授業コード 00042700 単位数 2
科目名 中国の歴史と社会 クラス
履修期 第2学期 カリキュラム *下表参考
担当者 王 偉彬 配当年次 *下表参考

授業の題目 中国の歴史と社会
学修の概要 中国は、広大な国土と膨大な人口を有し、昔から黄河文明を基盤として発展してきた東アジアで大きな存在感を持つ国です。この国がどのように形成され、またどのように変遷してきたのかは、歴史や文明の理解において重要なテーマです。
古代には、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、マヤ文明、アンデス文明など、多くの文明が存在しましたが、いずれも外敵の侵入や内的要因によって滅び、その後復活することはありませんでした。一方、中国文明は、外敵の侵入や国の滅亡を何度も経験しながらも、驚くべき文化的連続性を保ち続けてきました。この特徴は、中国文明の特異性を際立たせています。
しかし、中国文明が常に安定的に発展してきたわけではありません。統合と分裂、異民族支配、半植民地化、興隆と衰退といった激動の時代が繰り返されてきました。その中で、中国の歴史にはいくつかの特徴的なパターンが見られます。本講義では、中国の歴史を四つのパターン(約1000年単位【±200年】)に区切って解釈します。

1.封建社会の形成と崩壊(周の時代:前11世紀~前3世紀)
2.統合と分裂の繰り返し(秦~五代十国)
3.漢民族と北方民族の交替支配(宋~清)
4.海側からの衝撃と革命の時代(近代以降~現在)

本授業では、「中国とはどのような国か」という問いをテーマに、中国の歴史と社会を文明論的視点から解説します。
(中国の対外関係については第3学期の「東洋政治外交史」で、中華人民共和国の現状については第4学期の「中国の政治と社会」で扱います。)
学修の到達目標 多角的視点から中国を見ることができるようになる。
授業計画 第1回 イントロダクション 
中国の形成と初期的段階の発展を知る
第2回 中国の文化と思想
中国文化における中国思想の位置づけと中国思想に関する知識を得る
第3回 中国の統一
中国統一の実現とその統一が中国にどのような影響をもたらしたかの知識を得る
第4回 中国の民族的、文化的基盤の形成
漢民族のアイデンティティがどのように形成されたかを知る
第5回 三国から隋・唐・五代十国へ
統一と分裂がなぜ繰り返されたかを説明できるようになる
第6回 宋から元・明・清へ
漢民族と北方民族の政権交替がなぜ行われたかを説明できるようになる
(オンデマンド)
第7回 西方からの衝撃
アヘン戦争と近代の幕開けの時代的変化の知識を知り、述べることができる
第8回 東方からの衝撃
日清戦争と日本の台頭を多角的視点から見ることができる
第9回 復興への試み
洋務運動、戊戌変法、光緒新政等の中国復興の試みと失敗の要因を述べることができる
第10回 民間の反発と革命
義和団運動、辛亥革命と中華民国の成立についての知識を得る
第11回 中華民国の苦闘
軍閥割拠、満州事変、国共内戦等が続いた中華民国の苦難の時代を知る
(オンデマンド)
第12回 日中戦争
あの戦争を改めて振り返って見て、何が問題だったかを自分なりの解釈ができるようになる
第13回 第二次世界大戦の終了と第二次国共内戦
戦争終了と国共内戦に関する中国の事情を知る
第14回 中華人民共和国の成立
社会主義体制の中華人民共和国の樹立がなぜできたかを自分なりに解釈ができるようになる
第15回 「中国の歴史と社会」のまとめ
これまでの授業の主な内容を復習し、中国歴史の文脈が何かを考えて、中国をどう見るべきかについて自分有りに説明ができようになる
(授業の進度や受講生の理解度により変更することがある)
授業外学習の課題 ・事前学習(1時間程度):毎回授業中に配布した資料に次回の講義のテーマを発表するので、履修者各自で関連する知識を調べ、又は教科書の関連する部分を読んでおくこと。
・事後学習(2時間程度):配布資料や指定した教科書の頁を復習し、指定の「問題点」を中心に調べ、自分の考えをまとめておくこと。
履修上の注意事項 *ブレンド型授業を実施します。
 ・Moodle使用
 ・オンデマンド授業2回実施。課題又はリアクションペーパーは指定の時間内にMoodleに提出してください。
*公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。
 ・公認欠席は欠席としてカウントしません。
 ・授業の資料はMoodleに掲載しますので、欠席等の場合は自分で印刷してください。
成績評価の方法・基準 課題・リアクションペーパー   30点
受講態度            20点
期末試験            50点
(欠席は減点)
テキスト ①中園和仁編『中国がつくる国際秩序』(ミネルヴァ書房、2013年)
(「東洋政治外交史」、「中国の政治と社会」、「文明論研究」〈隔年開講〉の授業も同じテキストを使用する。なお、使用の部分は異なる)
②授業資料(配布プリント)"
参考文献 適宜に紹介する。
主な関連科目 東洋政治外交史
中国の政治と社会
文明論研究(隔年開講)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
①質問・相談は授業前後又はメール(wangwb@shudo-u.ac.jp)で受け付けます。
②時間のかかりそうな相談はメールで連絡してください。
③授業内の課題や試験へのフィードバックは、授業時間内または試験終了後にMoodleにて講評を行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
商学部経営学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
経済科学部現代経済学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
経済科学部経済情報学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
人文学部教育学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
人文学部英語英文学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
人文学部社会学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
法学部法律学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
法学部国際政治学科(一般教養科目) 2024~2025 1・2・3・4 - - - - -
人間環境学部人間環境学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
健康科学部心理学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
健康科学部健康栄養学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(地域研究領域) 2023~2023 2・3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(地域研究領域) 00100 2024~2025 2・3・4 - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(一般教養科目) 00100 2024~2025 1・2・3・4 - -