授業コード | 91118100 | 単位数 | 2 |
科目名 | 交通論研究Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 橘 洋介 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 交通論研究Ⅱ |
学修の概要 | 本講義は、主としてミクロ経済学の応用として交通政策を検討するものである。即ち、交通政策の効率性の側面を中心に研究を行うものである。交通は社会経済の運営にとって不可欠な存在であることから、様々な規範に則することが求められるが、その規範の中の一つに効率性がある。労働力や資金等の資源が限られる中で、社会経済の厚生を増進するためには、効率性という規範の有する意義は決して小さくはない。そこで本講義では、交通経済学の応用としての交通政策を中心に扱うこととする。しかしながら、移動という社会経済にとって不可欠な要素を効率性の観点からのみ論じることは偏りを招くことから、効率性以外の視点についても可能な限り扱いながらレクチャーを行う。 |
学修の到達目標 | これまで施行されてきた交通政策の意義と課題を理解できる。 新たな交通問題に対してミクロ経済学の知識を用いて分析することができる。 |
授業計画 | 第1回 | 交通の諸問題 現実に生じている交通問題を概観し、交通問題の解決が社会厚生の改善に資することを認識する。 |
第2回 | 地方交通①ローカル地域の交通問題 需要不足によって生じる交通問題を認識する。 |
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第3回 | 地方交通②需要構造と費用特性 需要不足と交通産業特有の費用特性によって市場が欠落することを理解する。 |
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第4回 | 地方交通③財源問題と所得再分配政策 需要不足の交通を維持することによって生じる効率性上の損失と公平性上の問題を理解する。 |
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第5回 | 都市交通①都市の交通問題 需用過大によって生じる交通問題を認識する。 |
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第6回 | 都市交通②混雑外部性への対処 需用過大によって生じる課題への経済的対処方法を理解する。 |
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第7回 | 都市交通③交通企業に対する規制、PPP 経済的規制と社会的規制の根拠、そして民営・公営以外の整備手法を理解する。 |
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第8回 | 都市間交通①都市間交通と地域交易 都市間交通の果たす役割について理解する。 |
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第9回 | 都市間交通②都市間交通の整備問題 都市間交通の整備・維持に関する課題を経済学的に理解する。 |
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第10回 | 国際交通①航空 航空企業の経営戦略を運賃を通じて理解する。 |
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第11回 | 国際交通②空港政策 公営から民営化への流れと、民営化の功罪を理解する。 |
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第12回 | 国際交通③海運 海運市場の経済特性を理解する。 |
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第13回 | 国際交通④港湾政策 海運市場の経済特性を踏まえた港湾政策のあり方を理解する。 |
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第14回 | 物流①物流市場の構造 物流市場の経済特性を理解する。 |
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第15回 | 物流②物流に関わる諸問題 物流市場の構造に由来する種々の問題とその解決方法を理解する。 |
授業外学習の課題 | 事前学習(2時間程度):大学院レベルのミクロ経済学の継続的な学習を行って下さい。また、現実の交通問題についても関心を持つようにして下さい。 事後学修(2時間程度):資料やノートを見返して、不明点は次回までに解消するようにしてください。 |
履修上の注意事項 | 受講者の理解度に応じて進度・内容を変更することがあります。 交通論研究Ⅰを履修していることが望ましいです。 ※公認欠席制度について 公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないように配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への参加姿勢(40%)および課題(60%) |
テキスト | 特定の教科書は使用しません。 |
参考文献 | 講義の中で適宜指示します。 |
主な関連科目 | 交通論研究Ⅰ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に積極的な質問をして下さい。また、アポイントをとって下されば面談します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学研究科M商学専攻 | - | 2021~2024 | 1・2 | - | - | - | - | - |