授業コード 90310500 単位数 2
科目名 現代社会論演習Ⅱ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 中根 光敏 配当年次 *下表参考

授業の題目 ハビトュス/身体化/ディスタンクシオン
学修の概要 多くの人々が中流幻想を抱き人並みになることを志向した「大衆消費社会」から個性的な自己になることを志向した「高度消費社会」を経て、今日、消費社会は、ハビトゥス(個々人が日常経験で蓄積してきた知覚・思考・行為を生み出す無自覚な性向)の違いによって、それぞれの場=界においてディスタンクシオン(卓越化・差別化)を志向する消費主義社会へと変容しつつあります。現代の消費主義が究極的にゆきつくのは、情報機器などによる「身体(感覚)の拡張」、エステ・整形・化粧などによる「身体改造」、サプリ・スポーツジム・ランニングなどを通じた「身体(体力)形成」、さらにスマートウォッチによる「身体(健康・生命)のデータ化」です。本演習では、消費主義社会における自己の身体に対する関心を、ハビトゥスとディスタンクシオンというパースペクティヴから捉え、消費と身体化の行方に関して議論していきます。
学修の到達目標 消費社会化(消費主義)の進行と生活世界の変容という視角から現代社会における課題を発見し、社会学的に理解すること。
授業計画 第1回 講義のオリエンテーション
第2回 消費社会/消費社会論とは
第3回 大衆消費社会と高度消費社会
第4回 ポスト高度消費社会
第5回 消費におけるディスタンクシオン
第6回 消費主義社会におけるはハビトュス
第7回 身体への社会学的アプローチ(オンデマンド)
第8回 消費と身体
第9回 消費主義社会における「身体(感覚)の拡張」
第10回 ファッション
第11回 化粧・整形・エステ
第12回 イデオロギーとしての健康・美
第13回 デジタル化・数値化される身体(オンデマンド)
第14回 現代消費社会におけるメタバース化
第15回 消費主義社会の行方
授業外学習の課題  講義には、毎回指定された文献を読み、出された課題に関するレポートを作成して臨むこと。
履修上の注意事項 ブレンド型授業を実施します。
使用するソフトは、PowerPointですが、教材を視聴するためにPowerPointの最新バージョンを情報センターの指示に従って入手し、パソコンにインストールしておく必要があります。
(1)演習に参加するための準備を怠らないこと。
(2)問題意識をもって、ディスカッションに参加すること。

公認欠席は出席にはならない。一定の出席を満たなければ単位修得はできない。公認欠席時の資料は後日配布する。
成績評価の方法・基準 演習終了の際に提出するレポート100%によって行う。
テキスト 使用しない
参考文献 適宜指示する。
主な関連科目 現代社会論演習Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義時間内外に、適宜対応する。
添付ファイル 大学院ルーブリック.pdf 説明

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文科学研究科M社会学専攻 2023~2023 1・2
人文科学研究科M社会学専攻 23500 2024~2024 1・2