授業コード 90109900 クラス
科目名 ビジネス教育論特殊研究 単位数 4
担当者 玉繁 克明 履修期 年間授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ビジネス教育に関する研究 Research Instruction of Business Education
授業の概要  ビジネスは、一般的に広く社会で使われている用語であるが、抽象度が高い概念であるため、この用語の使用者それぞれが独自の解釈を行うことでその場の概念が構築される。よって、専門用語としての認知を得ているとは言い難い。そして、このビジネスに教育という用語が付くことで、どのような意味をもった用語になるのであろうか。
 この授業では、高等学校の商業教育を実践していく上で、ビジネスとは何か、そして教育とは何かについての自らの定義付けを明らかにし、その定義をもとにしたビジネス教育についての研究を行う。
学習の到達目標 (1) ビジネス教育について,体系的・系統的に捉え,説明することができる。
(2) ビジネス教育の理論の構築に向けて,自ら課題を見出し,創造的に考察するとともに,科学的な根拠に基づいて解決する力を身に付けることができる。
(3) ビジネス教育論の構築に向けて,自ら学び,探究心をもって粘り強く取り組む姿勢を身に付けることができる。
(4) ビジネス教育論の構築に向けて,自ら学び,他者の考えを柔軟に取り入れながら多面的・多角的に捉え,自らの学修を調整しようとする態度を身に付けることができる。
授業計画 第1回 オリエンテーション
本授業の学修内容および考察していくことについて理解する。
第2回 ビジネス取引とは何か①
商業の領域についての基礎的な知識を得る。
第3回 ビジネス取引とは何か②
商業の基本形態についての基礎的な知識を得る。
第4回 ビジネス取引とは何か③
商業の現実形態についての基礎的な知識を得る。
第5回 ビジネス取引とは何か④
商業資本に関する基礎的な知識を得る。
第6回 ビジネス取引とは何か⑤
流通資本に関する基礎的な知識を得る。
第7回 学生報告①
「ビジネスとは何か」について自身の言葉で説明することができる。
第8回 学生報告②
「商業とビジネス」に関する内容を自身の言葉でまとめることができる。
第9回 教育とは何か①
伝統的教育と進歩主義的教育に関する基礎的な知識を得る。
第10回 教育とは何か②
伝統的な学校の諸問題についての基礎的な知識を得る。
第11回 教育とは何か③
経験についての理論の必要性についての基礎的な知識を得る。
第12回 教育とは何か④
教育における仕事の心理に関する基礎的な知識を得る。
第13回 教育とは何か⑤
教育における目的の意味についての基礎的な知識を得る。
第14回 学生報告③
「教育とは何か」について自身の言葉で説明することができる。
第15回 総括
「ビジネスとは何か。」「教育とは何か。」について整理することができる。
第16回 ビジネス教育とは何か①
教育と産業界との間の諸問題について整理することができる。
第17回 ビジネス教育とは何か②
専門教育における商業教育とは何かについて整理することができる。
第18回 ビジネス教育とは何か③
商業教育とビジネス教育を関係づけることができる。
第19回 学生報告④
「ビジネス教育とは何か」について自身の言葉でまとめることができる。
第20回 学生報告⑤
「商業教育とは何か」について自身の言葉で説明することができる。
第21回 学生報告⑥
「商業教育とビジネス教育」を関係づけて自身の言葉で説明することができる。
第22回 ビジネス教育の内容と方法論①
高等学校教育におけるビジネス教育の内容について考察する。
第23回 ビジネス教育の内容と方法論②
職業教育とビジネス教育を関係づけて考察する。
第24回 ビジネス教育の内容と方法論③
ビジネス教育について、教育方法論的考察を行う。
第25回 学生報告⑦
「ビジネス教育の内容の具体」について自身の言葉で説明することができる。
第26回 学生報告⑧
「ビジネス教育の方法論」についてまとめることができる。
第27回 レポート提出とそれをもとにした議論
自らレポートテーマを決定し、それに基づいたレポート内容を報告する。
第28回 レポート提出とそれをもとにした議論
レポート内容についての協議を行うことで、多面的・多角的に考察する。
第29回 レポート提出とそれをもとにした議論
自らの研究テーマに対する自身の見解をまとめることができる。
第30回 全体の振り返り
ビジネス教育に関する理論と教育現場の実践を融合させて整理することができる。
授業外学習の課題 ・授業は原則として,2時間の予習,2時間の復習の計4時間の自宅学習を前提として行う。
(事前学修)
・研究報告のための事前学修に時間をかけること。
・学修のポイントは、まず疑い、次に熟考し、そして現実的な対応を模索すること。
(事後学修)
・自分の研究テーマに関わる理論・学説・先行研究等と本講義内容を関連付けて整理すること。
履修上の注意事項 ・自ら考え,自ら論理を組み立てようとする意欲を持つこと。
・公認欠席は欠席として扱うが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。
成績評価の方法・基準 ・報告や課題提出など研究への取組 50%
・最終レポート 50%
上記を目安として、総合的に評価する。
テキスト 受講者と相談して決定する。
参考文献 ・John Dewey (1915),The School and Society,(ジョン・デューイ、宮原誠一訳(1957)『学校と社会』岩波文庫.)
・John Dewey (1938), Experience and Education, (ジョン・デューイ、市村尚久訳(2004)『経験と教育』講談社.)
・森下二次也(1960)『現代商業経済論』有斐閣
上記の他は、その都度指示をする。
主な関連科目 商学、経営学、会計学及び教育学に関する科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業内容や研究内容に関する質問・相談については、授業の中で時間を取り対応する。
・オフィスアワーは,火曜日午後。ただし,会議や出張などで不在の場合もあるので,メール等で事前に連絡すること。
・上記以外の日時でも,メール等での事前連絡の後,時間調整を行い,随時対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学研究科D経営学専攻 2023~2023 1・2・3 -
商学研究科D経営学専攻 12600 2024~2024 1・2・3 -