授業コード | 90507101 | 単位数 | 2 |
科目名 | 研究指導(国際法研究) | クラス | 01 |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 柳生 一成 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 国際法の重要な争点の研究 Controversial issues in Public International Law |
学修の概要 | 履修者の修士論文のテーマがある程度決まっていることを前提として、そのテーマに関連する国際法の主要な文献や判例を理解し、それを元に自説を展開するトレーニングを行う、個別指導または演習形式の授業です。 |
学修の到達目標 | この授業を受けることによって、 ①国際法について履修者の修士論文のテーマに関する主要な学説や判例を正確に理解できる、 ②上記をもとに修士論文の執筆において自らの分析等を展開できるようになる、 ことが目標です。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス 授業の進め方の説明をした後、授業のスケジュールやそこで扱う文献等を確定します。 |
第2回 | 学生による調査テーマの発表 修士論文に関連するテーマに関して、そのテーマに関する先行研究や判例の有無、問題点を学びます。 |
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第3回 | 学生による資料収集の現状の確認 資料収集に関してどのようなデータベースを使用したか等について、リーガルリサーチの基本を確認しつつ学びます。 |
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第4回 | 日本語資料の研究①学説の整理 修士論文に関する先行研究を複数分析し、争点等の整理を学びます。 |
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第5回 | 日本語資料の研究②自説の提示 先行研究を整理して現れた争点に対して、教員との議論等も行いつつ、学生が自説を展開する仕方を学びます。 |
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第6回 | 外国語文献の研究①学説の整理 修士論文に関連する重要な外国語文献(基本的に英語文献)を読み込み、これまで整理した問題点に関する海外の議論の状況を整理することを学びます。 |
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第7回 | 外国語文献の研究②自説の提示 英語文献の中で示された学説に対し、自らの見解を提示することを学びます。 |
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第8回 | 国内判例の研究①主要判例の整理 日本における重要な判例を網羅し、傍論との区別等、判例の読み方を学びます。 |
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第9回 | 国内判例の研究②判批 判例と判例評釈を読み比べ、その上で自説を展開することを学びます。 |
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第10回 | 外国語判例の研究①裁判所 修士論文に関連する、国際的な裁判所や海外の裁判所の判例を英語で読み、「事案の違い」や重要な点を読み取ることを学びます。 |
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第11回 | 外国語「判例」の研究②人権機関 国際法においては、自由権規約委員会など「準司法的機関」が出す見解等も重要です。裁判所の判決以外の重要な事件を確認し、「判例」の現状の整理に仕方を学びます。 |
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第12回 | 外国語判例に関する評釈の分析 これまでに扱った国際的な裁判所や人権機関の事件に関する判例評釈の探し方を確認し、判例等を評釈を読み比べることで、判例の精緻な分析を学びます。 |
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第13回 | 国内外の判例・先行研究の整理 これまでの分析を統合して、修士論文の基礎となるような、判例・先行研究の整理とそれに対する自説の展開の方法を学びます。 |
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第14回 | 判例・先行研究の追加的分析 これまでの研究で新たに必要と判明した判決や文献の分析を行い、修士論文における判例・先行研究等の扱い方を復習します。 |
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第15回 | 総括 これまでの分析の成果を確認します。それらの学習を元に、今後の課題等を発見・整理しつつ、それらの修士論文における扱い方を考察します。 |
授業外学習の課題 | 事前学習(3時間):授業に向けて、必要な資料等を自ら調べ、その翻訳や内容の要旨を作成して下さい。 事後学習(1時間):授業で学んだことを整理し、執筆中の論文に反映させたり、論文に活用可能な形の資料を作成したりしておいて下さい。 授業外の学習時間は最低60時間以上ですが、大学院生ですから可能な限り学習時間を確保して下さい。 |
履修上の注意事項 | ・国際法研究Ⅰ・Ⅱを必ず履修して下さい。 ・国際法演習Ⅰ・Ⅱを合わせて履修して下さい。 ・授業の内容は履修者の科目への理解度、判例・学説の有無や修士論文の執筆状況に左右され、適宜変更されることがあります。 ・公認欠席に該当する場合は、代替措置(レポート・資料作成)を課したうえで、出席した場合と同様に扱います。 |
成績評価の方法・基準 | 授業における研究報告(70%)、授業における議論への参加度(30%)を基礎として総合的に評価します。 事前に準備を行わなかった回数が2回を越えた場合、単位を付与しません。 |
テキスト | 初回授業で学生の修士論文のテーマに沿った文献・判例を指示します。 |
参考文献 | 山本草二『国際法』(有斐閣、新版補訂版、1994)等をはじめとする国際法の基本書。 学生に理解度に応じて、必要によってはリーガルリサーチに関連する資料(いしかわまりこ他『リーガル・リサーチ』(日本評論社、第5版、2016)等)。 くわえて、初回授業で学生の修士論文のテーマに沿った文献を指示します。 必ず『条約集』を持参して下さい。 |
主な関連科目 | 国際法研究Ⅰ・Ⅱ、国際法演習Ⅰ・Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業前後で対応します。学生の報告等への講評は適宜行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学研究科M法律学専攻 | - | 2022~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
法学研究科M国際政治学専攻 | - | 2022~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |