授業コード | 00047101 | 単位数 | 2 |
科目名 | 総合教養講義a(情報・研究の倫理) | クラス | 01 |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 嶋﨑 太一 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 現代社会の情報倫理と研究倫理(Infromation Ethics and Research Ethics in Modern Society) |
学修の概要 | 我々は、日々、膨大な情報とともに生活しています(このシラバスも一つの「情報」です)。情報(化)社会という言葉は通常、今日のコンピューターなど情報技術の進展した社会を指すことが多いですが、そもそも文字が生まれてからというもの、人類は情報と共に生きてきました。我々は常に既に、この情報社会に存在をしてしまっています。この情報社会において我々はどうあるべきなのか。近代の情報技術の進歩に対して我々はどう考えるべきなのか。しかも今日では、ロボットやAIの技術の進展とともに、「我々」が一体何を指しているのかすら不明瞭になりつつあります。これが情報倫理の主題であると言えます。 また、本講義では、情報倫理の知見を踏まえつつ、研究倫理についても扱います。情報を蓄積し、新たな知見を得ていく営みを「研究」といいます。言うまでもなく、学生諸君が大学卒業時に行う「卒論」も「研究」です。研究において我々に求められる倫理とは何か。様々な情報が錯綜する現代社会において、研究はどのようにあるべきなのか。こうした課題は、研究者のみならず、学問を学ぶ者すべてが考えるべきものだと思っています。 これを踏まえ、本講義では、情報倫理と研究倫理について、特に現代的な視野から検討していきます。 |
学修の到達目標 | ・情報社会の特質について理解できる。 ・情報社会の倫理的諸課題について考察できる。 ・研究倫理の要点を理解できる。 ・倫理的な研究の在り方について考察できる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス、情報倫理とは何か |
第2回 | 情報の歴史① 言語、文字、印刷技術の発展過程を理解する。 |
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第3回 | 情報の歴史② メディアの誕生と特質について理解する。 |
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第4回 | メディアリテラシーの倫理 メディアにおける情報の送受信の倫理、情報の真理性をめぐる諸問題を理解する。 |
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第5回 | 個人情報とプライバシー 現代社会における個人情報やプライバシーをめぐる倫理的諸課題について理解する。 |
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第6回 | 情報規制と倫理 情報やネットワークの規制をめぐる倫理的諸課題について理解する。 |
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第7回 | AIの倫理 人工知能(AI)の本質、その倫理的課題などを理解する。 |
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第8回 | ビッグデータと倫理 ビッグデータ時代の倫理的諸問題について理解する。 |
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第9回 | 研究倫理におけるFFP 捏造・改ざん・盗用(FFP)について、情報社会の現状を踏まえ考察する。 |
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第10回 | 知的財産権 情報社会における知的財産権について、研究倫理におけるオーサーシップの問題を含めて検討する。 |
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第11回 | 研究倫理ケーススタディ ケーススタディ(ドラマ)を通して研究倫理について考える。 |
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第12回 | 科学技術研究の倫理 ロボット開発の現状とそれをめぐる倫理的諸課題について理解する。 |
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第13回 | 人を対象とした研究の倫理 研究におけるインフォームドコンセントなどについて理解する。 |
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第14回 | 動物実験の倫理 研究における動物実験の在り方について理解する。 |
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第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 事前学習(2時間程度):授業前に配信される資料をあらかじめ読む。 事後学習(2時間程度):授業で学んだことを振り返り、簡潔にまとめて提出する。 授業資料を読み返し、授業内容について復習する。 |
履修上の注意事項 | 倫理学においては、自ら考えることが重要です。授業は基本的に講義形式ですが、適宜学生に質問をするので、積極的に自らの考えなどを答えるようにしてください。受講に当たり特別な知識や技能は前提としませんが、自ら考え抜く姿勢をもつようにしてください。 Moodleを用いて資料配信や振り返りの提出などを行います。 欠席の上限は5回とします。公認欠席に対して、評価に影響がないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 試験(70%)とレポート(30%)で評価する。 試験は持ち込み可とする。 |
テキスト | 使用しない。授業にて資料を配布する。 |
参考文献 | 土屋俊(監修)『情報倫理入門』(アイ・ケイ・コーポレーション) 高橋慈子ほか『改訂新版 情報倫理:ネット時代のソーシャル・リテラシー』(技術評論社) 眞嶋俊造ほか『人文社会科学のための研究倫理ハンドブック』(慶應義塾大学出版会) |
主な関連科目 | 倫理学、人間と生命の倫理学 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
初回授業にて連絡先とオフィスアワーを伝えます。質問などがあれば遠慮なくご連絡、ご来室をお願いします。 なお、授業ごとに振り返りのコメント(質問や感想など)を提出する機会があります。そこに記入された内容については次の授業にてフィードバックを行います。 |
3 | 2 | 1 | |
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情報倫理の基本事項の理解 | 情報倫理の基本事項について十分に理解できている。 | 情報倫理の基本事項についておおむね理解できている。 | 情報倫理の基本事項について理解できていない。 |
研究倫理の基本事項の理解 | 研究倫理の基本事項について十分に理解できている。 | 研究倫理の基本事項についておおむね理解できている。 | 研究倫理の基本事項について理解できていない。 |
論理的な議論展開 | 十分に論理的な議論展開ができている。 | 一部、論理に飛躍がある。 | 論理的な議論になっていない。 |
主体的な考察 | 十分に主体的な考察ができている。 | 主体的な考察がおおむねできている。 | 主体的な考察ができていない。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(教養科目) | - | 2011~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(教養科目) | - | 2011~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | WGEL13125 | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | - | 2018~2018 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(教養科目) | WGEL13125 | 2019~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | - | 2011~2018 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(教養科目) | WGEL13125 | 2019~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | 00100 | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | - | 2018~2018 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) | WGEL13125 | 2019~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) | - | 2011~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(教養科目) | - | 2017~2019 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(教養科目) | WGEL13125 | 2020~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(教養科目) | - | 2011~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | - | 2011~2015 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | WGEL13125 | 2016~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | - | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部国際政治学科(教養科目) | - | 2011~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | - | 2011~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(教養科目) | - | 2017~2018 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(教養科目) | WGEL13125 | 2019~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | - | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2018 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | - | 2019~2019 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部健康栄養学科(教養科目) | WGEL13125 | 2020~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) | WGEL13125 | 2018~2023 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |