える
雇用されない働き方とはどのようなものなのかについて自ら説明できる
第9回 コミュニティ・ユニオン(個人加盟の労働組合)による新しい労働運動とは
コミュニティ・ユニオンおよび新しい労働運動とはどのようなものか、またこうした動きがみられるようになった背景について自ら説明できる
第10回 メンバーシップ型からジョブ型雇用へ?
メンバーシップ型、ジョブ型の雇用の特徴について理解できる
第11回 エッセンシャルワーカーの顕在化/可視化
エッセンシャルワーカーとは何か、エッセンシャルワーカーに対する社会的な認識の変化について説明できる
第12回 ブルシット・ジョブについて考える
ブルシット・ジョブについて自ら説明できる
第13回 労働をめぐる格差について考える
現在の日本の労働市場における労働をめぐる格差について理解できる
第14回 労働にかかわるハラスメントについて考える
具体的な事例をもとに、労働に関わるハラスメントについて理解できる
第15回 まとめ:「働く」はどう変わるか
これまでの授業内容をもとに、現在の日本における「働く」についてふまえたうえで、今後の「働く」について自らの意見を述べることができる
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):毎回講義の終わりに次回の講義のテーマを発表するので、各自できる限り調べて予備知識を集めておき、関係する事柄について調べておくこと。
事後学修(2時間程度):授業資料を見直し、理解できていない点については、次回の授業で質問する準備をしておくこと。
履修上の注意事項 公認欠席は欠席としてカウントしませんが、出席にはなりません。
成績評価の方法・基準 毎回、授業時間後に提出するコメントペーパー30%、レポート70%で点数化して評価します。
テキスト 使用しません。
参考文献 今村仁司『近代の労働観』(岩波新書)
ジクムント・バウマン『新しい貧困――労働、消費主義、ニュープア』(青土社)
小杉礼子ほか編著『下層化する女性たち』(勁草書房)
大沢真理『企業中心社会を超えて』(岩波現代文庫)
濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か』(岩波新書)
デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)
酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』(講談社現代新書)
デヴィッド・ハーベイ『資本論入門』(作品社)
デヴィッド・ハーベイ『新自由主義』(作品社)

*そのほか、授業内にて適宜紹介します。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問や相談については、授業後またはメールにて対応します。
添付ファイル 2025講義ルーブリック(学部).pdf 説明 ルーブリック

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23219 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23219 2023~2023 2・3・4 - - -
人文学部教育学科(関連科目) 23300 2024~2025 2・3・4 - - -
人文学部社会学科(社会の諸領域に関する科目) 24300 2024~2025 2・3・4 - - -