授業コード | 90328700 | 単位数 | 2 |
科目名 | 生涯学習論演習Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山川 肖美 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 地域と学校の連携による社会関係資本の構築可能性を探る |
学修の概要 | いくつかの国際調査で、日本の子どもたちの自己肯定感の低さが浮き彫りになっている。また、経済格差による教育格差が埋めきれない中で、とりわけ、社会的困難や課程の機能不全を背景に持つ子どもたちの自己肯定感の低さが問題である。 こうした子どもたちの育ちにくさや自己肯定感の低さを改善するために学校も家庭も様々な努力をしてきている中で、「地域の人」というナナメの関係にある人の関りによる、子どもたちの居場所づくりと自己肯定感の向上について本授業では考えていく。 考えていく舞台は、まずは放課後とし、最終的には、平成29年度より始まっている学校地域協働活動を手掛かりとして授業も含む学校全般で捉えていきたい。 |
学修の到達目標 | 子どもたちの豊かな育みにおける地域の役割と意義を明示できる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス ・子どもたちの抱える現代的問題を考える |
第2回 | 地域と学校の連携の動向(1) ・学社連携(1971)から学社融合(1996)までを把握する。 |
|
第3回 | 地域と学校の連携の動向(2) ・学校五日制(2002)から地域学校協働活動(2017)までを把握する。 |
|
第4回 | 地域における子ども支援のための政策 ・文部科学省と厚生労働省、子ども家庭庁による放課後の子どもたちの政策を把握する。 |
|
第5回 | 放課後の子どもたちと地域 ・把握した政策によってどのような実践がなされているのかを調査する。 |
|
第6回 | 放課後子ども教室の意義 ・放課後子ども教室という様態での支援を把握する。 |
|
第7回 | 学校支援地域本部の意義 ・学校支援地域本部の意義を把握する。 |
|
第8回 | コミュニティスクールの台頭 ・CSによる子ども・大人への影響を把握する。 |
|
第9回 | 地域学校協働活動による地域と学校の取り組み ・CSと地域学校協働活動との関係と実際を把握する。 |
|
第10回 | 地域学校協働活動による地域と学校の課題 ・CSと地域学校協働活動の実践課題を把握する。 |
|
第11回 | 子どもたちをめぐる3つの資本 ・個人資本、文化資本、社会関係資本を理解する。 |
|
第12回 | 社会関係資本による子どもの格差是正 ・社会関係資本による子ども格差是正の可能性を探る。 |
|
第13回 | 社会関係資本の見える化 ・社会関係資本を把握するための手法を探る。 |
|
第14回 | 教育と福祉の間・つながり ・社会関係資本構築のための教育のあり方を考える。 |
|
第15回 | 総括 ・地域における子ども支援のあり方を改めて提案する。 |
授業外学習の課題 | 1 関連文献を踏査し、積極的に読むこと 2 関連する情報の収集・編集に努めること 3 1,2を通じて事前・事後共に2時間程度の学びに取り組むこと |
履修上の注意事項 | 1 演習形態の授業であるため、受講生によるレジュメ作成と発表を中心に展開する。 2 Moodleまたはgoogleclassroomを活用する。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への取り組み態度20%と課題60%と最終レポート20%を総合的に判断して評価する。 |
テキスト | |
参考文献 | 適宜授業中に示す。 ・マルコム・ノールズ著、堀薫夫・三輪建二監訳『成人教育の現代的実践-ペダゴジーからアンドラゴジーへ』鳳書房、2002年。 ・ロバート・D・パットナム『孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生』など。 |
主な関連科目 | 生涯学習論演習Ⅱ、生涯学習論Ⅰ・Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・必要であれば、いつでも、面談またはメールにて質問・相談に応じる。面談の場合には事前にメールなどで知らせていただけると助かる。 ・レポートのフィードバックは個別面談により行う。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文科学研究科M教育学専攻 | - | 2021~2023 | 1・2 | ○ | ○ | - | ○ | - |
人文科学研究科M教育学専攻 | 24500 | 2024~2024 | 1・2 | ○ | ○ | - | ○ | - |