授業コード | 10046126 | 単位数 | 2 |
科目名 | 専門演習Ⅰ | クラス | 26 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 長濱 照美 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 国際・財務会計ゼミ International Financial Accounting Seminar |
学修の概要 | 現代の社会において、わたしたちは答えのある問いと答えのない問いの両方に対応することが求められています。会計・簿記の分野では、前者の例として企業のもうけはいくらか、後者の例として従業員にいくら分配するべきなのかが挙げられます。 本ゼミでは、「商業簿記」「国際会計の(財務報告に関する)概念フレームワーク」「付加価値計算書」をキーワードとし、この全く性質の異なる問いに挑んでいきます。 また、この挑戦の過程で、考える力・伝える力・書く力・提案力・課題解決力の基礎を身に付けることを目標とします。 さらに、グループ内での役割分担によって、ゼミ生全員に組織の一員を経験していただきます。それを通して、協働力・チームで働く力を養うことも目標とします。 |
学修の到達目標 | 執筆の基礎を踏襲した文章を書くことができる(考える力・書く力)。 自分の考えを相手に伝えることができる(伝える力)。 相手の考えに耳を傾けることができる(傾聴力)。 主体的に取り組み、チームメンバーと協働することができる(協働力)。 広島県の中小企業の現状と課題を会計的視点から説明することができる(考える力・伝える力)。 パワーポイントを使用し、課題解決のための提案を行うことができる(提案力・課題解決力)。 中小企業の経営者に、自分たちの考えを伝えることができる(提案力・課題解決力)。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス 半期の学修内容と流れを説明することができる。 到達目標を説明することができる。 アイスブレークをとおして仲間と交流することができる。 |
第2回 | 第2回 伝え方 その1 教科書①第1章と第2章の要約発表(個人)とディスカッション 他者を意識する・常識を疑う・イコールの関係・対立の関係・因果の関係、空白の時間・要点・ノンバーバルコミュニケーション・不毛な論争を避ける、以上について文書に要約し発表することができる。 また、これらを意識して自身の考えを他者に伝えることができる。 |
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第3回 | 第3回 伝え方 その2 教科書①第3章と第4章の要約発表(個人)とディスカッション 書き方と話し方、主語と述語、接続語と指示語、助詞と助動詞、得意分野を伸ばす、失敗を恐れない、以上について文書に要約し発表することができる。 また、これらを意識して自身の考えを他者に伝えることができる。 |
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第4回 | 第4回 課題発見力 教科書②ワーク10からワーク12の要約発表(個人)・グループワーク(グループ別) マンダラチャート等を利用することができる。 |
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第5回 | 第5回 情報探索力・整理力 教科書②ワーク13からワーク16の要約発表(個人)・グループワーク(グループ別) 統計データ、CiNii、EDINET等を利用することができる。 |
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第6回 | 第6回 利益と付加価値 その1 教科書③・④損益計算書と付加価値計算書、英国の概念フレームワーク 【オンデマンド】 損益計算書と付加価値計算書の違いについて説明することができる。 |
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第7回 | 第7回 利益と付加価値 その2 教科書③・④利益と付加価値の要約発表(個人)・ディスカッション(全体) 利益と付加価値のどちらに有用性があるか、自身の考えとその根拠を説明することができる。 他者の意見に耳を傾けることができる。 身近な話題からサーチクエスチョンを設定することができる。 |
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第8回 | 第8回 企業訪問①広島県の中小企業を訪問、現場の声を聞く 経営者と従業員の方々の声に耳を傾けることができる。 礼儀・マナーを実践することができる。 |
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第9回 | 第9回 利益と付加価値 その3 教科書⑤パワーポイント学習、グループ分け グループに別れ、役割分担を行い協働して方向性を決めることができる。 パワーポイントの基本操作を行うことができる。 リサーチクエスチョンを設定することができる。 |
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第10回 | 第10回 利益と付加価値 その4 教科書③・④・⑤提案資料の準備(グループ別) 協働することができる。 課題を共有し、会計の視点から解決策を議論することができる。 図表を利用し説得力のあるパワーポイント資料を作成することができる。 |
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第11回 | 第11回 利益と付加価値 その5 教科書③・④・⑤提案資料の準備(グループ別) 協働することができる。 課題を共有し、会計の視点から解決策を議論することができる。 図表を利用し説得力のあるパワーポイント資料を作成することができる。 |
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第12回 | 第12回 中間報告会 提案資料をゼミ内で発表、フィードバックを行う・受ける パワーポイントを使用し、課題解決のための提案を行うことができる。 伝わらなかったことについて真摯に受け止めることができる。 チームメンバーと話し合い、改善策を考えることができる。 |
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第13回 | 第13回 利益と付加価値 その6 資料の修正① 【オンデマンド】 チームメンバーと話し合い、協働してプレゼンテーション資料を改善することができる。 |
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第14回 | 第14回 利益と付加価値 その7 資料の修正② チームメンバーと話し合い、協働してプレゼンテーション資料を改善することができる。 |
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第15回 | 第15回 企業訪問② 広島県の中小企業へ提案を行う 中小企業の経営者に対し、自分たちの考えを会計的視点から説明することができる。 パワーポイントを使用し、課題解決のための提案を行うことができる。 協働して発表することができる。 フィードバックを素直に受け止めることができる。 得た経験を今後どのように活かすか考えることができる。 |
授業外学習の課題 | 事前学習(2時間)第5回目まで:教科書を読み込み、要約する。要約にはワードを用いる。資料を人数分、印刷して持参する。 事後学修(2時間)第5回目まで:他者の発表を聞いて分からなかったことを調べる。次回までに質問できるようにする。 事前学習(2時間)第6回目から第15回目まで:教科書を読み込み、要約する。自身の意見(疑問点を含む)を明確にして、要約する。要約にはワードを用いる。資料を人数分、印刷して持参する。パワーポイントの操作について、教科書を用いて事前に学修しておく。 事後学修(2時間)第6回目から第15回目まで:他者の意見を聞いて分からなかったことを調べる。次回までに質問できるようにする。パワーポイントの操作で分からなかったところは、教科書を読んで復習する。それでも分からなかった場合はメモをし、次回質問できるようにしておく。 |
履修上の注意事項 | 本ゼミは簿記・会計に興味のある学生向けのゼミとなっています。 ゼミは、学生が主体となり協働して創りあげるものです。 したがって、学生には能動性・協働性を求めます。 シラバス上での企業訪問の日程は「仮日程」です。 先方と日程調整を行い、できるだけ早めに正式な日程をお知らせします。 必ず参加するようにしてください(企業訪問のために日程調整ができる学生のみ受け入れます)。 ゼミ中の私語(ゼミの内容に関係のない話)やスマートフォンの使用等の行為については厳しく対応をしていくので、十分注意してください。 「報告・連絡・相談」を徹底してください。 無断欠席は厳禁です。 <公認欠席に係る対応> 公認欠席は成績評価に影響しないよう配慮します。 公認欠席時の資料は後日配布します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験はありません。要約・報告・ディスカッション(30%)、プレゼンテーション準備への貢献度(30%)、プレゼンテーションの完成度(40%)の加重平均により評価します。 |
テキスト | ①出口 注(2017)『知的な伝え方』大和書房 ②桒田てるみ(2015)『学生のレポート・論文作成トレーニング 改訂版』実教出版株式会社 ③簿記の教科書(手持ちのもので構いません) ④日本生産性本部新たな付加価値に関する研究会(2018)「新たな付加価値分析に関する研究会(座長:水野一郎)」編『高付加価値会計にむけた今日的な付加価値概念(CVA):社会的価値と経済的価値の統合をめざして』日本生産性本部生産性労働情報センター ⑤井上香緒里著(2024)『できるPowerPoint 2024 Copilot対応 Office 2024&Microsoft 365版』インプレス ※⑤については、必要であれば別のバージョンに対応した書籍を購入すること。 |
参考文献 | 適宜、指示します。 |
主な関連科目 | 簿記・会計系の科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談等にはオフィスアワー、メール、講義中、講義の前後等で対応します。 課題・報告・発表等に対するフィードバックは講義中に行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部経営学科(F群) | 12400 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |