授業コード 90110106 クラス 06
科目名 研究指導 単位数 4
担当者 徐 康勲 履修期 年間授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 研究指導(Supervising for master's thesis)
授業の概要  博士論文は、一研究者として独立した研究を計画し具現していく上で得られる研究成果であり、修士論文はその前段階として、学生の研究分野に対する網羅的な理解、研究計画の具体化を図っていく結果物として位置づけられる。
 本講義は主に修士論文の作成を目指し行われる、個別指導式の授業である。
 学生は積極的・意欲的・主導的に自分の修士論文の完成を目指さなければならない。
 基本的に学生が修士論文の各部分を完成しプレゼンテーションする必要がある。
学習の到達目標 ・研究者・研究の本質、意義について議論することができる。
・修士論文を完成するために必要な態度について議論することができる。
・修士論文を完成するための文献調査スキルを具現できる。
・修士論文を完成するために必要な専攻知識をまとめプレゼンテーションすることができる。
・修士論文を完成するための研究方法を部分的に具現することができる。
・修士論文を完成するために同僚研究者とコミュニケーションを取り、議論することができる。
授業計画 第1回 - ガイダンス
*授業の到達目標、授業の内容、授業ルール、「研究指導」の特徴について網羅的な知識を得る。
第2回 - 修士論文作成のためのマインドセット
*学生の目標を確認し、研究者・研究の本質、意義について、修士論文を完成するために必要な態度について基礎的な知識を得る。
第3回 - 文献調査スキル演習①
*文献を調査するために活用可能なツールの種類、調査方法について基礎的な知識を得る。
第4回 - 文献調査スキル演習②
*前回の基礎知識を生かして学習者本人が実際に文献調査を行ってみる。
第5回 - マーケティング領域の論文リーディング演習①
*論文リーディングを通して、マーケティングミックス論を中心とする、マーケティングマネジメント論について基礎的な知識を得る。
第6回 - マーケティング領域の論文リーディング演習②
*論文リーディングを通して、イノベーション論について基礎的な知識を得る。
第7回 - マーケティング領域の論文リーディング演習③
*論文リーディングを通して、マーケティング戦略論について基礎的な知識を得る。
第8回 - マーケティング領域の論文リーディング演習④
*論文リーディングを通して、ブランド論について基礎的な知識を得る。
第9回 - マーケティング領域の論文リーディング演習⑤
*論文リーディングを通して、消費者行動論について基礎的な知識を得る。
第10回 - 方法論①
*レビューによる研究方法について基礎的な知識を得る。
第11回 - 方法論②
*質的研究方法について基礎的な知識を得る。
第12回 - 方法論③
*量的研究方法について基礎的な知識を得る。
第13回 - 方法論④
*融合的研究方法について基礎的な知識を得る。
第14回 - 方法論⑤
*その他の研究方法について基礎的な知識を得る。
第15回 - テーマの選定とディスカッション①
*研究者の研究テーマの選定について基礎的な知識を得る。
第16回 - テーマの選定とディスカッション②
*前回に得た基礎知識をもとに学習者自身が研究テーマを選定してみて教員とディスカッションを行い効果的な研究テーマの選定について基礎的な知識を得る。
第17回 - 研究デザインの設計と研究計画①
*全体的な研究デザインをいかに設計するかについて基礎的な知識を得る。
第18回 - 研究デザインの設計と研究計画②
*前回に得た基礎知識をもとに学習者自身が研究デザインを設計してみて教員とディスカッションを行い効果的な研究テーマの選定について基礎的な知識を得る。
第19回 - 序論の作成
*序論ではどのような内容を作成すべきかについて基礎的な知識を得る。
第20回 - 先行研究レビューの作成①
*先行研究レビューパートの書き方について基礎的な知識を得る。
第21回 - 先行研究レビューの作成②
*社会科学研究でよく使う背景理論について基礎的な知識を得る。
第22回 - 先行研究レビューの作成③
*学習者が自身の論文でオリジナルな主張をするために必要な根拠になる先行研究レビューの作成と校正について基礎的な知識を得る。
第23回 - 先行研究レビューの作成④
*前回に得た基礎知識をもとに学習者自身が先行研究レビューを作成してみて教員とディスカッションを行い効果的な先行研究レビューパートの作成について基礎的な知識を得る。
第24回 - 方法論の作成①
*方法論パートの作成について基礎的な知識を得る。
第25回 - 方法論の作成②
*前回に得た基礎知識をもとに学習者自身が方法論パートを作成してみて教員とディスカッションを行い効果的な作成方法について基礎的な知識を得る。
第26回 - 結果部分の作成
*結果パートの作成について基礎的な知識を得る。
第27回 - ディスカッション部分の作成
*ディスカッションパートの作成について基礎的な知識を得る。
第28回 - 序論、結論、概要の再点検
*網羅的に自分自身の研究を要約し見直すスキルに基礎的な知識を得る。
第29回 - ディスカッションと修正①
*各パートの見直しについて基礎的な知識を得る。
第30回 - ディスカッションと修正②
*前回に得た基礎知識をもとに学習者自身が修正を行い論文を完成させる方法について基礎的な知識を得る。
授業外学習の課題 ・事前学習(2時間程度): 毎講義の最後に次回の講義のテーマを発表するので、各自でできる限り調べて予備知識を集めておき、関係する事柄について調べておくこと。
・事後学習(2時間程度): 講義中にわからなかった用語については、次回までに各自で調べえること。
履修上の注意事項 ・指導および指摘は学生個人に対する否定ではなく、あくまでも学生が生産した成果物に限る。
・研究者を含む専門職の特徴は、同僚専門家グループにより健全な批判・ディスカッションによりその専門性を磨き上げる点にある。ロジック的な批判、ディスカッション、それに対する積極的な反論に学生自身が適応する必要がある。
・「巨人の肩の上に立つ」必要がある。沢山論文を読む覚悟が必要である。
・修士論文作成は「自営業」と同じである。指導教員がなんとかしてくれるという甘い考えを捨て、独立した研究者を目指す一種の予備的な準備期間として捉える必要がある。
・5回以上の欠席は評価対象外とする(公認欠席を含め実質5回授業に出なかった場合、評価対象外にする)。
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。
・公認欠席認定の流れ
 学生は教学センターへ公認欠席届を提出し、教学センターが申請書、必要書類を確認して公認欠席と認めたものについて、教員に連絡する。
・この授業では公認欠席の場合でも代替課題を必ず提出する必要がある。
・公認欠席など出欠に関する措置については授業ガイダンスのときに詳しく説明する。
成績評価の方法・基準 ・修士論文の完成度(60%)、平常点(40%)を中心に総合的に評価する。
テキスト ・授業資料を提供する。
参考文献 ・必要に応じて案内する。
主な関連科目 ・マーケティング論研究Ⅰ、Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・必要に応じて随時に対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学研究科M商学専攻 2021~2024 1-2 - - - - -