授業コード 90329100 単位数 2
科目名 教育方法学Ⅰ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 西森 章子 配当年次 *下表参考

授業の題目 マルチメディア学習と人間の認知,Cognition in Multimedia Learning
学修の概要  現在、ICT機器を活用すること、ICT機器の活用を通して学習者の理解を促進すること、学びに対する主体的な態度を育むこと、学習者間の相互作用を高めることが求められている。このとき、学習環境やその中で展開される学習活動を設計する上で、文字・音声・画像(静止画・動画)によって情報が多層的・多重的にもたらされる学習環境(マルチメディア学習)において、学習者がどのように情報を処理するのか、もしくは処理できないのかを検討することは、学習者理解という点からも重要な視点であろう。
 本授業では、Mayer,R.E.(2005)' The Cambrige Handbook of Miltimedeia Learning’をもとに、
Ⅰ.マルチメディア学習の理論的基礎
Ⅱ.マルチメディア学習の基本原理
Ⅲ.マルチメディア学習の発展的原理
Ⅳ.教科領域とマルチメディア学習
Ⅴ.コンピュータ環境におけるマルチメディア学習
の側面から、先行する研究の知見を整理・検討する。
学修の到達目標 ・マルチメディア学習環境における学習者の情報処理過程について、その基本原理を理解する。
・学習者の情報処理に基づき、その外部に設定される学習環境や学習活動を構想することができる。
授業計画 第1回 イントロダクション:マルチメディア学習とは何か
第2回 マルチメディア学習の理論的基礎①:マルチメディア学習における認知負荷理論
第3回 マルチメディア学習の理論的基礎②:マルチメディア学習に関する認知理論
第4回 マルチメディア学習の理論的基礎③:テキスト理解及び画像理解の統合モデル
第5回 マルチメディア学習の基本原理①:マルチメディア原理
第6回 マルチメディア学習の基本原理②:マルチメディア学習における分散的注意の原理
第7回 マルチメディア学習の基本原理③:マルチメディア学習におけるモダリティ原理
第8回 マルチメディア学習の基本原理④:マルチメディア学習における冗長原理
第9回 マルチメディア学習の発展的原理①:マルチメディア学習における協同原理
第10回 マルチメディア学習の発展的原理②:マルチメディア学習における自己説明原理
第11回 マルチメディア学習の発展的原理③:マルチメディアにおけるアニメーションと相互作用原理
第12回 教科領域とマルチメディア学習①:読解に関するマルチメディア学習
第13回 教科領域とマルチメディア学習②:歴史教育に関するマルチメディア学習
第14回 コンピュータ環境におけるマルチメディア学習①:VRとマルチメディア学習
第15回 コンピュータ環境におけるマルチメディア学習②:ゲーム、シミュレーションとマルチメディア学習
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):事前に配布される資料を熟読のうえ要旨をまとめると同時に、自らの意見を整理しておくこと。
事後学修(2時間程度):わからなかった用語については、次回までに各自で調べ、研究ノートに記録すること。
履修上の注意事項 ①英文和訳をはじめ、事前の十分な予習のうえ、討論に積極的に参加すること。
②欠席などの連絡は,事前にすること(連絡なしで欠席した場合,評価に影響するので注意すること)。
③各種発表時に欠席する場合は、代替措置は行いません。欠席回数の多い受講生はプレゼンテーションしても単位が認められないことがあります。
④公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 授業への取り組み(20%)、発表の内容・方法(50%)、レポート課題(30%)
テキスト 適宜指示する。
参考文献 Mayer,R.E.(2005) The Cambridge Handbook of Multimedia Learning, Cambridge University Press.
主な関連科目 教育方法学演習Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
随時、メールや面談にて質問・相談に応じます。課題に関する評価については、適宜面談のうえ、フィードバックします。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文科学研究科M教育学専攻 2021~2023 1・2 - -
人文科学研究科M教育学専攻 24500 2024~2024 1・2 - -