授業コード 12020900 単位数 2
科目名 管理会計論Ⅱ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 足立 洋 配当年次 *下表参考

授業の題目 経営管理のための会計(Accounting for Management)
学修の概要 会計学というと,簿記の「仕訳」のイメージが強いかもしれません。あるいは,電卓でひたすら計算をするイメージを持たれているかもしれません。それらももちろん会計として重要な行為ではあります。ただ一方で,できあがった計算結果は,何に使うのでしょうか。

計算結果の利用目的はいくつかありますが,この授業では,その計算結果がどのようにビジネスに活かされるのかという観点から,会計のことを学びます。具体的には,企業を経営するうえで,計算された数字がどのようにして活かされるのかということを中心に学びます。

この授業では,「管理会計論Ⅰ」の続編として,組織のヒトを動かし,組織が一丸となって戦略を達成するうえで,会計がどのような役割を果たすのかを中心とした解説を行います。
学修の到達目標 組織に目標がなぜ必要か,そして目標達成に向けてヒトを動かすうえで会計がどのような役割を果たすのかを理解できるようになる。
授業計画 第1回 財務諸表の基礎:B/SとP/Lの構造が理解できるようになる。
第2回 財務諸表の基礎:実際の企業の財務諸表分析(収益性・効率性)ができるようになる。
第3回 財務諸表の基礎:実際の企業の財務諸表分析(収益性・効率性・安全性)ができるようになる。
第4回 管理会計論Ⅰのおさらい:戦略と会計との結びつきが理解できるようになる。
第5回 予算管理の基礎1:予算編成プロセスや,それと短期利益計画との関係について理解できるようになる。
第6回 予算管理の基礎2:予算統制のプロセスについて理解できるようになる。
第7回 事業部制の予算管理:事業部間の取引を業績評価に反映させるための考え方について理解できるようになる。
第8回 事業部制の予算管理:事業部の費用の切り分け方に関する考え方について理解できるようになる。
第9回 予算管理とものづくり1:標準原価管理について理解できるようになる。
第10回 予算管理とものづくり2:改善活動が製造現場の原価管理にどのように貢献しているかを概念レベルで理解できるようになる。
第11回 予算管理とものづくり3:改善活動の実際の事例を学び,それを第10回の授業で学んだ概念を用いて説明できるようになる。
第12回 業績評価1:バランスト・スコアカードの基本的構造と,それによる業績評価の特徴について説明できるようになる。
第13回 業績評価2:バランスト・スコアカードを用いた業績評価の実践事例を学び,当該手法導入による組織成員の行動への影響を理解できるようになる。
第14回 業績評価3:目標管理・方針管理の基本的構造と,それらによる業績評価の特徴について説明できるようになる。
第15回 業績評価4:目標管理・方針管理による業績評価の実践事例を学び,当該手法による組織成員の行動への影響を,バランスト・スコアカード(第13回)との比較において理解できるようになる。
授業外学習の課題 テキストの1章と6~9章,11~12章を事前に読んだうえで,知らない専門用語等については自分なりに調べて準備しておいてください。また,授業後は講義内容を自分なりに要約してみるなどして,頭を整理してみてください。目安として,授業1回につき3~4時間程度の授業外学習が必要となります。
履修上の注意事項 ・同じく集中講義である,管理会計論Ⅰを履修していることが望ましいです。
また,簿記関連科目や原価計算論・経営分析論を履修していると,理解が深まります。

・また,この授業では下記のテキストの主に後半部分(1章,6~9章,11~12章)を扱います。前半部分は,管理会計論Ⅰで扱いますので,可能でしたらあわせて履修しておいてください。

・公認欠席は欠席として扱いますが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。

・小テストや期末試験の際に公認欠席となる場合,追試または代替措置で対応します。
成績評価の方法・基準 毎回の授業後の小テスト(20点×3回=60点)と,最終日の期末試験(40点)の成績に基づいて,総合的に評価します。(いずれも,テキストと自筆ノートを持ち込み可)
テキスト 上總康行『ケースブック 管理会計』新世社,2014年(ISBN:978-4-88384-211-7)
参考文献
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
担当者が非常勤講師ですので,授業の前後ないしはメールにて対応します。
メールアドレス:adachi@pu-hiroshima.ac.jp
毎回の小テストについては,翌日の講義の冒頭において全体的な講評を行います。
期末テストに関するフィードバックは,上記アドレスに連絡いただければ個別に対応する予定です。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(C3群) FCBS33314 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部商学科(C3群) FCBS33314 2023~2023 3・4 -
商学部商学科(C3群) 2024~2025 3・4 - - - - -
商学部経営学科(C1群) FCBA33106 2019~2022 3・4 - - - - -
商学部経営学科(C1群) FCBA33106 2023~2023 3・4 -
商学部経営学科(C1群) 2024~2025 3・4 - - - - -