授業コード 90328500 単位数 2
科目名 生涯学習論Ⅰ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 山川 肖美 配当年次 *下表参考

授業の題目 生涯学習に関する理論的パースペクティブの修得
学修の概要  1965年ユネスコでポール・ラングランによって生涯教育の考え方と必要性が提唱されて以降、日本では、政策主導で生涯学習が導入・進展し、今や教育のみならず社会全体を覆う傘概念として認識されるに至っている。
 政策主導で進められてきたからこそ、わずか50年余りで教育改革を牽引する旗印の1つになり得たと言える一方で、理論的パースペクティブをもって生涯学習政策が進められてきたとは言い難い状況にある。
 そこで、本講義では、日本の生涯学習の到達点ならびに生涯学習政策を検証していくために、主要な生涯学習理論について理解を深めていく。
学修の到達目標 生涯学習研究に必須の基礎理論について理解を深める。
授業計画 第1回 ガイダンス
・本授業の到達目標と達成までの道程を説明する。
第2回 日本の生涯学習政策
・1970年代以降の生涯学習政策を学ぶ。
第3回 日本の生涯学習政策の相対化
・国際的動向の中での日本の位置を知る。
第4回 生涯学習の本質的理解に必要なもの
・生涯学習の原理を理解する。
第5回 生涯発達論を学ぶ(1)基礎
第6回 生涯発達論を学ぶ(2)展開
第7回 アンドラゴジーを学ぶ(1)基礎
第8回 アンドラゴジーを学ぶ(2)展開
第9回 高齢者学習論を学ぶ(1)基礎
第10回 高齢者学習理論を学ぶ(2)展開
第11回 自己主導的学習理論を学ぶ(1)基礎
第12回 自己主導的学習理論を学ぶ(2)展開
第13回 意識変容学習理論を学ぶ(1)基礎
第14回 意識変容学習理論を学ぶ(2)展開
第15回 総 括
・解読し、理解を深めた生涯学習理論の構造化を図る。
授業外学習の課題 1 必ず文献内の指定箇所を熟読した上で授業に臨むこと。
2 関連文献を積極的に読むこと。
3 事前・事後に2時間程度の学習に取り組むこと。
4 第4回については、生涯学習の3つの原理の1つを取り上げて、実践を読み解くことを課題とする(1200字程度)。
履修上の注意事項 ・テキストを使用し、事前に指定した章を熟読した上で授業に臨むことを前提とする。
・テキスト内の学習論だけで不足する理論については別に論稿を指定する。
・なお、サミット開催に伴う大学協力期間にかかる授業については、補講対応とする。
成績評価の方法・基準 授業への取り組み態度60%と最終レポート40%を総合的に判断して評価する。
テキスト 赤尾勝己編著『生涯学習理論を学ぶ人のために』世界思想社、2004年。
参考文献 テキスト発刊以降の理論動向とテキストの内容に関連する理論については適宜授業中に示す。
主な関連科目 生涯学習論Ⅱ、生涯学習論演習Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
必要であれば、いつでも、面談またはメールにて質問・相談に応じる。面談の場合には事前にメールなどで知らせていただくと助かる。
レポートのフィードバックは個別面談により行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文科学研究科M教育学専攻 2021~2023 1・2 - -
人文科学研究科M教育学専攻 24500 2024~2024 1・2 - -