授業コード | 90713300 | 単位数 | 2 |
科目名 | 金融経済分析研究Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 劉 亜静 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 金融経済ー理論と実際 Monetary Economics - Theory and Practice |
学修の概要 | この大学院講義「金融経済ー理論と実践II」は、経済と金融の相互作用を深く理解することを目的としています。経済学、財政学、金融学、国際金融学といった幅広い関連分野を概説し、これらの理論と実際がどのように連動しているかを明らかにします。この講義では、「金融経済分析研究I」で習得した知識を基盤として、金融経済の動向とその理論的背景を復習し、特に金融政策が経済に与える影響に焦点を当てます。 本講義の重要なテーマの一つは、日本銀行によって実施された金融政策の具体例を深掘りし、これらの政策が日本経済にどのような影響をもたらしたかを分析することです。その過程で、最新の研究成果や実践的な事例を取り入れ、金融経済学の理論と実践のギャップを埋める新しい知識や洞察を提供します。 学生は、理論的な枠組みと実際の政策分析を組み合わせることで、金融政策の経済への影響を多角的に理解し、現代の金融経済における複雑な課題に対する洞察を深めることができるでしょう。この講義を通じて、学生は金融経済学の理論と実践の双方に精通し、将来的に金融政策や経済政策の分析、策定に関わる専門家としての基盤を築くことが期待されます。 |
学修の到達目標 | 本講義「金融経済ー理論と実践II」の学習目標は、金融経済の進化とその変化を深く理解し、分析する能力を学生に身につけさせることにあります。このコースを通じて、学生は金融市場、金融政策、及び国際金融環境の動向を把握し、これらが経済システムにどのような影響を与えるかを詳細に分析することを期待しています。特に、現代の金融経済における主要な変化の要因を識別し、これらが実体経済にもたらす影響を理解することに重点を置きます。 また、学生は、金融経済の変化に伴う理論と実践の間の関連性を探求し、最新の金融政策や経済政策がどのように設計され、実施されているかについての洞察を深めます。この過程で、金融経済学の基本原理を適用し、実際の金融データと事例を分析することにより、理論的知識と実践的スキルの両方を強化します。 |
授業計画 | 第1回 | 復習:金融経済の概要について理解するようになる |
第2回 | 金融機関の役割について理解するようになる | |
第3回 | ノンバンクの金融機関の実態について把握するようになる | |
第4回 | 金融システムの特徴について分かるようになる | |
第5回 | 直接金融と証券市場の特徴について理解できるようになる | |
第6回 | 間接金融と銀行論の構造、役割について理解できるようになる | |
第7回 | 金融規制の基本について分かるようになる | |
第8回 | 中間発表:ここまで勉強できた内容のまとめと発表できるようになる | |
第9回 | 金融のミクロ理論ー家計の金融行動について分かるようになる | |
第10回 | 金融のミクロ理論ー企業の金融行動について判明できるようになる | |
第11回 | 金融のミクロ理論ー金融機関の金融行動について把握できるようになる | |
第12回 | 金融のためのマクロ経済学理論ーIS-LMモデルの意味や応用を分かるようになる | |
第13回 | 金融のためのマクロ経済学理論ー物価の決定要因について理解できるようになる | |
第14回 | 金融のためのマクロ経済学理論ー合理的期待形成と金融政策について分かるようになる (オンデマンド形式で実施する予定) |
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第15回 | まとめ発表:学生は今学期に勉強できたことをまとめと発表できるようになる |
授業外学習の課題 | 日常生活においても、金融経済に関連するニュースや政策に意識を向け、金融知識をわかりやすく説明し理解できるように努めてください。 |
履修上の注意事項 | この講義の履修にあたっては、授業内容の連続性と深さを考慮し、全てのセッションへの出席が強く推奨されます。知識の構築が段階的に行われるため、途中での欠席は理解の連続性を損ね、学習効果を著しく低下させる可能性があります。授業は、単に講義を行うだけではなく、学生の理解度に応じて内容を調整し、参加型の学習を推進します。そのため、授業前の予習と授業後の復習を通じて、積極的に学習に取り組むことが重要です。 また、本講義では討論を重要な学習手法として取り入れています。金融経済学に関する幅広いトピックについての活発な討論を通じて、批判的思考能力を養い、学術的な議論を深める機会を提供します。金融経済に興味を持つ学生は、この講義を通じて自身の知識を拡張し、専門的な議論に貢献することが期待されています。 授業への積極的な参加と責任ある姿勢は、学習成果を最大化するために不可欠です。金融経済に関心がある方は、この講義を通じて、理論と実践の双方において深い理解を得ることが目指してください。 ●公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 ※単位認定要件または期末試験等の受験要件として、一定の出席回数を定める場合。 ●公認欠席時の資料は後日配付します。 ●小テストやプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応します。 |
成績評価の方法・基準 | プレゼンテーション、議論などの内容は60%、レポート40%で評価する。 |
テキスト | 特に指定しない。 |
参考文献 | ①『金融論 ベーシック+(プラス)』,家森信善,中央経済社,2016 ②『社会と銀行』,放送大学,吉野直行(編),2014 ③『トップアナリストがナビする 金融の「しくみ」と「理論」』,野崎浩成,2015 ④『コーポレート・ファイナンス入門』,砂川伸幸,2004 ⑤『現代ファイナンス論意思決定のための理論と実践』, Zvi Bodie, Robert C.Merton, David L.Cleeton 達著, 大前恵一郎訳, 2011 |
主な関連科目 | 金融論、金融政策などの関連科目の履修が望ましい。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
基本的に講義の前後に質問等を受け付ける。それ以外の時間では、事前に連絡すれば対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
経済科学研究科M現代経済システム専攻(C群) | - | 2021~2021 | 1・2 | - | - | - | - | - |
経済科学研究科M現代経済システム専攻(C群) | - | 2022~2023 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学研究科M現代経済システム専攻(C群) | 41500 | 2024~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | - | - |