授業コード | 93104000 | 単位数 | 2 |
科目名 | 刑法研究Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 伊藤 嘉亮 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 刑法研究Ⅰ |
学修の概要 | 刑法総論・各論の重要論点が複合的に問われる事例を検討することで、刑法の知識を深めつつ、事案解決能力を養います。受講生の皆さんには下記テキスト掲載の各事例を担当・報告してもらい、妥当な解決方法を皆で議論・検討します。 *下記スケジュールは一例です。受講生の希望を伺いながら、内容や順番は適宜修正します。 |
学修の到達目標 | ①刑法総論・各論の重要論点を理解すること ②判例・学説の論理を理解すること ③②を踏まえて事案を解決する能力を修得すること |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション |
第2回 | 問題1:不作為など 作為義務の発生根拠を理解した上で、実際の事件におけるどういった事情がそれと関係するかを検討できるようになる |
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第3回 | 問題2:因果関係など 実行行為と結果との間に介在事情が生じた事例における因果関係の認定方法を修得することができる |
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第4回 | 問題3:過剰防衛など 防衛行為が複数存在する事例における「一体性」の判断基準を理解できるようになる |
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第5回 | 問題4:実行の着手など 実行の着手をめぐる近時の対立を学んだ上で、具体的な帰結にどういった差が生じるかを理解できるようになる |
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第6回 | 問題5:死者の占有など 例外的に死後も占有が保護される範囲を的確に判断できるようになる |
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第7回 | 問題6:過失犯 過失犯の基本構造をめぐる対立(旧過失論・新過失論)を正確に理解できるようになる |
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第8回 | 問題7:原因において自由な行為 構成要件モデルと例外モデルの相違点を正確に理解できるようになる |
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第9回 | 問題8:抽象的事実の錯誤など 抽象的事実の錯誤における「重なり合い」の基準を事例に適用できるようになる |
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第10回 | 問題9:承継的共犯など 承継否定説の根拠を学んだ上で、その是非を検討できるようになる |
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第11回 | 問題11:共謀の射程など 共謀の射程の意義を学んだ上で、具体的にどういった事例でそれが問題になるかを正確に理解できるようになる |
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第12回 | 問題12:違法な目的を秘した建造物侵入など 住居等侵入罪の基本構造を確認した上で、実際の事件を解決できるようになる |
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第13回 | 問題13:暴行脅迫後の財物奪取意思など 強盗罪や事後強盗罪の基本構造を確認した上で、どういった場合にその構成要件要素が充足されるのかを理解できるようになる |
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第14回 | 問題14:財産犯の区別 財産犯の全体像を確認した上で、各罪の区別が難しい事例でも正確に判別できるようになる |
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第15回 | 問題15:クレジットカードの不正利用など 1項詐欺罪と2項詐欺罪の基本構造を確認した上で、本件ではどちらが成立するかを考えられるようになる |
授業外学習の課題 | 各事例に関連する判例やその他の資料を予習用に提示するので、各自で検索・収集し、予習して下さい。 *事前学修(3時間程度):各問題に関する解説は10頁前後の分量となりますので、1時間半くらいは時間をかけて、じっくりと予習して下さい。また、同じくらいの時間をかけて、該当箇所を理解するのに必要な知識などをその他のテキストで学修しておいて下さい。 |
履修上の注意事項 | 有益な議論をするためには予習が必要不可欠になりますので、必ず予習して下さい。一人で勉強するのもよいですが、時には受講生同士で勉強会を実施したり、教員と一緒に議論したりしてみて下さい。 *公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 報告内容(50%)+授業への貢献度(50%) |
テキスト | 大塚裕史『ロースクール演習 刑法〔第3版〕』(法学書院、2022年) *購入する必要はありません。 |
参考文献 | |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントを取って下されば、随時対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学研究科M法律学専攻 | - | 2022~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |