授業コード 93208600 単位数 2
科目名 地域・歴史研究Ⅰ(中国) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 王 偉彬 配当年次 *下表参考

授業の題目 中国外交研究
学修の概要  中国は、近代からアヘン戦争、アロー戦争、日清戦争、義和団運動で連続失敗し、不平等条約を締結させられて半植民地状態に陥った。20世紀に入ってから辛亥革命や中華民国の成立により、アジア初の共和国である中華民国が成立したが、軍閥割拠、満州事変、日中戦争などでまともな外交が展開できず、「弱国無外交」(弱国に外交なし)の局面が続いていた。
 1949年建国の社会主義体制の中華人民共和国は、強硬な外交を展開したが、外交戦略をたびたび転換した。1950年代の「連ソ反米」、1960年代の「反米反ソ」、1970年代の「連米抗ソ」、1980年代の「独立外交」と1990年代の「韜光養晦」がその例である。
 21世紀から、中国の経済成長や国際政治情勢の変化を背景に、中国外交は「核心的利益」を強調するが、それまでの時代のようにはっきりした外交方針を示されかった。21世紀の中国外交をどう見るか。
 授業では、近代から現代までの中国外交はいかに展開され、どのような特徴を持っていたか研究する。
 履修者は自分の感心のある課題を選び、発表を行う。
学修の到達目標 中国外交がどのような展開されたかが分かるようになる。
授業計画 第1回 イントロダクション
中国外交の特徴と全体像が分かるようになる
第2回 中国の近代と東アジアの国際政治
中国の近代外交がどのように展開されたかが分かるようになる
第3回 中華民国時代の中国外交
中華民国の外交がどのように展開されたかがを述べることができる
第4回 毛沢東時代の中国外交
毛沢東時代の外交の特徴を述べることができる
第5回 改革開放時代の中国外交
改革開放時代の中国外交の特徴を解説できるようになる
(オンデマンド)
第6回 中国経済の高度成長と対外関係の変化
経済成長が対外関係にどのような影響をあたえたかを解説できるようになる
(オンデマンド)
第7回 「核心的利益」と中国の外交の「迷走」
21世紀中国外交の「迷走」が何だったかを説明できるようになる
第8回 中国外交の思想と理念
中国外交の思想と理念の変化を説明できるようになる
第9回 中国外交政策の変化と国内事情との関係
「外交は内政の延長線」が指摘できるようになる
第10回 日中関係を考える
日中関係の特徴が分かるようになる
(オンデマンド)
第11回 中米関係を考える
米中関係の特徴が分かるようになる
(オンデマンド)
第12回 台湾問題を考える
台湾問題の由来と関係国の思惑を述べることができるようになる
第13回 中国と東アジアの国際秩序
東アジア国際政治構造の特徴を述べることができるようになる
第14回 21世紀の中国外交と東アジアの国際政治を考える
21世紀の中国外交と東アジアの国際政治を自分で述べることができる
第15回 まとめ 
中国外交をまとめて自分有りの説明ができるようになる
授業外学習の課題 ・事前学習(1時間程度):毎回授業中に配布した資料に次回の講義のテーマを発表するので、履修者各自で関連する知識を調べ、又は教科書の関連する部分を読んでおくこと。
・事後学習(2時間程度):配布資料や指定した教科書の頁の部分を復習し、提示の「問題点」を中心に調べ、自分の考えをまとめておくこと。
履修上の注意事項 ■ブレンド型授業を実施します。
 ・Moodle使用
 ・オンデマンド授業2回実施。課題又はリアクションペーパーは指定の時間内にMoodleに提出してください。
■公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。
 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
 ・欠席時の資料はMoodleに掲載します。自分で印刷してください。
成績評価の方法・基準 発  表 100点
テキスト 授業中に説明する。
参考文献 適宜に紹介する。
主な関連科目 比較政治研究Ⅴ(比較文明論)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
①質問・相談は授業前後又はメール(wangwb@shudo-u.ac.jp)で受け付けます。
③時間のかかる相談はメールで連絡してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学研究科M国際政治学専攻 2017~2021 1・2 - - - - -
法学研究科M国際政治学専攻 2022~2024 1・2 -