授業コード 90511900 単位数 2
科目名 税法研究Ⅰ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 奥谷 健 配当年次 *下表参考

授業の題目 税法判例及び学説に関して理解する
学修の概要 税法およびその前提となる隣接法領域について最低限の知識があることを前提に、税法総論を中心とした裁判例・裁決例をもとに、それに関する理論的問題点を考察し、議論していきます。
学修の到達目標 税法総論を中心に基礎的理論を理解し、それに基づいて自説を展開し議論できるようになる。
授業計画 第1回 ガイダンス
税法における立法裁量
第2回 租税の意義
 租税の意義について理解する
第3回 租税法律主義(課税要件明確主義)
 租税法律主義について、課税要件明確主義を中心に理解する
第4回 租税法律主義(不利益遡及の禁止)
 不利益訴求が問題になった事例をもとに租税法律主義について理解する
第5回 租税法律主義(通達課税)
 通達の役割と租税法律主義の関係について事例を通して理解する
第6回 租税法律主義(政令への委任)
 委任立法の問題について理解する
第7回 租税法律主義(類推・拡張解釈)
 租税法規の解釈について理解する
第8回 租税回避と借用概念
 租税回避の意義について理解する
 借用概念の解釈について理解する
第9回 租税回避の否認
 租税回避の否認方法の問題点について考える
第10回 租税回避否認規定の解釈
 租税回避否認規定の解釈について理解する
第11回 税法解釈による否認
 税法解釈による租税回避の否認についてその問題点を考える
第12回 私法上の法律構成による否認
 私法上の法律校正による否認の意義と問題について理解する
第13回 税法の解釈(趣旨解釈)
租税法規の解釈について理解する
第14回 税法の解釈(文理解釈)
租税法規の解釈について理解する
第15回 総括
 租税総総論全体を理解し、その問題点を検討する
授業外学習の課題 毎回、事案およびそれに関する議論状況について報告者に報告してもらいます。関連する項目について、全員に質問していきます。
そのため、関連する資料を自ら検索し、それらをすべて読み込んでくることが前提となります(2時間程度)。
履修上の注意事項 憲法・行政法及び民法について基礎的知識を身につけてくること。
事例については、基本問題を中心に、なるべく最新のものを扱うため、講義において随時指示する。
なお、受講生の理解度に応じて解説時間を増やすことも検討するため、授業内容を変更する場合には授業時に再度説明します。
公認欠席の場合には後日個別に対応します。
成績評価の方法・基準 授業中の質疑・発言の積極性(70%)、発言・報告内容(30%)
テキスト
参考文献 金子宏『租税法』(弘文堂)
谷口勢津夫『税法基本講義』(弘文堂)
三木義一『よくわかる税法入門』(有斐閣)
中里実ほか編『租税法概説』有斐閣
「租税判例百選第7版」(有斐閣)
山本守之監修『タックスプランニング』(FPテキスト5、日本FP協会)
「判例六法プロフェッショナル」など、「税法」が収録されている六法(必携)
主な関連科目 税法研究Ⅱ、税法演習Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
E-mailで対応します。
成績については、成績発表後のオフィスアワーで対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
法学研究科M法律学専攻 2022~2024 1・2