授業コード | 20012000 | 単位数 | 2 |
科目名 | 倫理学概論Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 嶋﨑 太一 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 社会と人間の倫理学(Ethics on Society and Humans) |
学修の概要 | 人間は社会を形成して生きてきました。私たち人間は、「社会」という現象から逃げることはできないといえます。 本講義では、社会とは何であるか、社会の中に生きる人間とはいかなる存在だろうか、といった問いに定位しつつ、特に西洋近代の倫理思想史を扱います。 本講義を通して、社会と人間について自ら哲学的に思考する能力を養うことがねらいとなります。 なお、本科目は中学校社会・高等学校公民の教職科目です。そこで本講義では、授業者の高等学校教諭の経験を踏まえ、中学校や高等学校の教育内容、教育方法との関連をも意識しつつ講義を展開する予定でいます。本講義が扱う領域は、直接的には高等学校公民科「倫理」に関連するものですが、本来倫理学とは、「人間」存在そのものを扱う学問であり、人間形成としての学校教育全体を考えることにもつながると授業者は考えています。 |
学修の到達目標 | ・近代倫理思想の概要を理解する。 ・社会や人間の在り方を倫理学的に考察できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 本科目の意義、中学・高校科目と倫理学との関係 |
第2回 | 近代的人間観とは何か 近代とは何か、近代的人間観とは何かを理解する。 |
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第3回 | 宗教改革と社会 ルターやカルヴァンの思想、それらが社会に与えた影響を理解する。 |
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第4回 | 社会契約思想 ホッブズ及びロックの社会契約思想を理解する。 |
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第5回 | 啓蒙思想 フランス啓蒙(百科全書派、ルソーなど)及びイギリス啓蒙(アダム・スミスなど)の思想を理解する。 |
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第6回 | カントの歴史・社会哲学 カントの歴史哲学と社会哲学を理解する。 |
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第7回 | ヘーゲルの歴史・社会哲学 ヘーゲルの歴史哲学と社会哲学を理解する。 |
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第8回 | キルケゴールの実存思想 キルケゴールの実存思想及び社会観を理解する。 |
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第9回 | ニーチェの実存思想 ニーチェの実存思想及び歴史観を理解する。 |
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第10回 | 資本主義と近代社会 資本主義とキリスト教に関するヴェーバーの思想を理解する。ヴェーバーの官僚制論を理解する。 |
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第11回 | 社会と文明について アドルノやフロムなどフランクフルト学派の思想を理解する。 |
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第12回 | 公共性について ハンナ・アーレントの公共性に関する思想を理解する。 |
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第13回 | 構造主義について ソシュールやレヴィ・ストロースのなど構造主義の代表的思想を理解する。 |
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第14回 | 近代の権力構造について フーコーの権力論を理解する。 |
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第15回 | ポスト・モダンと社会 デリダなどポスト・モダンの思想から現代社会を考察する。 |
授業外学習の課題 | 事前学習(2時間程度):授業前に配信される資料をあらかじめ読む。 事後学習(2時間程度):授業で学んだことを振り返り、簡潔にまとめて提出する。 授業資料を読み返し、授業内容について復習する。 |
履修上の注意事項 | 倫理学においては、自ら考えることが重要です。授業は基本的に講義形式ですが、適宜学生に質問をするので、積極的に自らの考えなどを答えるようにしてください。受講に当たり特別な知識や技能は前提としませんが、自ら考え抜く姿勢をもつようにしてください。 Moodleを用いて資料配信や振り返りの提出などを行います。 欠席の上限は5回とします。公認欠席に対して、評価に影響がないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験(70%)とレポート(30%)で評価する。 試験は資料持ち込み可とする。 |
テキスト | 使用しない。授業でレジュメを配布する。 |
参考文献 | 城塚登『社会思想史講義』(ちくま学芸文庫)、稲葉振一郎『社会倫理学講義』(有斐閣)。その他授業中に紹介する。 |
主な関連科目 | 倫理学概論Ⅰ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
初回授業にて連絡先とオフィスアワーを伝えます。質問などがあれば遠慮なくご連絡、ご来室をお願いします。 なお、授業ごとに振り返りのコメント(質問や感想など)を提出する機会があります。そこに記入された内容については次の授業にてフィードバックを行います。 |
3 | 2 | 1 | |
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近代倫理思想史の理解 | 近代倫理思想史を十分に理解している。 | 近代倫理思想史をおおむね理解している。 | 近代倫理思想史の理解ができていない。 |
論理的な議論展開 | 十分に論理的な議論展開ができている。 | 一部、論理に飛躍がある。 | 論理的な議論になっていない。 |
主体的な考察 | 十分に主体的な考察ができている。 | 主体的な考察がおおむねできている。 | 主体的な考察ができていない。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科 | FHED14312 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科 | FHED14312 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
人文学部教育学科(教職専門科目群) | 23200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
法学部法律学科 | - | 2016~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(学部関連科目) | FLLA11004 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(学部関連科目) | FLLA11004 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
法学部法律学科(学部関連科目) | 31200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(心理学) | FHPS42004 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(学部関連科目) | FGGP11010 | 2019~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(学部関連科目) | FGGP11010 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(学部関連科目) | - | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(学部関連科目) | FGRA11010 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(学部関連科目) | FGRA11010 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(学部関連科目) | 72200 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |