授業コード | 81118700 | 単位数 | 2 |
科目名 | 生徒指導論(栄養) | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 神田 義浩 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 中等生徒指導論(栄養) |
学修の概要 | この講義では生徒指導の意味や意義を理解するとともに、指導の理論や方法についての知識を身につけ、実際に児童・生徒を指導できるようになることを目標にしています。人格形成の途上にある児童・生徒の心身の発達に着目し、心理学的視点から生徒指導の諸問題について、具体的な教育実践の事例や映像資料等をまじえながら、栄養教諭の立場でどのような指導ができるかについて考えていく予定です。 |
学修の到達目標 | この授業の到達目標は下記の通りです。 1.生徒指導の意義・意味を理解し,生徒指導の理論と方法に関する基本的な知識を活用できる。 2.児童・生徒の心身の発達の特徴をもとに、児童期・思春期・青年期の児童・生徒の心理や行動を理解することができる。 3.学校・家庭・地域社会などと連携し、有効な指導の方策を立案することができる。 |
授業計画 | 第1回 | 【子どもたちの変化を踏まえた生徒指導とは】 学校教育における生徒指導の位置づけと目標について考える ☆到達目標:1-① 学習指導要領では生徒指導がどのように位置づけられているか説明できる 1-② 生徒指導の具体的目標について説明できる |
第2回 | 【生徒指導の教育的意義と課題】 生徒指導の定義や原理、2つの形態など、生徒指導とは何かについて理解する ☆到達目標:1-③ 生徒指導の定義や原理、2つの形態について説明できる 1-④ 生徒指導と、教科指導などの他の指導との関連性について説明できる |
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第3回 | 【子どもの発達に関する理論】 子どもの理解のために必要な発達段階の考え方や、発達に関する諸理論について理解する ☆到達目標:2-① 乳幼児期から児童期・青年期までの発達段階の区分と特徴を説明できる 2-② ピアジェとエリクソンの精神発達理論の特徴を説明できる |
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第4回 | 【子どもの自我形成】 児童期と青年期の接点にある思春期の心理的特徴について理解する ☆到達目標:2-③ 思春期の心身の変化の特徴について理解する 2-④ エリクソンの自我同一性や心理社会的モラトリアムの意味を理解できる |
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第5回 | 【現代の子どもの抱える問題:反社会的行動】 子どもの反社会的行動について、その種類や原因、社会的背景、対処法などについて理解する ☆到達目標:2-⑤ 反社会的行動の種類や特徴、社会的背景について説明できる 3-① 反社会的行動の原因を知り、対応策を立案できる |
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第6回 | 【現代の子どもの抱える問題:非社会的行動】 子どもの非社会的行動について、その種類や原因、社会的背景、対処法などについて理解する ☆到達目標:2-⑥ 非社会的行動の種類や特徴、社会的背景について説明できる 3-② 非社会的行動の原因を知り、対応策を立案できる |
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第7回 | 【子どもを取り巻く現代社会:家庭の変質】 社会の変化に伴って変質しつつある家庭の姿や家族の機能について考える ☆到達目標:3-③ 情報化社会の進展に伴う家庭の変質について説明できる 3-④ 子どもの発達に関わる家族の機能について理解する |
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第8回 | 【子どもを取り巻く現代社会:地域社会の弱体化】 学校や家庭とともに、子どもの成長を支える地域社会の役割と現状について理解する ☆到達目標:3-⑤ 子どもを支える地域社会の実態について理解する 3-⑥ 子どもの社会化の担い手としての地域社会の可能性を理解する |
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第9回 | 【子どもを理解する方法】 子どもを理解するために用いられる様々な心理テストなどの方法を学ぶ ☆到達目標:2-⑦ 子どもを理解するための様々な方法を知る 3-⑦ 子どもの状況を知るために適切な心理テスト等を選択できる |
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第10回 | 【生徒指導と学級経営】 学級集団の構造や、教師のリーダーシップ、集団づくりの方法(構成的グループエンカウンター等)を理解する ☆到達目標:3-⑧ 学級集団の構造やリーダーシップのタイプなどについて理解する 3-⑨ 構成的グループエンカウンターの手法の効果を理解する |
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第11回 | 【社会構造の変化と子どもの貧困・学力格差問題】 日本の社会構造の変化や経済のグローバル化に伴い急増している貧困世帯の子どもについて理解する ☆到達目標:3-⑩ 社会構造の変化とグローバル経済について理解する 3-⑪ 貧困家庭の子どもの学力低下/固定化の問題について理解する |
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第12回 | 【栄養面から見た子どもの身体変化】 現代の子どもの心身の発達の姿を理解する ☆到達目標:2-⑧ 発達加速現象などの現代の子どもの発育促進傾向を説明できる 2-⑨ 早熟な身体発達と未熟な心理発達について時代背景との関係で理解する |
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第13回 | 【食育と子どもの心の発達】 偏った食生活や欠食が子どもの心身に与える影響を理解する ☆到達目標:3-⑫ 貧困家庭や片親家庭などの食生活について理解する 3-⑬ 偏った食生活や欠食が子どもの心理や行動に与える影響を理解する 3-⑭ 学校給食や子ども食堂、フードバンク活動の役割などについて整理する |
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第14回 | 【学校体制、学校・家庭・地域の連携】 子どもの成長に関わる学校・家庭・地域社会の役割について理解する ☆到達目標:3-⑮ 学校・家庭・地域社会という教育の3つの担い手の役割を理解する 3-⑯ 教育の3つの担い手の連携の形について理解する |
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第15回 | 【まとめと解説】 これまでの講義を振り返り、改めて生徒指導の意義と目標を確認するとともに、栄養教諭の立場で栄養教諭の強みを活かした生徒指導について考える ☆到達目標:3-⑰ 生徒指導に関わるあらゆる人的・物的資源を活用した対応が立案できる |
授業外学習の課題 | 【事前学修】(2時間程度)毎回の講義の最後に次回の講義のテーマを予告しますので、事前にテキストを読み関連する事柄や他の講義とのつながりなどについて調べておいてください。 【事後学修】(2時間程度)毎回の講義内容について復習するとともに、関連する事柄や発展的内容について考察し、毎回の学びの成果をコメントシートとして提出してください。 |
履修上の注意事項 | 【対面・オンライン講義とも】毎回の学びの成果をコメントシートとしてGoogle Classroomの方に提出してもらいます。クラスコードや利用の仕方等については、初回の講義時に説明します。 【対面講義】本講義は教職科目であり他の教職科目と関係する部分も多いので、それらの知識を総動員して学校教育の全体像を理解するよう努めてください。 また本講義は、教職科目の、しかも「生徒指導」に関する科目ということを踏まえて受講してください。遅刻や途中の無断入退室、私語や居眠り、内職等は厳禁です。 【オンライン講義】諸事情や不測の事態が発生した時はオンライン講義(オンデマンド型)を行うことがあります。講義資料や解説動画は上記のGoogle ClassroomにUPします。 【公認欠席】公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回の学び(コメントシートに記入された考察内容、質問・感想等の良否)40%、定期試験60%の割合で総合的に評価します。出席そのものは評価の対象としません。 |
テキスト | ■松田文子・高橋超(編著)2013 改訂 生きる力が育つ生徒指導と進路指導 北大路書房 ISBN 978-4-7628-2796-9 ¥2800円+税 |
参考文献 | ■文部科学省(編著)2010 生徒指導提要 教育図書 【約240ページ、文部科学省HPからPDFファイルのダウンロードも可能】 ■文部科学省(編著)2023 生徒指導提要(改訂版)東洋館出版社 【約300ページ、文部科学省HPからPDFファイルのダウンロードも可能】 ■広島県教育委員会 2024 令和6年度 広島県教育資料 【約300ページ、年度始めにHPからPDFファイルをダウンロード可能、冊子体の刊行未定】 また毎回参考資料をプリントして配布するとともに随時講義の参考文献等を指示します。 |
主な関連科目 | すべての教職科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
毎回のコメントシートに記入された考察内容や質問等は次回の講義の冒頭で紹介・コメントします。 講義の冒頭で紹介しきれなかった質問等には講義終了後に対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部健康栄養学科(資格関連科目) | - | 2023~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |