授業コード 10010100 単位数 2
科目名 国際金融論 クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 高田 裕 配当年次 *下表参考

授業の題目 国際金融論の基礎的理解
Basic Understanding of International Finance
学修の概要 国際金融論は、国際的な金融取引に焦点をあてて経済活動を分析する経済学の領域です。グローバル化した現在は、国境を越えて人・モノ・カネが移動しており、世界中の国が相互に依存しています。日本経済も例外ではなく、海外からの影響を大きく受けています。本講義では、マクロ経済学を踏まえて、国際的な資金移動を考慮した上で一国の経済全体の仕組みを説明します。いわゆる国際マクロ経済学を中心に解説を行っていきます。また、国際的な金融取引(経済取引)の意義を理解した上で、国際的な急速な資金移動は世界的な金融危機を引き起こしている面もあることから、実際の金融危機の事例についても取り上げて説明します。最後に近年の国際金融を取り巻く環境を概説します。
学修の到達目標 ・国際収支統計を理解する
・国際的な資金移動の意味を理解する
・金融およびマクロ経済学の視点を踏まえて、国際経済の仕組みを理解する
授業計画 第1回 ガイダンス
授業の概略/進め方/評価方法等についての説明を聞き、本授業の意義を理解する
第2回 経済学の基本的な考え方
経済学の基本的な考えた方を踏まえて、全体像を理解し、それを述べることができる
第3回 金融取引の意味
金融の概略について理解し、それを述べることができる
第4回 国民経済計算と国際収支統計
国際収支統計を使って、日本経済を概観することができる
第5回 国際収支統計からみた日本経済の現状
国際収支統計を使って、日本経済を概観することができる
第6回 マクロ経済学の復習Ⅰ
財市場の均衡について復習し、それを述べることができる
第7回 マクロ経済学の復習Ⅱ
金融市場の均衡について復習し、それを述べることができる
第8回 マクロ経済学の復習Ⅲ
IS-LM分析について復習し、それを述べることができる
第9回 外国為替の基礎
外国為替市場・レートについて理解し、それを述べることができる
第10回 開放経済への拡張Ⅰ
マンデルフレミングモデル(前半)について理解し、それを述べることができる
第11回 開放経済への拡張Ⅱ
マンデルフレミングモデル(後半)について理解し、それを述べることができる
第12回 開放経済への拡張Ⅲ
マンデルフレミングモデル(応用)について理解し、それを述べることができる
第13回 事例研究Ⅰ
アジア通貨危機について理解し、それを述べることができる
第14回 事例研究Ⅱ
リーマンショックについて理解し、それを述べることができる
第15回 総括
全体を振り返り、全体的な理解を深めることができる
授業外学習の課題 ・事前学習(2時間程度):予告された「次回の授業テーマ」について、各自で出来り限り予備知識・関連事項を調べて授業にのぞんでください。
・事後学習(2時間程度):授業内容の整理をし、不明な点は次回の授業までに各自で必ず調べておくこと
・授業外学習に要する時間の目安は、事前事後合計で4時間です。各授業は、それ以前の授業が前提となっていると認識してください。継続学習が大切です。
履修上の注意事項 ・「外国為替論」の授業と深く関連しています。本講義は「外国為替論」を履修していなかったとしても理解できるように解説を行うが、履修する順序は逆になってもいいので未履修者は来年度に「外国為替論」を履修することを望みます。
・授業はパワーポイントで進めていきます。必要に応じてノートPCを開いて授業資料をみながら授業を受けてかまいません。
・受講生の理解度や関心により講義の内容を修正することはあります。
・(公認欠席制度について)公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないように配慮します。
成績評価の方法・基準 試験(70%)、小テスト・レポート課題等(30%)で総合的に評価します。欠席は減点します。
テキスト 特には使用しません。必要に応じ、資料を配布します。
参考文献 1. 藤井英次『コア・テキスト国際金融論 』新世社、2014年
2. 永易淳・江阪太郎・吉田裕司『はじめて学ぶ国際金融論』有斐閣、2015年
3. 高浜光信・高屋定美編著 『国際金融論のエッセンス』文眞堂、2021年
4. P.R.クルーグマン等『クルーグマン国際経済学 理論と政策 下 金融編』丸善出版、2017年
5. 藤田誠一・小川英治『国際金融理論』有斐閣、2008年
6.その他、適宜授業中に紹介します。
主な関連科目 外国為替論、金融システム論、国際貿易論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
①授業の各回の最後に「質問の有無」を聞くようにします。その時に質問してください。他の学生も疑問に思っていることが多いはずなので、その場で全員に向けて返答します。質問は歓迎します。
②授業中が難しい場合は、授業終了後に質問してください。
③これも難しい場合は、アポイントメントをとってください。時間を調整します。

また、授業内の小テスト・レポート課題などに対するフィードバックは翌週に行います。期末試験に関する質問は個別に対応しますので、必要な場合はメールでアポイントをとってください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(B1群) FCBS22117 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部商学科(B1群) FCBS22117 2023~2023 2・3・4 - - -
商学部商学科(B1群) 11200 2024~2025 2・3・4 - - -
商学部経営学科(D1群) FCBA24122 2019~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(D1群) FCBA24122 2023~2023 2・3・4 - - -
商学部経営学科(D1群) 12200 2024~2025 2・3・4 - - -