授業コード | 90108700 | 単位数 | 4 |
科目名 | 経営学原理特殊研究 | クラス | |
履修期 | 年間授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 岡田 行正 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | アメリカ経営学の主要理論と日本人研究者の経営理論に関する研究 |
学修の概要 | アメリカにおける経営学の各発展段階の主要理論の特徴をおさえながら、人事管理論・人的資源管理論・戦略的人的資源管理論・タレントマネジメント論の生成・発展にあたえた影響について考察していく。また、わが国の経営学発展に多大な影響をあたえた日本人研究者の各理論を取り上げ、現代の日本における企業経営、人事管理・人的資源管理、労使関係、生産システムの課題と問題点について検討していく。 |
学修の到達目標 | アメリカで発展した経営学の主要理論の系譜、またそうした経営学の主要理論から影響を受けながら生成・発展していった人事管理論・人的資源管理論・戦略的人的資源管理論・タレントマネジメント論の特徴を理解し、日本的経営、日本企業の生産システム、日本企業の人事労務管理・人的資源管理、日本の労使関係などを考察する経営学的な視点をもち、専門的な議論が行えるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | テイラーの科学的管理が経営学の各分野に及ぼした影響 経営組織論、経営管理論、生産管理論・工業経営論、労使関係論・労使関係管理論、原価計算論・賃金論、人事管理論・人的資源管理論、経営史・経営学説史の各分野に及ぼした影響について説明できるようになる。 |
第2回 | テイラーの科学的管理の功績と問題点 課業管理、動作・時間研究、差率的出来高給制度、経済人モデル、高賃金・低労務費、ファンクショナル組織、精神革命、テイラーの労使関係思想について説明できるようになる。 |
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第3回 | ティード&メトカーフの人事管理論の意義 成立期の人事管理論の理念、人事管理の定義、労働組合や労使関係管理について説明できるようになる。 |
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第4回 | ヨーダーの伝統的人事管理論の特徴 初期人事管理論と伝統的人事管理論の相違点について説明できるようになる。 |
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第5回 | メイヨー、レスリスバーガーによる人間関係論の成立と背景 メイヨーの思想、レスリスバーガーの理論、人間関係論の果たした役割、社会人モデルについて説明できるようになる。 |
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第6回 | ピゴーズ&マイヤーズの人間関係論的人事管理論の特徴 人間関係論とピゴーズ&マイヤーズ理論の関係、初期人事管理論・伝統的人事管理論・人間関係論的人事管理論の相違点について説明できるようになる。 |
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第7回 | 行動科学出現の背景と研究課題 行動科学出現する時代のアメリカ産業構造と世界情勢、管理対象に変化について説明できるようになる。 |
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第8回 | マズローの「欲求理論」の特徴と影響 マズロー理論の特徴とインパクト、課題・問題点について説明できるようになる。 |
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第9回 | マグレガーの「X-Y理論」の特徴 マズロー理論からの影響と「X-Y理論」の意義について説明できるようになる。 |
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第10回 | アージリスの「未成熟-成熟理論」の特徴 マズロー理論からの影響と「未成熟-成熟理論」の意義について説明できるようになる。 |
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第11回 | ハーズバーグの「動機づけ-衛生理論」の特徴 動機づけ要因、衛星要因、職務満足と職務不満の関係性について説明できるようになる。 |
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第12回 | リッカートの「システム理論」の特徴 リーダーシップとリーダーシップ論の違い、リーダーシップ論の課題・問題点について説明できるようになる。 |
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第13回 | 行動科学的管理の功績と問題点 現実の企業経営の場における行動科学的管理の果たした役割と問題点について説明できるようになる。 |
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第14回 | 人的資本理論と人的資源管理論との関わり アメリカの当時の経済情勢、労働経済学分野における人的資本理論と人的資源管理論との関わりについて説明できるようになる。 |
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第15回 | メギンソンの人事管理論の特徴と意義 メギンソン理論に底流する人的資本理論と行動科学的管理の影響、人的資源管理論との関係性について説明できるようになる。 |
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第16回 | 初期経営戦略論の系譜 コンティンジェンシー理論と経営戦略との関わり、各資源重視の時代変遷について説明できるようになる。 |
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第17回 | 経営戦略論と人的資源管理との関わり 経営戦略重視と労働組合、集団的労使関係・個別的労使関係に関する認識について説明できるようになる。 |
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第18回 | ハーバード・グループの人的資源管理論の特徴と意義 人的資源管理論を世に広めたハーバード・グループのHRMモデルの特徴、労働組合や労使関係管理に関する認識ついて説明できるようになる。 |
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第19回 | ポーターの競争戦略論の特徴 ポーターの競争戦略論の特徴として、競争優位性、5つの競争要因、競争戦略の類型、経営目的=収益性増大について説明できるようになる。 |
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第20回 | バーニーの資源ベース理論の特徴 バーニーの資源ベース理論の特徴として、VRIO(企業内部の分析フレーム)と人的資源管理について説明できるようになる。 |
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第21回 | ミシガン・グループの戦略的人的資源管理の特徴と意義 戦略的人的資源管理論の嚆矢的なミシガン・グループのSHRMモデルの特徴、労働組合や労使関係管理に関する認識ついて説明できるようになる。 |
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第22回 | マッキンゼーのタレントマネジメント論の特徴と問題点 タレントマネジメント論を唱えたマッキンゼーのTMモデルの特徴、人材獲得戦略への認識、労働組合や労使関係管理に関する認識ついて説明できるようになる。 |
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第23回 | 日本的経営論の変遷 アベグレンに始まる日本的経営論、その後の日本経済の盛衰と日本的経営論の論調、日本経営の捉え方に関する所説について説明できるようになる。 |
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第24回 | 津田真澂の日本的経営論 津田真澂の唱える日本企業の特有の諸制度とその理解・解釈について説明できるようになる。 |
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第25回 | 占部都美の経営管理論 各主要な経営理論に対する占部都美による管理論的解釈・理解について説明できるようになる。 |
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第26回 | 藻利重隆の労務管理論 各主要な経営理論に対する藻利重隆による労務論的解釈・理解について説明できるようになる。 |
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第27回 | 古林喜楽の経営労働論 各主要な経営理論に対する古林喜楽の労務論的解釈・理解、および経営労働論の認識について説明できるようになる。 |
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第28回 | 熊沢誠の労使関係論 現代の日本企業における雇用・労働問題に関する熊沢誠の視点と問題意識について説明できるようになる。 |
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第29回 | 三戸公の「家の論理」 日本企業の構造・企業グループ・系列と三戸公の唱える「家の論理」の分析視覚について説明できるようになる。 |
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第30回 | 現代日本における雇用・労働・労使問題を含む人事労務管理の課題と方向性 経営組織論、経営管理論、人事管理論・人的資源管理論、日本的経営論、経営戦略論など各経営理論を踏まえたうえで、現代日本の雇用・労働・労使問題について独自の視点で意見が述べられるようになる。 |
授業外学習の課題 | 博士後期課程の授業なので、理論研究の基礎とはいえ、事前に調べて理解しておくべき文献・資料は、各回とも膨大な分量になります。どんな文献を当たっておくべきか、各自よく考えて、授業の準備に取り組んで下さい。授業の進め方としては、各受講生にそれぞれの担当箇所を割り当て、レジュメにまとめて発表・報告してもらうという形式をとりますが、その際、単に1冊の文献だけでまとめるのではなく、担当箇所の内容と関係する文献・論文などを図書館などで調べ、レジュメの内容に取り入れるように心がけてください。 事前学修(4時間程度):毎講義について、各自、先行研究を熟読して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。 事後学修(4時間程度):講義中にわからなかった事項については、先行研究および関連書籍・資料を再読・精読するなどして次回までに各自で調べておくこと。 |
履修上の注意事項 | ①すべて対面型授業です。 ②受け身ではなく、積極的かつ活発な議論・質疑応答を望みます。 ③「公認欠席制度」への配慮:「公認欠席」は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 発表・報告の資料(60%)、および質疑応答(40%)などによって総合的に評価する。 |
テキスト | 受講者と相談のうえ、決める。 |
参考文献 | 必要に応じて、その都度紹介する。 |
主な関連科目 | 経営学原理研究Ⅰ・Ⅱおよび商学研究科開講の経営学各科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
大学院の講義ですので、基本的に質問等は、授業中に随時受け付けます。また、オフィスアワー(月曜日・5時限)を利用して、研究室に質問・相談に来てくれても構いません(ただし、会議や出張などで不在の場合もあるので、メール等での事前連絡が望ましい)。それ以外の日時でも、メール等で事前に問い合わせてもらえれば、時間調整して対応します。 【フィードバックの方法】 毎時限、各受講者の発表・報告内容についてフィードバックを行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学研究科D経営学専攻 | - | 2023~2023 | 1・2・3 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学研究科D経営学専攻 | 12600 | 2024~2024 | 1・2・3 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |