公開用ファイル(授業概要)

授業コード	90108400	単位数	4
科目名	日本経済史特殊研究	クラス
履修期	年間授業	カリキュラム	＊下表参考
担当者	坂根　嘉弘	配当年次	＊下表参考

授業の題目	アジアにおける日本経済の発展
学修の概要	アジアの諸地域における経済発展の状況と途上期日本経済の発展とを比較検討し、日本経済発展が何ゆえに可能になったのか、日本経済発展の特徴を考える。新制度派経済学の枠組みを用いて考える。これらを踏まえて、自らの日本経済発展論の立場から、途上国研究と日本経済史研究のコラボレーションについての批判的なレポートをまとめる。
学修の到達目標	日本経済の発展についての理解を深める。日本経済の発展について、独自の立場から説明できるようになる。

授業計画	第１回	イントロダクション比較制度分析について学ぶ情報と組織の経済学、契約理論といった学術分野についての基礎的な知識が得られる。
	第２回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論①　相続慣行と経済発展の分析視点について学ぶ相続慣行と経済発展についての基礎的な知識を得ることができる。
	第３回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論②　序章『分割相続と農村社会』の分析視点を学ぶ『分割相続と農村社会』の基本的な分析視点について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第４回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論③　第1章鹿児島県経済構造の特質について学ぶ鹿児島県経済構造について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第５回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論④　第2章①近世鹿児島地方における分割相続について学ぶ鹿児島地方の分割相続について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第６回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論⑤　第2章②分割相続の歴史的位置について学ぶ分割相続慣行の歴史的な位置について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第７回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論⑥　第3章鹿児島地方における村落について学ぶ鹿児島村落について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第８回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論⑦　第4章鹿児島地方における農家小組合政策について学ぶ鹿児島地方の農家小組合政策について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第９回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論⑧　第5章農民諸団体と地域社会について学ぶ農民諸団体と地域社会との関連について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１０回	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』の報告と討論⑨　分割相続と農村経済について学ぶ分割相続と農村経済について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１１回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論①　戦後の民主化近代化の論議について学ぶ戦後民主化近代化の議論について、基礎的な知識が得られる。
	第１２回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論②　大塚共同体論・丸山政治学の共同体論を批判的に学ぶ日本の伝統的な近代主義である大塚共同体論・丸山政治学について、学際的視点から批判的に学ぶ。
	第１３回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論③　日本の「家」制度について学ぶ日本の「家」制度について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１４回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論④　東アジアにおける日本の「家」制度の位置づけについて学ぶ日本の「家」制度について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１５回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論⑤　日本の「家」制度と経済発展について分割相続地帯との比較について学ぶ日本の「家」制度と経済発展について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１６回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論⑥　家族周期論からみた日本の「家」制度の特質について学ぶ家族周期論からみた日本の「家」制度について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１７回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論⑦　日本の村落社会と地主小作関係の発達について学ぶ日本の村落社会と地主小作関係について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１８回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論⑧　日本の「村」と経済発展との関係について学ぶ日本の「村」と経済発展について、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第１９回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論⑨　中間団体と経済発展との関係を産業組合を事例に学ぶ産業組合を事例に中間団体と経済発展との関係を学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２０回	坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』の報告と討論⑩　中間団体と経済発展との関係を国家財政を事例に学ぶ中間団体と経済発展との関係を国家財政を事例に、学際的視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２１回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討①　地主小作関係の視点から学ぶ日本とアジアの地主小作関係について、国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２２回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討②　土地改革の視点から学ぶ日本とアジアの土地改革について、国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２３回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討③　在来の農村金融組織の視点から学ぶ在来の農村金融組織について、国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２４回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討④　農村金融組合の視点から学ぶ農村金融組合について、国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２５回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討⑤　中間団体の視点から学ぶ中間団体について、国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２６回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討⑥　家族親族制度の視点から学ぶ家族親族制度を国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２７回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討⑦　農民運動の視点から学ぶ各地の農民運動を国際比較の視点から学び、それについての基礎的な知識が得られる。
	第２８回	アジアの諸地域における経済発展と途上期日本経済の発展との比較検討⑧　まとめと残された課題について議論するこれまでの議論を振り返り、国際比較・学際的視点から、批判的に討論する
	第２９回	レポートの内容を報告。それにもとづき討論①　『分割相続と農村社会』について批判的に検討『分割相続と農村社会』について批判的に検討するなかで、新たな分析視点を展望する
	第３０回	レポートの内容を報告。それにもとづき討論②　『日本伝統社会と経済発展』について批判的に検討『日本伝統社会と経済発展』について批判的に検討するなかで、新たな分析視点を展望する

授業外学習の課題	①テキストを熟読すること。②テキストについての批判的レポートの作成。事前学修（２時間）：レポート作成に向けた文献読み込みが必要になるので、２時間程度の事前学修が必要になる。事後学修（２時間）：講義での議論内容をふまえての、文献読み込み、再検討の作業が必要になるので、２時間程度の事後学修が必要になる。
履修上の注意事項	経済史研究の先端的分野での議論を行うので注意されたい。また、レポートの作成が本講義の課題となっているので注意されたい。なお、公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないように配慮します。
成績評価の方法・基準	【定期試験】無展開される議論の理解度合い（50％）とレポートの評価（50％）により行う。
テキスト	坂根嘉弘『分割相続と農村社会』九州大学出版会、4429円。坂根嘉弘『日本伝統社会と経済発展』農山漁村文化協会、2900円。
参考文献	授業中に指示する。
主な関連科目	日本経済史研究Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び質問・相談への対応	授業中に必要に応じて対応する。質問のうち、他の学生にも参考になる内容については、講義の時に学生にフィードバックします。

■カリキュラム情報

所属	ナンバリングコード	適用入学年度	配当年次	身につく能力
所属	ナンバリングコード	適用入学年度	配当年次	知識・技能	思考力	判断力	表現力	協創力
商学研究科D商学専攻	－	2021～2022	1･2･3	-	-	-	-	-
商学研究科D商学専攻	11600	2024～2024	1･2･3	○	○	○	○	-