授業コード | 81114500 | 単位数 | 2 |
科目名 | 社会科・公民科教育法B | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 胤森 裕暢 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 社会系教科としての公民科の目標や内容,学習指導の理解と授業設計 |
学修の概要 | まず,高等学校社会科から公民科の学習指導要領への変遷について理解し,これらをもとに公民科の目標,育てたい学力,特に生徒の社会認識について考え,その評価の工夫についても考えます。 次に,こうした基本的な理解をもとに,高等学校公民科学習指導要領について,科目ごとに目標や内容,実際の指導上の留意点を理解します。 さらに,生徒の社会認識レベル等をふまえた教材研究と学習指導案作成をして,模擬授業と協議を行い,他学生や教師から出された改善点や改善策を手がかりにして学習指導案の改善を行います。 最後に小テストを行い,自らに身に付いた知識や力,これからの課題についてまとめます。 |
学修の到達目標 | 高等学校公民科の目標や内容,学習指導に関する理解と,授業設計の方法を身につけることをテーマとし、以下のことを到達目標とします。 高等学校公民科の目標,育成を目指す資質・能力についての理解を深め,学習指導要領に示されてきた目標や内容について,社会科教育学等の学問領域と関連させて理解を深めるとともに,いろいろな学習指導理論をふまえ,模擬授業と協議を通しながら,学習指導案の作成を行う方法を身に付けます。 この授業内容を理解することで,公民科授業に関する基本的な知識を理解し,公民科授業を構成する基本的な力を身に付けます。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション−公民科の目標と科目編成,公民科成立の社会的背景− |
第2回 | 学習指導要領の変遷−目標や内容の基準である学習指導要領はどう変遷してきたか− | |
第3回 | 改訂された学習指導要領の特色−特色は何か,変遷の中でいかに位置づけられるか− | |
第4回 | 公民科の学力と評価−社会認識と公民的資質をいかに評価すればよいか− | |
第5回 | 「公共」の目標,内容と指導上の留意点−何をいかに学習させればよいか− | |
第6回 | 「倫理」の目標・内容と指導上の留意点−何をいかに学習させればよいか− | |
第7回 | 「政治・経済」の目標・内容と指導上の留意点−何をいかに学習させればよいか− | |
第8回 | 授業構成と生徒の認識をふまえた「公共」の授業改善−いかに授業を改善するか− | |
第9回 | 授業構成と生徒の認識をふまえた「倫理」の授業改善−いかに授業を改善するか- | |
第10回 | 授業構成と生徒の認識をふまえた「政治・経済」の授業改善−いかに授業を改善するか− | |
第11回 | 模擬授業・協議(社会科(公民的分野))−作成した学習指導案による授業,ICTと教材の活用− | |
第12回 | 模擬授業・協議(公民科「公共」)−作成した学習指導案による授業,ICTと教材の活用− | |
第13回 | 模擬授業・協議(公民科「倫理」)−作成した学習指導案による授業,ICTと教材の活用− | |
第14回 | 模擬授業・協議(公民科「政治・経済」)−作成した学習指導案による授業,ICTと教材の活用− | |
第15回 | 公民科の全体構造−小テストと協議− |
授業外学習の課題 | 学習指導案作成と模擬授業に向け,教科書及び学習指導要領解説を読み込んで,よく理解した上で教材研究をすることが大切です。 自分の体験した高等学校公民科の授業を思い出すこと。できれば,当時のノートやプリントを集めておこう。さらに教科書や参考文献などをもとに,日頃からよい公民科授業のイメージを持つようにしてほしい。学習指導案のモデルをもとに作りましょう。そのためには,イメージを持つために30分以上,また教材研究と学習指導案作成に120分程度はかけてください。 |
履修上の注意事項 | 本授業は、高校公民科教員免許状取得希望者用です。 授業全体を通して発言や模擬授業・協議への参加,学習指導案など課題の提出を重視します。 対面授業を行います。(必要に応じて,Zoomによるオンライン授業など非対面授業を行います。) 公認欠席は,(欠席として扱いますが)単位認定要件に影響しないようにします。 |
成績評価の方法・基準 | 【期末試験】無。 毎回の発言・振り返りレポート(30%),模擬授業及び改善した学習指導案(40%),小テスト(30%) |
テキスト | 日本公民教育学会編『テキストブック公民教育』第一学習社,2019年 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公民編』東京書籍,2018年 |
参考文献 | 参考資料を随時、プリントで配付する。社会認識教育学会編『中学校社会科教育・高等学校公民科教育』学術図書出版社,2020年 |
主な関連科目 | 中等社会科教育法(公民分野),社会科・地理歴史科教育法 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
毎回ふり返りを書いてもらい,それについて次回授業で説明します。 他学から出講するため,当該時間内及び授業終了時に質問・相談を受け付けます。 課題(学習指導案の作成など)については,事前にメール(hr-tane@hue.ac.jp)でも指導します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2019~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |