授業コード | 10011200 | 単位数 | 2 |
科目名 | 商業論 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 柏木 信一 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 売買商業者(卸・小売商業)に関する経済理論 |
学修の概要 | ※履修登録と併せ、必ず情報センターに申請してalphaのアカウントを入手し、クラスコードを入力してclassroom登録も済ませること。商業論クラスコードは第1回講義で指示する。 ※9月30日(月)18時までにclassroom登録がなかった場合は履修放棄とみなし、 不合格とするので注意!! ※本年度は、web抽選による抽選かつ【対面】で展開する予定です。 ※応募者多数の場合は、商学科の学生、商学科若しくは経済情報学科で教職(高校(商業))希望の学生を優先します。 ※商学概論及び現代経済入門の知識を前提とするので、単なる単位取得希望者には向きません。 商業論(商業学)は商学の一部ですが、店舗の経営に関連する知識や商業の紹介や販売技術の提示ではなく、理論的抽象的方法によって「財の社会的循環関係」や市場の中でも「財市場構造」の解明を目的とするかなり「アカデミック(高度に学術的)」な領域です。なお、講義で登場する「中間商人介在」や「卸・小売理論」「マーケティング・チャネル論(メーカー基点の流通経路に関する学説)」に関する学説は柏木の独創的提示ではなく、「通説」又は「多数説」です。それゆえ、流通・マーケティングに関連する大学院への進学希望者は知っておきたい事項です(詳細は、テキスト②を読んでください)。 |
学修の到達目標 | ※なぜ中間商人(本講義では卸・小売商)が存在するのか、その意義はどの点にあるかを考える基礎解析力を身につける ※特に重要な理論 ○流通時間と流通費用(供給側の場合と消費生活側の場合の両方) ○流通の人的機能(債権・物権という権利変動関連)・物的機能(物と情報の流れ関連)、取引流・物流・情報流 ○在庫三悪 ○オルダーソン・バックリンの「延期・投機の理論」 ○石原武政の「依存度モデル」 |
授業計画 | 第1回 | ※計画はあくまで予定です。諸事情により変動もあります。 ※12月22日と1月19日の講義は、【オンデマンド型】で展開し、classroomに講義動画をアップする。 9.22 下記の事項を身につけることができる 基礎概念の整理 -商と商業の違い、商業(広義と狭義)、商人とは何か、流通とは何か、卸売商と小売商、…etc.- |
第2回 | 9.29 下記の事項を身につけることができる 商業と流通 -1989日米構造協議(SII)で言われた日本型流通システムの問題点を考える- |
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第3回 | 10.6 下記の事項を身につけることができる 流通時間と流通費用の理論、及び消費者費用の概念(1) -流通費用の意義- |
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第4回 | 10.13 下記の事項を身につけることができる 流通時間と流通費用の理論、及び消費者費用の概念(2) -消費者にかかる負担とその軽減- |
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第5回 | 10.20 下記の事項を身につけることができる 商業者介在のメリットはどの点にあるか? |
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第6回 | 10.27 下記の事項を身につけることができる 小売商の分析 -小売段階の零細過多性、最適な店舗数とは?- |
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第7回 | 11.10 下記の事項を身につけることができる 卸売商の分析 -卸段階の多段階性、何段階の流通が望ましい?- |
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第8回 | 11.17 下記の事項を身につけることができる 問屋無用論、新問屋無用論について -林周二理論と佐藤肇理論、自前の物流拠点同士の取引- |
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第9回 | 11.23 下記の事項を身につけることができる 在庫三悪と延期-投機の理論(1) -時間軸(タイミングが、事前見込なのか実需近くなのか?)- |
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第10回 | 12.1 下記の事項を身につけることができる 在庫三悪と延期-投機の理論(2) -空間軸(在庫位置が、川上寄りなのか川下寄りなのか?)- |
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第11回 | 12.8 下記の事項を身につけることができる 生産者-商業者間関係(1) -マーケティング登場(米国では1920年代)以前、自由独立的関係- |
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第12回 | 12.15 下記の事項を身につけることができる 生産者-商業者間関係(2) -マーケティング登場以後、商業介入とパワー関係、信頼関係- |
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第13回 | 12.22【オンデマンド型】 下記の事項を身につけることができる 生産者-商業者間関係(3) -日本における2000年代以後の取引関係観、システム観、在庫観の変化- |
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第14回 | 1.5 下記の事項を身につけることができる 延期・投機のトレードオフに対する日本型CVSの対応 |
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第15回 | 1.19【オンデマンド型】 問題演習 |
授業外学習の課題 | ★復習を重視してください。時間の目安:1週間に3時間以上 ★テキストと配付資料・講義メモをフル稼働させてください。 ★また、令和元年(2019年)から商業統計調査と商業統計表は、「経済構造実態調査」に一本化されています。「商業動態調査」と「経済構造実態調査」が代表的な商業関連統計です。 |
履修上の注意事項 | ※履修登録と併せ、classroom登録を必ずしておくこと。クラスコードは第1回講義で示す。 ※9月30日(月)18時までにclassroom登録がなかった場合は履修放棄とみなし、 不合格とするので注意!! ※経済用語や法律用語は逐次解説するので講義に集中し、手書きでメモをとること。 |
成績評価の方法・基準 | ■classroom上で行う課題3回(知識問題・30%)+後期末試験(論文論述・60%)+平常点(10%)で評価。なお、後期末試験を論文論述で行う場合、持込不可で行う。 ■公認欠席、欠席による減点はしない。但し、課題を1回も提出しない者は評価対象としない。 ■成績評価ガイドラインに基づき、履修者(X除く)のうち、 AAは総得点上位5%程度、Aは同25%程度までとする。 |
テキスト | ①柏木信一『21世紀の商学原論-経済、商、法の3極思考(初版第2刷)』晃洋書房 (2016年以降に商学概論又は商業論又は商品政策論を受講した方は、それと同じテキストです。) ISBN 978-4-7710-2677-3 ②高嶋克義『現代商業学(新版)』有斐閣アルマ |
参考文献 | 田村正紀『流通原理』千倉書房 林周二『流通革命』中公新書 佐藤肇『日本の流通機構』有斐閣大学叢書 鈴木武『流通経済論』同文館 石原武政『商業組織の内部編成』千倉書房 |
主な関連科目 | 商学概論、消費生活論、流通論、流通政策論、マーケティング論、地域商業論、小売形態論など また、流通・マーケティングに関する日本の大学院に進学する者。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
1.質問内容によっては、少し時間を掛けて説明する必要があるものは、次回の講義で説明することもあります。 2.質問は講義後でも、メールによる形でも対応します。 3.3回の課題はGoogle classroom上で行い、解答と解説は返却後にGoogle Classroom上に掲載します。 柏木メール:kassy■alpha.shudo-u.ac.jp (■はアットマーク) |
URLリンク | 広島修道大学情報センター |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(B1群) | FCBS22101 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(B1群) | FCBS22101 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部商学科(B1群) | 11200 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(D1群) | FCBA24101 | 2019~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(D1群) | FCBA24101 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(D1群) | 12200 | 2024~2025 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |