授業コード | 90340700 | 単位数 | 2 |
科目名 | 犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 古満 伊里 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 犯罪心理学特論/司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開 Advanced Study of Criminal Psychology/Support Theory and Applications in Forensics and Criminology Area |
学修の概要 | 本講義では,公認心理師を目指す学生を対象に,犯罪者・非行少年たちの心理的特徴を理解し,さらにわが国の司法システムに則って,犯罪の加害者・被害者それぞれに対する心理的支援方法につい検討する。 |
学修の到達目標 | 1.わが国における犯罪の現状とそれに対応した司法システムの概要を述べることができる。 2.講義で紹介する各事件について,その事件の加害者・被害者それぞれに対する心理的支援法のあり方を考え説明することができる。 |
授業計画 | 第1回 | 犯罪心理学の概要1 -犯罪心理学が扱う領域全般について:司法・犯罪心理学の概要を述べることができるようになる。 |
第2回 | 犯罪心理学の概要2 -犯罪心理学領域における心理的支援者(臨床心理士・公認心理師等)の役割:犯罪心理学領域における公認心理士の職責について述べることができるようになる。 (レポート対象1) |
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第3回 | わが国における殺人事件の概要 -殺人事件の分類,殺人犯の特徴,法的措置と心理的支援:殺人犯に対する法的措置の概要について述べることができるようになる。 | |
第4回 | わが国における窃盗・強盗事件の概要 -窃盗・強盗事件の分類,窃盗犯及び強盗犯の特徴,法的措置と心理的支援:窃盗・強盗犯に対する法的措置の概要及びその心理的支援について述べることができるようになる。 | |
第5回 | わが国における性犯罪事件の概要 -性犯罪者の特徴,子どもに対する性犯罪(者),法的措置と心理的支援:性犯罪者の特徴および加害者・被害者に対する心理的支援の概略について述べることができるようになる。 (レポート対象2) |
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第6回 | わが国におけるドメスティックバイオレンス(DV),ストーカー事件の概要 -DV及びストーカーに関する法律,DV者及びストーカの特徴,法的措置と心理的支援:DVの加害者・被害者の特徴および両者に対する心理的支援について述べることができるようになる。 | |
第7回 | 精神疾患と犯罪との関連 -その統計数値,精神鑑定の実際:精神疾患と犯罪との関連について述べることができるようになる。 | |
第8回 | 高齢者による犯罪の概要 -高齢者犯罪(者)の特徴,法的措置と心理的支援:こう連射犯罪の特徴について述べることができるようになる。 (レポート対象3) |
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第9回 | 成人に対する刑事司法システムの概要と心理的支援:成人に対する刑事司法システムの概要について述べることができるようになる。 | |
第10回 | 少年非行の現状 -少年非行の実態と少年法の概要:少年非行の現状を解説できるようになる。 | |
第11回 | 少年保護の理念と非行理論の現在:種々の非行理論について解説できるようになる。 | |
第12回 | 少年に対する刑事司法システムの概要と矯正教育,及び心理的支援:少年に対する刑事司法システムの概要について述べることができるようになる。 (レポート対象4) |
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第13回 | 犯罪の心理学的捜査 -プロファイリング,ポリグラフテスト,目撃証言の心理学的特徴:捜査心理学における手法の概略を説明できるようになる。 | |
第14回 | 地域防犯 -防犯活動に関する理論と実際:地域防犯の様々な仕組みを提案できるようになる。 | |
第15回 | 被害者支援の実態と今後の動向:公認心理士として被害者支援の在り方を要約して説明できるようになる。 (レポート対象5) |
授業外学習の課題 | 1.上記シラバスの項目中,(レポート対象#)となっている授業については,受講者自らがあらかじめ自分自身で調べてレポート(2,000字程度)を作成し,授業終了時に提出すること。 2.各回の講義内容の予・復習におよそ4時間程度が必要です。 |
履修上の注意事項 | 1.実習等でやむを得ず欠席する場合には必ず事前に連絡して了解を得ること。 2.授業中は積極的にディスカッションに参加すること。 3.公認欠席は欠席として扱いますが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験(50%),5回分のレポート(40%)及び授業中の積極的発言(10%)。 なおレポートの評価基準は授業時間内に告知する。また各レポートの評価点数はその都度提出者にフィードバックし,改訂を求めることがある。 |
テキスト | テキストは使用せず,資料を配布する。 |
参考文献 | 当該年度の「犯罪白書」及び「警察白書」 越智 啓太・桐生正幸(編) (2017).『テキスト 司法・犯罪心理学』(北大路書房) 仲 真紀子 (2011). 『法と倫理の心理学』(培風館) 元永 拓郎編 (2018). 『関係行政論』(遠見書房) |
主な関連科目 | 司法・犯罪心理学(学部),その他,公認心理師国家試験の受験資格取得関連科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
1.質問は可能限り講義内で行ってください。また直接面談の上での質問・相談は,あらかじめ電子メールでアポイントメントをとるようにしてください。 2.提出されたレポートについては,原則1週間後にコメントを付して返却します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M心理学専攻 | - | 2021~2024 | 1・2 | - | - | - | - | - |