授業コード | 02140371 | 単位数 | 2 |
科目名 | 言語と文化(英語学入門Ⅰ) | クラス | 71 |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 長谷 信夫 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 言語と文化(英語学入門Ⅰ) 音韻論・形態論・統語論 |
学修の概要 | この講義では、まず上位概念である「科学としての言語学」を概観し、日本語を題材として問題提起や考察の方法を学び、続いて英語学の初歩的な事柄を扱う。具体的には、発音器官を通して英語の音がどのように作り出されるのか、また英語の音にはどういった具体的・物理的な特徴があるのかなどについて研究する音声学と、英語において意味の違いを生む弁別的な音がどのように配置されるのかなどを研究する音韻論、英語の単語の内部構造を研究する形態論と、単語を並べて英語の文をつくる仕組みを研究する統語論について概観する。 |
学修の到達目標 | ・「ことば」を「メタ言語的に捉える」ことがどういうことなのかが理解できる。 ・構音の仕組みを知り、特に日本語と英語の音声の違いを意識して使い分けることができる。 ・音素の概念が理解できる。 ・語順が英語と日本語においてどのような意味合いを持つのかが理解できる。 |
授業計画 | 第1回 | 「ことばの世界」を鳥瞰する ●言語学とは何か---日本語のオノマトペを出発点として ---「非文」(=「非文法的な文」)とは何かを理解できる。 |
第2回 | 世界のことば ●言語の数 ---例えば「東北弁」と「広島弁」は何が違うのかを理解できる。 |
|
第3回 | ●言語の分類と特徴 ●世界の言語から見た日本語と英語 ---社会言語学的な立場から母語話者数、地域の違いを理解できる。 |
|
第4回 | ●舌とのどで音が作られる ●英語の音と日本語の音 ---構音の際の口の形と舌の位置・形状の違いを理解できる。 |
|
第5回 | <オンライン授業> ●日本語風の英語と英語話者の英語はリズムが違う ●英語の聞き取りのむずかしさ:連結、同化 ---「子音」と「母音」の種類や違いを理解できる。 |
|
第6回 | ことばと語 ●派生と複合 ●複合 ---意味の総和と語形成との関わりを理解できる。 |
|
第7回 | ●派生 ●異分析 ---「逆形成」など様々な語形成の種類が理解できる。 |
|
第8回 | ことばと文法 ●文法とは何か ●統語構造 ---樹形図が理解できる。 |
|
第9回 | ●文の形成 ●日本語の節構造 ---時枝文法の概略を知り、仕組みを理解できる。 |
|
第10回 | ●埋め込み(embedding) ●修飾関係 ---日本語と英語とを対象として、類似点と相違点が理解できる。 |
|
第11回 | ●構成素構造とは? ---単語の成り立ちの仕組みが理解できる。 |
|
第12回 | ●生成文法(Noam Chomskyが目指したもの) ---従来の文法との「言語観」の違いを理解できる。 |
|
第13回 | ●wh移動(疑問詞疑問文、関係節、焦点化構文を例として) ---「文」を統語的に分析し構造を把握することができる。 |
|
第14回 | <オンデマンド> ●英語の「節と節連結」 ---接続詞の役割を理解できる。 |
|
第15回 | ●まとめ(英語学、ひいては言語学を学ぶこととは?) ---「ことば」を考える楽しさを理解できる。 |
授業外学習の課題 | 指示する予習を行ってください。授業終了後は、十分な時間をかけて復習をしてください。予習・復習で合わせて3時間ほどの時間をかけることを期待します。特に課題(文献の「まとめ、読後感」)は提出後、名を伏して)次回の講義内で紹介し、受講学生からのコメントを求めますから、主体的にしっかりとしたレポート作成を期待します。 |
履修上の注意事項 | ・講義名に「英語」が入っていますが、「英語がうまくなるための授業」ではありません。英語や日本語を通して「ことばの仕組み」を学び、分析することが目的です。 ・伝統的な輪読方式で受講生が順番に教科書を読み上げ、授業担当者が補足説明を加え、場合によっては質問を投げかけるスタイルを取り入れます。 ・基本的に対面授業を行ないますが、学期末に1回、オンラインでグーグルクラスルームを使ったオンデマンド授業を取り入れます。 ・座席については固定とします。 ・グーグルクラスルームを利用し、毎回、振り返りシートの提出を課します。 ・遅刻・欠席が多い場合、単位修得ができません。 ・ 公認欠席に対し、資料配布等の配慮は行いますが、本授業の欠席回数の上限である5回には含めてカウントしますので注意してください。 【公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件、または期末試験の受験要件には影響しないように配慮します。(この一文は自動挿入されています。)】 |
成績評価の方法・基準 | 「授業外の予習・復習や授業内での参加度(積極的な発言や質問)が30%」、「課題が30%」、「学期末試験が40%」を目安とします。 |
テキスト | 『[入門] ことばの世界』(2010) 瀬田(他)編著 大修館書店 ISBN: 978-4-489-21330-0 本体価格1800円 |
参考文献 | 『日本語を分析するレッスン』(2017)野田尚史・野田春美著 大修館書店、その他、その都度、指示します。レポート作成のため、原則として学内図書館にある書籍を紹介します。 |
主な関連科目 | 言語と文化(英語学入門Ⅱ) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
振り返りシートに記された質問などについては、翌週の授業冒頭時に返事、もしくは解説を加えます。質問は、他の受講生にも役立つことでしょうから、できるだけ授業内にてお願いします。相談については大学のメール、もしくはオフィスアワー(月曜5コマ)にて応じます。提出物やテストについてのフィードバックはオンラインで対応する予定です。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学部現代経済学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学部経済情報学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人文学部教育学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人文学部英語英文学科(国際理解科目) | - | 2024~2025 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部社会学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
法学部法律学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人間環境学部人間環境学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
健康科学部心理学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
健康科学部健康栄養学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(国際理解科目) | 00100 | 2024~2025 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |