授業コード | 93214052 | 単位数 | 2 |
科目名 | 研究指導(政治・行政研究) | クラス | 52 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 船津 靖 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 国際政治と宗教・報道 Ⅱ International Politics, Religion, and Journalism Ⅱ |
学修の概要 | 前期の継続が原則。前期末の論文を発展させる。新たな論文のテーマは前期末の達成、院生の新たな関心や状況の変化、教員の守備範囲、時間制約などを考慮して選択する。 教員の研究・教育内容については他のシラバスや著作・論文・講演などを参照のこと。目下の研究対象は超大国アメリカとユダヤ国家イスラエルの「特別な関係」。現在の国際ニュースではイスラエル・ハマス戦争、アメリカ大統領選挙、ロシアのウクライナ侵略を研究している。これらのテーマと接点のある研究が望ましい。 論文草稿の徹底的な推敲と添削を重視する。先行研究や関連する書籍・論文・記事に広く目を通したうえでテーマを絞ることが必要。 研究論文作成は一般に(理想的には)次のような手順を踏む 1、具体的なテーマを教員の助言・指導を受けながら選ぶ 1、先行研究、専門知識、方法論を学ぶための基本書や論文を選ぶ 1、先行研究を検証し独自研究を支える根拠を探すため文献資料を広く渉猟する 1、全体の構成を練る。「はじめに」の草稿を書く 1、各章・節の基本資料を選び、適切な引用、要約を交えて執筆をしながら、構成を修正する 1、推敲と事実確認を繰り返す 1、「おわりに」を書く 【実務経験】 教員は共同通信記者として国内で事件・事故などの司法取材、県政や国政選挙を取材後、モスクワ、エルサレム、ロンドンの特派員、ニュースセンター総合関門、ニューヨーク支局長、国際局次長、編集・論説委員など報道の実務に携わってきた。近著に『聖書の同盟 アメリカはなぜユダヤ国家を支援するのか』(河出書房新社) |
学修の到達目標 | 原稿用紙数十枚以上の論文を書く構成力、知識、表現力を身に付けられるようになる。英文の記事・論文・資料を活用できるようになる。国際政治の現実や理論について専門的見識を持てるようになる。情報の選択や価値判断の認知的制約を理解できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 点検: 前期論文 前期論文を再読、点検し、後期の執筆作業の方針を確認することができる。 |
第2回 | 推敲: 前期論文 後期に執筆する論文を念頭に前期の論文に削除・加筆などの推敲ができるようになる。 |
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第3回 | 計画: 後期論文 後期論文の執筆に必要な学修や調査、作業を確認し執筆計画を立てることができる。 |
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第4回 | 資料: 追加の選定 後期論文の執筆に追加的に必要となる論文、書籍、記事などを選び出せるようになる。 |
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第5回 | 選定: 参照箇所 論文執筆の基本作業である新たな引用・要約に向けた参照箇所選定ができるようになる。 |
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第6回 | 要約: 参照箇所のうち引用と要約を区別し、要約が必要な部分はその作業に入れるようになる。 |
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第7回 | 執筆: 本文草稿 部分的に着手してきた本文草稿の執筆を本格化、加速することができる。 |
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第8回 | 整理: 削除と補足 本文草稿のうち削除した方がよい部分、補足が必要な部分を意識し改稿していくことができる。 |
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第9回 | 結語: 「おわりに」 執筆の感想、協力者への謝意、今後の課題などからなる結語の草稿を書くことができる。 |
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第10回 | 脱稿: 論文草稿 研究論文の草稿をひととおり書き上げることができる。 |
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第11回 | 推敲: 論文草稿 脱稿した草稿を繰り返し読み返し、構成や表現の改良を続けることができる。 |
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第12回 | 校正: 事実関係 固有名詞、数字、誤字、脱字、用語に絞った校閲ができるようになる。 |
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第13回 | 発表: 論文草稿 論文の草稿をもとにPPTなども使用して簡潔、明快、印象的な発表ができるようになる。 |
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第14回 | 批評:改善点 教員からの評価・批評を受け止め草稿の改善点を自覚できるようになる。 |
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第15回 | 課題: 次年度への発展 論文の不足部分を意識し勉強や作業の優先順位を明確にできるようになる。 |
授業外学習の課題 | 基本書の自習、資料収集、執筆・推敲、英語論文の読解などに最低週に4時間以上。実際には休・祭日7~8時間以上充てるような覚悟と集中力が必要。 |
履修上の注意事項 | 前期を履修していることが必要。履修の時間帯は暫定。受講者や教員の都合で変更する可能性が相当ある。教員との連絡を密にすること。 公認欠席には代替措置を講じ学生が不利益を被らないように配慮する。 |
成績評価の方法・基準 | 論文の出来栄え100%。構成の論理性、資料の具体性・適切性、文章の質、専門性などが評価の基準。受講態度に問題があれば減点することがある。 |
テキスト | 受講者と相談の上、相談する。NHKのニュース防災アプリ(無料)や日経電子版(紙)の国際ニュースは準テキスト。 |
参考文献 | 船津靖『パレスチナ 聖地の紛争』(中公新書)、ジョセフ・ナイ他『国際紛争 理論と歴史 第10版』。マーティン・ワイト『国際理論 三つの伝統』、『聖書 聖書協会共同訳、旧約聖書続編付き』、マイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』リチャード・ホーフスタッター『アメリカの反知性主義』、ジャック・アタリ『メディアの未来』など。院生のテーマ、進捗状況をみて随時紹介する。 |
主な関連科目 | 比較政治研究Ⅳ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問にはできるだけ速やかに回答する。論文、学習はもちろん進路や就活の相談にもできるだけ対応する。メールも可。funatsu@shudo-u.ac.jp 学期中の評価や批評は授業中やMoodleでも個別に対応。論文への批評は個別の問い合わせに面談やメールなどでじっくり対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学研究科M国際政治学専攻 | - | 2017~2021 | 1・2 | - | - | - | - | - |
法学研究科M国際政治学専攻 | - | 2022~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |