授業コード | 90336700 | 単位数 | 2 |
科目名 | 心の健康教育に関する理論と実践 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 森平 准次 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 心の健康教育に関する理論と実践 |
学修の概要 | 心の健康の保持・増進のために、心理職は心理学的知見を提供し、教育を実施することが求められている。その実践には、内容(心の健康)と行為(それを「教育する」)、という心理学的な契機が含まれているといえる。本科目では社会や個人が心の健康を実現していくために、社会の中で心理職が教育的な活動を行うための理論を確認し、実践について検討する。そのため、心の健康教育にかかわる理論と実践について講義を行ったうえで、履修生が心の健康教育に関する研究や実践をレビューし、プレゼンテーションする。最終的には履修生でグループを構成し、心の健康教育の具体的な実践プログラムを立案し、目的・目標の設定、プログラムのデザイン、評価等についてプレゼンテーションを行い、議論する。 【実務経験内容:精神科クリニック,学生相談室,私設心理臨床教育センターにおける心理学的支援】 |
学修の到達目標 | 1. 心の健康教育にかかわる理論について基本的な内容を説明できる。 2. 心の健康教育の具体的なプログラムを立案・設計し、批判的に検討し、それを説明できる。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション: 心の健康教育の意義 現代社会における心理支援の専門家として、心の健康教育の意義について理解し、簡潔に説明できる。 |
第2回 | 予防について: 予防の理論、予防についての心理教育 予防の重要性について理解し、具体的な心理教育の実践について議論できる。 |
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第3回 | 行動変容についての理論 心の健康教育の実践にあたり、どのような要因が行動変容を促すかについて知る。 |
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第4回 | 生物・心理・社会モデルから心の健康教育を考える 生物・心理・社会といった側面から学習者に適した心の健康教育の実践を考えることができる。 |
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第5回 | ストレスとストレス・マネジメントについての理論 心の健康教育の実践にあたり、ストレスと理論を確認し、ストレス・マネジメント教育について説明できる。 |
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第6回 | メンタルヘルス・リテラシー 心の健康教育の実践にあたり、メンタルヘルス・リテラシーの果たす意義について説明できる。 |
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第7回 | 心の健康教育・心理教育実践プログラムの立案・設計・実施・評価について 心の健康教育の実践にあたり、プログラムの設計の方法について知る。その際、プログラムの評価の意義について確認し、プログラム評価を念頭に置くことの意義を説明する。 |
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第8回 | 履修生のプレゼンテーション(1) 保健・医療分野 リワーク・プログラム、精神疾患の病理や治療、服薬指導、生活指導、健康診断、発達の問題についての心の健康教育、ほか保健や医療にかかわる心の健康教育の実践について発表する。 |
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第9回 | 履修生のプレゼンテーション(2) 教育分野 ストレス・マネジメント、命の教育(自殺予防)、ソーシャル・スキル教育、キャリア教育、教室運営、いじめや不登校問題、といった教育分野にかかわる心の健康教育の実践について発表する。 |
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第10回 | 履修生のプレゼンテーション(3) 産業分野 リワーク・プログラム、職場の働きやすさや人間関係、障がい者雇用にかかわる問題、等の産業分野にかかわる心の健康教育の実践について発表する。 |
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第11回 | 履修生のプレゼンテーション(4) 福祉分野・司法分野 虐待防止、高齢者へのうつ病予防、矯正教育、非行予防、薬物乱用防止、再犯防止、犯罪被害者支援における心のケア、等の福祉分野や司法分野にかかわる心の健康教育の実践について発表する。 |
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第12回 | 履修生グループによる実践プログラムの立案と計画 履修生でグループを構成し、テーマの設定から実践までの心の健康教育プログラムの立案をする。 |
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第13回 | 履修生グループによる実践プログラムの作成 履修生でグループを構成し、立案した心の健康教育プログラムのコンテンツを作成する。 |
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第14回 | 履修生グループによる実践プログラムのプレゼンテーション 履修生でグループを構成し、それぞれが企画した心の健康教育プログラムを発表する。 |
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第15回 | 支援者のメンタルヘルス 支援者のメンタルヘルスの維持についての知識を得、議論する。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(約2時間):指定された文献の精読、プレゼンテーションのための文献の精読と発表資料作成、心の健康教育プログラムの作成、等を行う。 事後学修(約2時間):授業に参加して学んだことを整理し、関連する文献を精読する。 |
履修上の注意事項 | 1. 原則として対面授業を行う。 2. 議論やプレゼンテーション等、主体的・能動的な学習を求める。 3. 公認欠席制度に基づき、公認欠席時にプレゼンテーションの順番であった場合、代替措置で対応する。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験: 無 議論への参加の度合い(35%)、プレゼンテーション(30%)、プレゼンテーションの発表資料(35%)を総合して評価する。それぞれについて授業内でフィードバックを行う。 なお、プレゼンテーションの発表資料の評価基準については添付のルーブリックを参照すること。プレゼンテーションの評価も基本的には本ルーブリックに準じて行う。 |
テキスト | 使用しない。適宜資料を配布する。 |
参考文献 | 久田満・飯田敏晴(編)(2021).心の健康教育. 金子書房 坂野雄二・百々尚美・本谷亮 (編著) )(2021).心の健康教育ハンドブック. 金剛出版 適宜紹介する。 |
主な関連科目 | 臨床心理学特論Ⅰ・Ⅱ、臨床心理地域援助特論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
必要な質問や相談は随時受け付ける。アポイントをとること。 |
添付ファイル | 発表資料評価基準.pdf | 説明 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M心理学専攻 | - | 2021~2024 | 1・2 | - | - | - | - | - |