授業コード | 10003000 | 単位数 | 2 |
科目名 | コンピュータ会計 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 玉繁 克明 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | コンピュータを使った会計処理 Computer Accounting |
学修の概要 | コンピュ-タは,ハ-ドウェアの発達と豊富なソフトウェアの開発によって,旧来の経理の仕事内容を一変させた。その結果,日常業務において,必ずしも簿記や会計の知識・技術が必要ではないと解釈されることがあるようだが,果たしてそうであろうか。コンピュータによる会計処理を行う上では,入力後の誤謬発見,入力後の諸帳簿の活用など,簿記や会計の知識は不可欠である。 この授業では,会計ソフトウェアの活用を通して,会計処理を疑似的に体験することで,商学部で学んだ簿記や会計の知識・技術の活用のあり方について考察していく。また,作成された諸帳簿や決算報告書を活用し,分析を行い,その結果をレポートとしてまとめる学修活動を通して,情報活用能力等の育成も目指す。 |
学修の到達目標 | (1)日常取引を仕訳の形で表現し,会計ソフトウェアを活用して入力処理を行うことができる。 (2)入力したデータが,会計ソフトウェア内でどのような帳簿に反映され,処理されるのかについての知識を身に付けることができる。 (3)企業における意思決定に必要な情報を得るために,簿記や会計の知識と技術を活用して,会計ソフトウェアの処理結果等から得られた情報を整理・分析するなど,情報活用能力を身に付けることができる。 (4)財務諸表等の情報の整理・分析から得られた内容を,論理的にまとめることができる。 (5)会計処理上の諸課題に対して,探究心をもって粘り強く取り組む姿勢を身に付けることができる。 (6)会計処理上の諸課題に対して,他者の考えを柔軟に取り入れながら多面的・多角的に物事を捉え,自らの学修を調整しようとする態度を身に付けることができる。 |
授業計画 | 第1回 | 授業の概要説明(授業アンケートを含む)【オンデマンド】 →下記「履修上の注意事項」を確認すること。 簿記一巡の流れの確認 ・日常取引を仕訳の形で表現し,諸帳簿や決算報告書を作成することができる。 |
第2回 | 簿記一巡の流れの確認及び解説 ・手書きの簿記による諸帳簿や決算報告書の作成についての知識と技術を想起することができる。 |
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第3回 | (基礎編)会計ソフトウェアの活用① 企業の基本情報の登録・管理 ・会計ソフトウェアを活用して企業の基本情報を入力し,その情報を登録・管理する方法を理解することができる。 |
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第4回 | (基礎編)会計ソフトウェアの活用② 日常取引の入力 ・会計ソフトウェアを活用した日常取引の仕訳のコード入力方法を理解する。 |
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第5回 | (基礎編)会計ソフトウェアの活用③ 決算報告書の作成とその活用 ・コード入力された仕訳データが,どのような諸帳簿や財務諸表とつながっているかということについて理解することができる。 |
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第6回 | 消費税関連帳票の作成とその活用 ・身近な税金である消費税の簿記処理について,実生活と関連付けて理解することができる。 |
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第7回 | (応用編)会計ソフトウェアによる開始データの入力① 基本情報データ入力,勘定科目及び補助科目の設定 ・企業の基本情報の入力と,勘定科目等の設定を行い,会計ソフトウェアの活用の開始データを作成することができる。 |
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第8回 | (応用編)会計ソフトウェアによる開始データの入力② 勘定科目及び補助科目の開始残高入力 ・会計ソフトウェアの仕組みを理解し,作成した勘定科目等に対する開始残高を入力することができる。 |
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第9回 | (応用編)会計ソフトウェアの活用 日常処理①商品売買取引ほか ・会計ソフトウェアを活用して,商品売買に関する取引をコード入力することができる。 ・コード入力した内容が,会計ソフトウェア内でどのような帳簿に反映され,処理されるのかについての知識を身に付けることができる。 |
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第10回 | (応用編)会計ソフトウェアの活用 日常処理②現金預金取引ほか ・会計ソフトウェアを活用して,現金預金に関する取引をコード入力することができる。 ・コード入力した内容が,会計ソフトウェア内でどのような帳簿に反映され,処理されるのかについての知識を身に付けることができる。 |
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第11回 | (応用編)会計ソフトウェアの活用 日常処理③出張費の精算,社会保険料の納付ほか ・会計ソフトウェアを活用して,出張費の精算,社会保険料の納付に関する取引をコード入力することができる。 ・コード入力した内容が,会計ソフトウェア内でどのような帳簿に反映され,処理されるのかについての知識を身に付けることができる。 |
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第12回 | (応用編)会計ソフトウェアの活用 決算処理および事業報告書の作成 ・会計ソフトウェアを活用して,決算処理および事業報告書を作成することができる。 ・コード入力した内容が,会計ソフトウェア内でどのような帳簿に反映され,処理されるのかについての知識を身に付けることができる。 |
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第13回 | 財務諸表等の分析① 決算書の分析と報告書の作成 ・企業における意思決定に必要な情報を得るために,簿記や会計の知識と技術を活用して,会計ソフトウェアの処理結果等から得られた情報を整理・分析するなど,情報活用能力を身に付けることができる。 |
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第14回 | 財務諸表等の分析② 諸帳簿の分析と報告書の作成 ・企業における意思決定に必要な情報を得るために,簿記や会計の知識と技術を活用して,会計ソフトウェアの処理結果等から得られた情報を整理・分析するなど,情報活用能力を身に付けることができる。 |
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第15回 | 報告書等の整理及び全体共有 まとめ(授業実施アンケート) 最終レポートの作成・提出 ・企業における意思決定に必要な情報を得るために,簿記や会計の知識と技術を活用して,会計ソフトウェアの処理結果等から得られた情報を整理・分析するなど,情報活用能力を身に付けることができる。 |
授業外学習の課題 | ・毎時間のコンピュータによる演習内容は,積み上げ方式で実施されるため,予習・復習の時間を2時間程度,計4時間確保し,次の授業につなげられるように準備する必要がある。 (事前学修)毎授業の最後に次回の講義のテーマを伝えるので,各自でできる限り予習しておくこと。 (事後学修)コンピュータ演習による日常の簿記処理は,それが積み上げ方式で蓄積されていくものであるため,学修した内容は,しっかり復習すること。また,講義中にわからなかった内容については,次回までに各自で調べることも大切である。 |
履修上の注意事項 | ・ブレンド型授業を実施する(第1回のみ)。(使用ソフト:Google Classroom) ・第1回の授業は「オンデマンド」で実施する。「Google Classroom」のクラスコードは「教学システム→授業連絡」で事前に確認して、クラスに参加し、演習課題に取り掛かること。 ・第1回の授業の課題は、「Google Classroom」の中で提示するので、クラスの中を確認すること。 ・授業では,課題提出や情報共有等でGoogle Classroomを併用する。 ・各時間の学修は,その時間に行った内容を自身で再確認し,その成果物を提出していただく形式で行う。 ・上記の提出課題は,翌週の授業の最初までを提出期限とするので忘れずに提出すること。 ・簿記や会計の実践的な講義・演習を行うため,最低限,日商簿記3級以上の知識と技術を身に付けている必要がある。 ・この授業では,簿記や会計に関する基礎的な知識が身に付いているものとして,演習課題に取り組むことになる。そのため,簿記や会計の基礎的な知識と能力を身に付けていない受講者は,各自で努力する必要がある。 ・「簿記原理Ⅰ・Ⅱ」「会計学原理Ⅰ・Ⅱ」の単位を取得していることが望ましい。 ・この授業は,コンピュ-タ実習を伴うので,出席できることが大前提である。 ・就職活動等で,やむを得ず欠席した場合は,本学のPC教室にある特定の会計ソフトウェアを使用して,授業外で補っていく必要がある。 ・公認欠席は欠席として扱うが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。 ・公認欠席時の資料は後日配付するので,各自申し出ること。 ※パソコン台数に制約があるため,受講者人数の制限を設けている。(人数制限:24名)なお,受講希望者がパソコン台数を上回った場合は,Web抽選により受講者を決定する。 |
成績評価の方法・基準 | ・定期試験は行わず,授業への取組・貢献度60%,各種報告書の作成及び最終レポ-ト課題40%を目安として総合的に評価する。 ・欠席することで,会計ソフトウェアによる営業取引の会計処理が進まないことは,授業への取組・貢献度の加点が得られないということを理解しておくこと。 |
テキスト | なし 授業の進度に合わせて,必要な資料等は配付する。 |
参考文献 | 『令和2度版コンピュータ会計(応用)問題集』実教出版 上記以外の必要なものについては,インタ-ネット等で検索する。 |
主な関連科目 | 簿記原理をはじめとする会計学関連科目。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業内容についての質問や相談は,授業の中で時間を取り,クラス全体のものとして共有する。また,ミニッツペーパー等で寄せられた質問についてのフィードバックは,原則として次回の授業で行う。 オフィスアワーは,火曜日の午後とする。ただし,不在の場合もあるので事前に連絡をしてください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(C3群) | FCBS33315 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(C3群) | FCBS33315 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学部商学科(C3群) | 11300 | 2024~2025 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学部経営学科(C1群) | FCBA33115 | 2019~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(C1群) | FCBA33115 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学部経営学科(C1群) | 12300 | 2024~2025 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |