授業コード | 84001600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 社会的養護内容 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 上栗 明男 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 要養護児童処遇の実践的スキル |
学修の概要 | まず子どもの養育における「家庭養育」と「社会的養護」の関係及び役割を理解したうえで、施設養護の現状と課題を理解する。そして現場実践における子ども対応のスキルアップのために、様々な場面を想定した対応方法を紹介し、「保育士以上」のスキルを備えたケアワーカーを目指す。殊に社会的養護の対象児童の60%以上を占める被虐待児童の特性やケアワーカーとしての基本姿勢を醸成する。 【実務経験内容:児童養護施設の児童指導員、副施設長として48年の実践と、現役の児童心理治療施設長として実務に当たっている。】 |
学修の到達目標 | 社会的養護に対する消極的な心情である「かわいそうな子」という偏見を払拭し、要保護児童と対峙した際の自己覚知ができるようになる。また、被虐待児童を発見しやすい立場にある者としての眼力が養えるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 入所施設児童からの訴え(作文集『続・泣くものか』) |
第2回 | 映画「石井のお父さんありがとう」(前編)視聴・石井十次の孤児救済事業の実践 | |
第3回 | 映画「石井のお父さんありがとう」(後編)視聴・児童福祉施設を開拓した人々 | |
第4回 | 課題を持った児童とのコミュニケーション技法 | |
第5回 | 役割演技法①「家出・非行のある中学女児」 | |
第6回 | 役割演技法②「家庭内暴力の女児」(男子学生の場合、事例を変更する場合がる) | |
第7回 | 役割演技法③「性的虐待を受けた小学女児」 | |
第8回 | 虐待を受けた子どもに特徴的な問題行動 | |
第9回 | 「タイムアウト法」~ビデオ視聴によるグループ討議~ | |
第10回 | 事例7「虐待家族における見守り」~グループ討議~ | |
第11回 | 子ども虐待のサインの発見~事例を使いチェックリストにチェックする~ | |
第12回 | 事例8「作詩療法」~気持ちを言語化できない児童の場合~ | |
第13回 | リスクマネージメント~安全配慮義務とは~ | |
第14回 | 事例9「児童相談所の危機介入」~エコマップ作成~ | |
第15回 | まとめとフィードバック |
授業外学習の課題 | 児童虐待事案・子どもに関する事故等の報道に関心を持っておくこと。 |
履修上の注意事項 | 授業で紹介する事例は匿名とし個人が特定できない配慮をしているが、実際に施設入所中の事例や過去に在籍していた児童の個人情報もあるので守秘義務を課す場合がある。また、授業で行うロールプレーイングでは、その役割が受講者自身の過去や心の傷と重複しそうな場合は、事前に回避したい旨を伝えてほしい。 なお、受講生の施設実習の状況により補講日を設定するが、その際、授業計画を変更する場合がある。 【対面授業】有 【非対面授業】無 |
成績評価の方法・基準 | レポート(授業で使用した事例を1点選択しレポートする)90%。評価の配分点(9項目)も明記しておく。授業への積極的参加状況(模擬面接等への参加協力者等)10% |
テキスト | プリントを配布する 全国社会福祉協議会「児童養護施設における被虐待児の処遇について」から 堺市子ども虐待等連絡会議「学校教員のための虐待対応実務マニュアル」から |
参考文献 | 春見静子・谷口純代編著「社会的養護内容」光生館 |
主な関連科目 | 社会的養護 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問、意見は随時受け付ける。個人的な質問・相談は、授業終了時に受け付ける。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2019~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |