授業コード | 93211000 | 単位数 | 2 |
科目名 | 政治・行政研究Ⅴ(比較文明論) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 王 偉彬 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 比較文明研究 |
学修の概要 | 世界に多くの古代文明が存在したが、様々な事情でほとんど滅んでしまった。 ユーラシア大陸の東端にある中国文明が唯一文化的連続性を保った文明である。漢字を文化的基盤とし、儒教等の中国思想を文化的中核として発展してきたが、分裂と統合、漢民族と異民族の交替支配が繰り返した。近代以降、中国文明が衰退の一途を辿った。 一方、ユーラシア大陸の西端に、近世以降発祥した西洋文明が産業革命や市民革命の成功を背景に、未曾有の工業力、軍事力をもって自由・民主・人権等の理念を旗印として世界を席巻した。 1840年のアヘン戦争が東西文明の最初の衝突である。その後、アロー戦争や義和団運動などの衝突が起こったが、いずれも中国が破れた。日本は明治維新、中国は洋務運動、辛亥革命等が西洋文明を受け入れることにして変革を求めた。 西洋文明が拡大するなか、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、政治、経済、教育、法律等のあらゆる分野が西洋化(近代化)され、文化、生活様式も西洋式になっていった。 中華人民共和国は成立後、社会主義思想以外の西洋文化を抵抗したが、1980年代から中国は改革開放を行い西洋の市場経済を導入して経済成長に導いた。西洋文明の色彩をますます中国を染めていく。 中国は改革開放を通じて、経済の高度成長を成し遂げ、「中国の台頭」を見せている。「21世紀が中国の世紀」ともいわれるが、果たしてそれが可能であろうか。 さらに、戦後日本の発展が世界の注目を浴び、独自色彩の「日本文明」もいわれるようになった。「日本文明」をどう見るか。 授業では、文明の諸問題に関する研究や議論を行う。履修者が感心のある問題をテーマとして発表を行う |
学修の到達目標 | 多角的な視点から中国文明・西洋文明・日本文明を見るようになる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション 文明の知識(1) 文明と現代世界の主要文明 文明について知り、現代世界の主要文明を列挙できる |
第2回 | 文明の知識(2) 文明・文明圏・文明の興亡 文明が生きるもの、興亡するものを述べることができる |
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第3回 | 中国文明 中国文明の基礎知識がわかるようになる |
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第4回 | 中国文明の興亡とパターン 統合と分裂、漢民族と北方民族による支配の歴史を述べることができる |
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第5回 | 中国文明の特徴 中国文明の文化的要素と物質的要素が分かるようになる |
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第6回 | 西洋文明 西洋文明の勃興の要因が説明できる |
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第7回 | 西洋文明の特徴 西洋文明の興隆とその特徴を解説できる (オンデマンド) |
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第8回 | 東西文明の衝突 東西文明の衝突とその影響を説明できる |
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第9回 | 西洋文明の拡大 西洋文明がどのように世界を席巻したかを述べることができる |
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第10回 | 日本文明 「日本文明」を知り、述べることができる |
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第11回 | 日本文明の特徴 中国文明、西洋文明と異なる日本文明の特徴を知り、述べることができる |
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第12回 | 中国文明と西洋文明比較研究 それぞれの特徴が解説できる (オンデマンド) |
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第13回 | 中国文明と日本文明の比較研究 それぞれの特徴が解説できる |
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第14回 | 文明の興亡を考える 国が興る、又は滅ぶことが説明できる |
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第15回 | まとめ 中国文明と西洋・日本文明の総合検証 (受講生の理解度により授業計画を変更することがある) |
授業外学習の課題 | ・事前学習(1時間程度):授業計画に基づき次回の学習内容について、各自で関連の知識を調べておくこと。 ・事後学習(2時間程度):授業で指示されたことや授業中に分からなかったことを中心に調べ、資料収集、発表準備等を行うこと。 |
履修上の注意事項 | ■ブレンド型授業を実施します。 ・Moodle使用 ・オンデマンド授業2回実施。課題又はリアクションペーパーは指定の時間内にMoodleに提出してください。 ■公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 ・欠席時の資料はMoodleに掲載します。自分で印刷してください。 |
成績評価の方法・基準 | 発 表 100% |
テキスト | 使用しない。 |
参考文献 | 適宜に紹介する。 |
主な関連科目 | 政治・行政研究Ⅴ(比較文明論) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
いつでもいいですが、メール(wangwb@shudo-u.ac.jp)で連絡してください。 学習状況についてのコメントやフィードバックは授業時間中またはメールなどで伝える。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学研究科M国際政治学専攻 | - | 2017~2021 | 1・2 | - | - | - | - | - |
法学研究科M国際政治学専攻 | - | 2022~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |