授業コード | 90345300 | 単位数 | 2 |
科目名 | クイア・スタディーズ演習Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 河口 和也 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | クィア・スタディーズの現代的文献を読む Reading the contemporary literature on queer studies |
学修の概要 | 「クィア理論」という用語は、映画理論研究者であるテレサ・デ・ラウレティスが1990年にカリフォルニア大学サンタクルーズ校で開催した同名の学術会議で生まれたものです。したがって、クィア・スタディーズはこのクィア理論に依拠した新しい学問領域であると言われていますが、それでもすでに30年以上の歴史を経てきました。そうした30年の歴史的変遷を経て、近年までにクィア・スタディーズにおいて新しい傾向の研究も行われてきました。 この演習では、クィア・スタディーズの研究成果における比較的新しい、現代的な著作に焦点を当てて、クィア・研究自体がどのような方向に進んでいるか、またそのなかでどのような特徴を有しているのか、そして現代社会全体とどのように関わりあっているのかを考察します。 |
学修の到達目標 | 1.クィア理論における諸概念について理解し、クィア・スタディーズにおける現代的な文献・研究の内容を把握したうえで、ジェンダー/セクシュアリティをめぐる諸問題に関して新たな見方ができるようになる。 2.個人の研究や将来の人生や仕事のなかで、ここで得た考え方を活用できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション 現代社会におけるクィア・スタディーズの展開 |
第2回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: Introduction: Low Theory | |
第3回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: Animating Revolt and Revolting Animation | |
第4回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: Dude, Where's My Phallus? Forgetting, Losing, Looping | |
第5回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: The Queer Art of Failure | |
第6回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: Shadow Feminisms: Queer Negativity and Radical Passivity | |
第7回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: "The Killer in Me Is the Killer in You": Homosexuality and Fascism | |
第8回 | Jack Halberstam Queer Art of Failure.: Animating Failure: Ending, Fleeing, Surviving | |
第9回 | ポール・プレシアド『カウンターセックス宣言』:前書き【オンデマンド授業】 | |
第10回 | ポール・プレシアド『カウンターセックス宣言』:序論 | |
第11回 | ポール・プレシアド『カウンターセックス宣言』:カウンターセックス社会 | |
第12回 | ポール・プレシアド『カウンターセックス宣言』:カウンターセックスの反転実践 | |
第13回 | ポール・プレシアド『カウンターセックス宣言』:理論【オンデマンド授業】 | |
第14回 | ポール・プレシアド『カウンターセックス宣言』:カウンターセックスの読解練習 | |
第15回 | 1回から14回までのまとめ |
授業外学習の課題 | 報告分担に当たっている場合は、レジュメを作成し、準備しておく。また、受講生全員が購読文献は必ず読み、事前に授業における議論参加のための準備をしておくこと。 事前学修(2時間程度) 事後学修(2時間程度) |
履修上の注意事項 | クィア・スタディーズも履修することが望ましい。 ※本講義で使用する資料等は、Moodleにてダウンロードできるようにします。 提出物やレポートなどは必ず指定された期限内に提出すること。 授業用の配布資料や課題などは、Moodleに掲載することがありますので、確認してください。 プレゼンテーション時に公認欠席となる場合、代替措置で対応します。 ブレンド型授業を実施します(Moodle使用) |
成績評価の方法・基準 | 授業における報告、議論などにおける参加の積極性、平常の研究態度(50%)および期末に課す提出レポート(50%)によって総合的に評価する。欠席は減点することがある。 |
テキスト | 授業の中で、適宜指示します。 |
参考文献 | 風間孝・河口和也 2010 『同性愛と異性愛』 岩波書店 風間孝・河口和也・守如子・赤枝香奈子 2018 『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社 菊地夏野・堀江有里・飯野由里子編 2019 『クィア・スタディーズをひらく1 アイデンティティ、コミュニティ、スペース』 晃洋書房 菊地夏野・堀江有里・飯野由里子編 2022 『クィア・スタディーズをひらく2 結婚、家族、労働』 晃洋書房 小山静子・赤枝香奈子・今田絵里香編 2014 『セクシュアリティの戦後史』 京都大学学術出版会 前川直哉 2011 『男の絆―明治の学生からボーイズ・ラブまで―』 筑摩書房 前川直哉 2017 『<男性同性愛者>の社会史―アイデンティティの受容/クローゼットへの解放―』 作品社 砂川秀樹 2015 『新宿二丁目の文化人類学―ゲイ・コミュニティから都市をまなざす―』 太郎次郎社 |
主な関連科目 | クィア・スタディーズ演習Ⅰ/クィア・スタディーズⅠ・Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中はもちろんのこと、オフィスアワーにも質問や相談対応の時間を設けます。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M社会学専攻 | - | 2023~2023 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人文科学研究科M社会学専攻 | 23500 | 2024~2024 | 1・2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |