授業コード 90310400 単位数 2
科目名 現代社会論演習Ⅰ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 中根 光敏 配当年次 *下表参考

授業の題目 COVID19Pandemicから現代社会を捉える
学修の概要  工業化、産業化、消費社会化、情報化など社会の構造的変容によって、人間社会は様々な問題に直面してきた。とりわけても、グローバル化の急速な進行は、ネオリベラリズムと連動し、世界的な規模で、格差の拡大や社会的排除の問題を引き起こしてきた。そして、2020年に生起したCOVID19Pandemicは、その感染対策をめぐって、ほとんどの国民国家が何らかの対応を迫られ、それぞれの国家的政策が問われることによって、現代社会における大きな転換点となっている。本講義では、COVID19Pandemicを大きな転換点と位置づけ、COVID19Pandemicへのグローバルな次元での国家的対応によって生じた社会現象・問題を取り上げ、現代社会の在り様を考えていく。
学修の到達目標 COVID19Pandemicに顕わになった現代社会の問題とCOVID19Pandemic下で変化しつつある現代社会の課題を理解する。
授業計画 第1回 講義のオリエンテーション
講義の進め方を理解する
第2回 COVID19Pandemic以前の社会における問題——ネオリベラリズムを中心として
ネオリベラリズムを理解する
第3回 COVID19Pandemicの発生源をめぐる議論の生起と消滅
第4回 COVID19Pandemicへのグローバルな対応
パンデミックのグローバルな対応を知る
第5回 COVID19Pandemicへの国家的対応の違い
パンデミックへの国家的対応を知る
第6回 「感染症防止vs経済活動」というアジェンダが意味するもの
パンデミックを巡るアジェンダを理解する
第7回 自粛/自由をめぐる問題(オンデマンド)
自粛と自由について理解する
第8回 個人の自由か/他者への配慮か
他社への配慮と自由の関係について知る
第9回 エッセンシャルワーカー
エッセンシャルワーカーという概念発生を理解する
第10回 エッセンシャルワーカーから排除されたエッセンシャルワーカー
排除されたエッセンシャルわーかの存在を知る
第11回 国民国家内における人流/国境めぐる移動——抑制と緩和
抑制と緩和について理解する
第12回 国家的救済/自己責任
国家的救済と自己責任の関係性を理解する
第13回 医療・製薬をめぐるグローバルな格差——COVID19Pandemicの収束/終熄と長期化(オンデマンド)
医療をめぐる格差を理解する
第14回 COVID19Pandemic後に社会はどう変わるか
パンデミック以降の社会的問題を知る
第15回 15.総括
COVID19Pandemicに顕わになった現代社会の問題とCOVID19Pandemic下で変化しつつある現代社会の課題を理解する。
授業外学習の課題   2時間程度の事前学習:指定された課題を読んで臨むこと
2時間程度の事後学修:指定された課題への取組

講義には、毎回指定された文献を読み、出された課題に関するレポートを作成して臨むこと。
履修上の注意事項 ブレンド型授業を実施します。
使用するソフトは、PowerPointですが、教材を視聴するためにPowerPointの最新バージョンを情報センターの指示に従って入手し、パソコンにインストールしておく必要があります。

(1)演習に参加するための準備を怠らないこと。
(2)問題意識をもって、ディスカッションに参加すること。

公認欠席は出席にはならない。一定の出席を満たなければ単位修得はできない。公認欠席時の資料は後日配布する。
成績評価の方法・基準 演習終了の際に提出するレポート100点満点によって行う。
テキスト 使用しない
参考文献 講義中、適宜指示する。
主な関連科目 現代社会論演習Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義時間内外に、適宜対応する。
添付ファイル 大学院ルーブリック.pdf 説明

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文科学研究科M社会学専攻 2023~2023 1・2
人文科学研究科M社会学専攻 23500 2024~2024 1・2