授業コード | 90344200 | 単位数 | 2 |
科目名 | カルチュラル・スタディーズⅠ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 野村 浩也 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 文化・差別・植民地主義の社会学 |
学修の概要 | カルチュラル・スタディーズは、人種差別に抵抗する文化的闘争のなかで誕生した。音楽・映像・文学等を通した文化的運動が、差別に対抗する手段として、きわめて重要な役割をはたしてきたことは、「文化を武器にする」ということばで表すことができる。特に、黒人文化においてその傾向は顕著であり、ステュアート・ホールという黒人研究者によって創始されたカルチュラル・スタディーズは、「運動する学問」「学問する運動」として発展してきたといえよう。 カルチュラル・スタディーズと密接に関連する学問的潮流がポストコロニアリズムである。「植民地主義は終わらない」。これがポストコロニアリズムの意味である。「日本植民地主義は第二次大戦の敗戦をもって消滅した」という言説は幻想にすぎず、現代日本社会において継続する植民地主義の痕跡を発見するのはきわめて容易である。本講義では、カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究の理論的観点から現代日本の社会問題を社会学的に分析する方法を探究する。 |
学修の到達目標 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム理論について理解し、専門的な議論が可能になる。 |
授業計画 | 第1回 | 授業内容の説明 |
第2回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究入門 | |
第3回 | カルチュラル・スタディーズとは何か? ポストコロニアリズムとは何か? | |
第4回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズムに関する入門的文献講読 | |
第5回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズムに関する基礎的文献講読 | |
第6回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における基礎的重要文献について | |
第7回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における理論的重要文献について | |
第8回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における応用的重要文献について | |
第9回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における基礎的重要文献講読 | |
第10回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における理論的重要文献講読 | |
第11回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における応用的重要文献講読 | |
第12回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における方法論的重要文献について | |
第13回 | カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム研究における方法論的重要文献講読 | |
第14回 | 総括的議論 | |
第15回 | レポート作成 |
授業外学習の課題 | ・事前学習(2時間以上):必読文献(「教科書」)を精読すること。その上で、発表を担当する場合はレジュメ作成のために時間をかけて準備すること。 ・事後学習(2時間以上):授業ノートや発表レジュメを再読し、考えたことを可能なかぎり文章として書き残しておくこと。 ・課題:必読文献、授業ノート、各発表のレジュメを精読して考えを文章化すること。 |
履修上の注意事項 | ・対面授業を実施する。 ・公認欠席時の資料は後日配付する。 |
成績評価の方法・基準 | 発表レジュメ50%、課題レポート50%で評価する。 |
テキスト | 必読文献を授業時間中に「教科書」として適宜提示する。 |
参考文献 | 野村浩也『無意識の植民地主義』松籟社 |
主な関連科目 | カルチュラル・スタディーズⅡ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・授業時間中および空き時間に研究室にて随時質問を受け付ける。 ・課題レポートへのフィードバックを授業時間中に行なう。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M社会学専攻 | - | 2023~2023 | 1・2 | ○ | ○ | - | - | ○ |
人文科学研究科M社会学専攻 | 23500 | 2024~2024 | 1・2 | ○ | ○ | - | - | ○ |