授業コード 06400400 単位数 2
科目名 広島の事業承継を学ぶ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 江利川 良枝 他 配当年次 *下表参考

授業の題目 広島の事業承継を学ぶ
Business succession in Hiroshima
学修の概要 (1)事業承継の現状と課題を考察する。
 近年、経営者の平均年齢が上昇を続けています。70歳以上での現役経営者も珍しくありません。また全国の後継者不在率は2023年現在で53.9%(「全国企業『後継者不在率』動向調査(2023年)」帝国データバンク2023年11月)という高水準になっています。現実に後継者不在による廃業や黒字であるにもかかわらず廃業せざるを得ないといった事例が多く見られます。廃業は技術伝承や雇用の場の喪失など、経済活動に対して深刻な影響を与えます。
 広島県の後継者不在率は56.6%(2023年)で全国平均を上回っています。広島県の事業承継をめぐる環境は相対的に厳しいものと言えるでしょう。このような広島県の事業承継に関する現状と課題、そして課題解決に向けた現場での活動について学ぶとともに、関連する内容の考察を深めていきます。

(2)現場で活躍する方々から実学を学ぶ。
 講義に、実際に事業承継や創業された経営者の方、事業承継を実際に支援する方をお招きします。このような方々から、事業継承に関することだけではなく、企業経営や地域での活動に関する実学を学ぶことができます。

(3)様々なキャリアを学ぶ。
 講義では、経営者や事業承継を実際に支援する方に、自身のこれまでのキャリアについても触れて頂きます。このことを通じて、学生の皆さん自身のキャリアを考察する機会が得られます。それは卒業直後のことだけでなく、10~20年先という長期的なキャリアの選択肢を拡げることになります。

(4)ビジネスレベルで考える。
 経営者からの講話を自分レベルに落とし込み、自身が経営者だったら…という視点で課題を発見し、それに向けて解決方法を考え、仲間と共に意見をシェアしていきながら、最終的に提案という形でプレゼンテーションしていく。

【実務経験】
江利川良枝:人材ビジネス業界や大学でのキャリア教育支援に長年従事。その経験から培った知識を基にした授業を行なう。
松永州正:企業での採用業務やインターンシップ受入業務を担当。その経験から培った知識を基にした授業を行なう。
学修の到達目標 ①広島県の事業承継の具体的な諸問題に関する理解を深めることができるようになる。
②事業承継の現状を把握し、中堅・中小企業の事業承継に関する有益な知見と幅広い視点を得ることができるようになる。
③将来のキャリア形成のひとつの選択肢として事業承継を捉えられるようになる。
(雇用されて働く以外の選択肢として、今後は「事業承継」の選択肢も考えられる)
④自らのキャリアの「これまで(過去)」、「いま(現在)」、「これから(未来)」と向き合う時間を作り出せるようになる。
授業計画 第1回 講義の概要・スケジュールと進め方の説明
第2回 「広島の事業承継を取り巻く環境の課題」
広島信用金庫 室⾧ 宍戸 雅幸 氏
第3回 課題発見と解決について
第4回 「大事なのは人生ビジョン!」(創業)
株式会社EVENTOS 代表取締役 川中 英章 氏
第5回 グループワーク(課題発見と課題解決および提案)
第6回 中間プレゼンテーション
株式会社EVENTOS 川中 英章 氏
第7回 グループワーク(中間プレゼンテーションでの指摘を受けて-再提案)
第8回 第1回最終プレゼンテーション
株式会社EVENTOS 川中 英章 氏
第9回 第1回プレゼンテーションのふりかえりとご講演「気持ちを切り替える 事業を守る 従業員を守る」
株式会社合同総研 篠原 敦子 氏
第10回 「バックキャスティングで考えよう!」(親族承継)
森信建設株式会社 代表取締役社⾧ 森信 秀樹 氏
第11回 グループワーク(課題発見と課題解決および提案)
第12回 中間プレゼンテーション
森信建設株式会社 代表取締役社⾧ 森信 秀樹 氏
第13回 グループワーク(中間プレゼンテーションでの指摘を受けて-再提案)
第14回 第2回最終プレゼンテーション
森信建設株式会社 代表取締役社⾧ 森信 秀樹 氏
第15回 「総括と要点整理」
株式会社広島銀行 取締役常務執行役員 藤広 稔 氏
授業外学習の課題 ・授業で学んだ内容や感想等をジャーナルにまとめる(45分×14回)
・2回のレポート作成(60~150分×2回)
・日頃から広島県の中小企業や地域経済の動向について、様々なメディア(新聞、雑誌、論文、
 白書、テレビ報道等々)を通じて積極的・能動的に触れること(60~90分)
履修上の注意事項 ・対面授業を行います。
・履修制限を設けています。
・座席指定とします。
・グループワークが中心となります。

①毎回、出席確認をOCR用紙で行います。
②ジャーナル(15回)とグループワーク2回分のレポートの提出を行います。
③外部から講師をお招きします。受講態度も評価対象にします。
グループワークに積極的に取り組む気持ちのある人のみ履修してください。
企業が抱える課題解決に向けて、経営者の方々に質問および意見交換を行なっていきます。
※出席回数が7割に満たない場合(全15回中5回以上の欠席)は失格となります。

・現在予定されている授業計画は上記の通りです。順序や内容に変更が生じる場合があります。

・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件に影響しないよう配慮します。
・公認欠席時の資料は後日配付します。
成績評価の方法・基準 ①受講態度 10%
②ジャーナル 30%
③グループ課題 40%
④個人課題 20%
*出席率が70%に満たない場合は、単位は取得できません。
 遅刻・欠席は減点します(遅刻は2回で欠席1回扱いとなります)。
テキスト テキストは使用しません。必要な資料は随時配布します。
参考文献 必要に応じて授業内で提示します。
主な関連科目 「大学生活とキャリア形成」
「大学生活とキャリア」
「キャリアビジョンとキャリア形成」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・内容によって本学講師以外に、経営者の方々が講師となって実体験や課題発見・解決ついて講話があります。
・経営者の方々への質問や相談は授業の前後、または本学担当教員を通じてご連絡します。
・なお、授業の前後で外部講師(経営者)に質問や相談をしたい人は、担当教員まで予めメール等でご連絡ください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
商学部経営学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
経済科学部現代経済学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
経済科学部経済情報学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
人文学部教育学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
人文学部英語英文学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
人文学部社会学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
法学部法律学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
人間環境学部人間環境学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
健康科学部心理学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
健康科学部健康栄養学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
国際コミュニティ学部国際政治学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -
国際コミュニティ学部地域行政学科(キャリアデザイン科目) 00100 2024~2025 2・3・4 -