授業コード 81107203 クラス 03
科目名 教職実践演習(中・高) 単位数 2
担当者 玉繁 克明 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 教職課程の総仕上げとしての実践的演習 Learning to practice the teaching profession
授業の概要  次年度から教育職員となる人材として,これまでの教職課程の学修で明らかになった自己課題と向き合い,かつ,その他の学生生活での様々な経験を有機的に統合し,教職に必要とされる実践的な資質・能力とは何かについて考察することを通して,教職に対する学びの姿勢を身に付ける。
 そのため,具体的な事例研究に基づくロールプレイングやグループ討論,模擬授業に関連する学修等,演習形式による実践的な学修を行う。また,必要に応じて,教職履修カルテに基づく個別指導を行う。
【実務経験内容:高等学校教諭として商業教育に携わり,学校現場で教科指導等を行った経験を有し,かつ,教育行政の研修機関で指導主事として教師教育に携わり,商業教育の推進に従事した経験を有する教員による実践的な授業である。】
学習の到達目標 (1) 教職に必要とされる実践的な資質・能力についての知識を修得することができる。
(2) 教職に必要とされる実践的な資質・能力とは何かについて主体的に考察するとともに,自身の考えを論理的に述べることができる。
(3) 教職課程の学修で明らかになった自己課題と向き合い,解決に向けた学びに探究心をもって粘り強く取り組む姿勢を身に付けることができる。
(4) 教職課程の学修で明らかになった自己課題と向き合い,他者の考えを柔軟に取り入れながら協働的な態度で多面的・多角的に考察するとともに,解決に向けて自らの学修を調整しようとする態度を身に付けることができる。
授業計画 第1回 イントロダクション
・これまでの教職課程及び専門教育の学習指導の振り返りを行う。
第2回 各自の教育実習についての振り返り
・教育実習を振り返り,改善点を明確にする。
第3回 各自の教育実習の振り返りから出された項目に関するグループ討論
・教職に関する諸課題への問題意識を持つ。
第4回 学びの振り返りから抽出された,教員として体験する問題場面についてのロールプレイングとグループ討論①
・教員の役割,職務内容,子どもに対する責任についての理解を深める。
第5回 学びの振り返りから抽出された,教員として体験する問題場面についてのロールプレイングとグループ討論②
・専門教育の学習指導についての理解を深める。
第6回 教職に必要とされる実践的な資質・能力とは何かについてのグループ討論
・教職に関する実践的指導力について考察する。
第7回 ゲストスピーカーとして経験豊富な中学・高校教員等の招聘(教育委員会連携事業)
・生徒理解や学級経営に関する講義とグループ討論を通して,教職に関する実践的指導力とは何かについて考察する。
第8回 生徒理解や学級経営について,問題場面を設定し,ロールプレイングとグループ討論
・教職に関する諸課題への問題意識を持つ。
第9回 人間関係形成能力の重要性についての講義及びグループ討論
・組織の一員としての自覚,保護者や地域の関係者との人間関係の構築等についての知識と理解を深める。
第10回 ゲストスピーカーとして,教科に関する科目担当教員の招聘(教育委員会連携事業)
・各教科の指導力についての講義とグループ討論を通して,教職に関する実践的指導力とは何かについて考察する。
第11回 教科商業の授業における学習指導案の作成演習(教育実習等の経験を生かす。)
・教科商業に関する実践的指導力を身につける。
第12回 教科内容等の指導力を充実させるための,模擬授業の実施と相互批評①(基礎的・総合的科目)
・教科商業に関する実践的指導力を身につける。
・ICT活用指導力を身につける。
第13回 教科内容等の指導力を充実させるための,模擬授業の実施と相互批評②(会計分野)
・教科商業に関する実践的指導力を身につける。
・ICT活用指導力を身につける。
第14回 教科内容等の指導力を充実させるための,模擬授業の実施と相互批評③(マーケティング分野)
・教科商業に関する実践的指導力を身につける。
・ICT活用指導力を身につける。
第15回 教職に必要とされる実践的な資質・能力のまとめ(教職履修カルテにもとづく個別指導も含めて)
・教科商業に関する実践的指導力を身につける。
・ICT活用指導力を身につける。
授業外学習の課題 ・授業は原則として,2時間の予習,2時間の復習の計4時間の自宅学習を前提として行う。
(事前学修)
・各自の教育実習の体験について,他の履修者と共有することを意識して整理しておくこと。
・模擬授業の実施に向けて授業構想を練り,学習指導案や授業教材の作成を行うこと。
(事後学修)
・各回のグループ討論については,終了後に内容を整理し,そこからロールプレイングの課題設定につなげたり,各自の学習課題を抽出したりすることが求められる。
・授業づくりの実践力の育成のため,自身が実施した模擬授業の振り返りを行い,授業改善に向けた指導力を身に付けること。
・模擬授業実施後は,相互批評をもとに,改善への努力を行うことが求められる。
・他者の模擬授業への参加から得られたことを自身の実践力に生かしていくことができるように心がけること。
・日ごろから授業づくりのヒントとなるものを探すためのアンテナを張ることができるように習慣づけること。
履修上の注意事項 ・高等学校教諭一種免許状(商業)を取得するための必修科目である。
・講義への遅刻・欠席は,教師を志す者としての資質が問われるものであることを自覚すること。
・授業はGoogle Classroomを併用する。クラスコードは初回の講義で指示する。
・課題提出や情報共有等でGoogle Classroomを使用する。
・教職課程の総仕上げとして,将来教職に就くために,自分には何が課題であるのかを自覚することを常に意識して受講すること。
・公認欠席は欠席として扱うが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。
・公認欠席時の資料は後日配付するので,各自申し出ること。
成績評価の方法・基準 ・グループ討論やロールプレイング(40%)
・模擬授業に関連する学修への主体的な参加意欲(30%)
・最終レポート(30%)等
上記を総合的に評価し,教員として最低限必要な資質・能力が身に付いているか判断し,単位認定を行う。
テキスト 教職履修カルテ
この他の講義に必要な資料等は,その都度配付する。
参考文献 教育実習で使用したもの
文部科学省(平成22年5月)『高等学校学習指導要領解説商業編』実教出版
文部科学省(平成31年)『高等学校学習指導要領解説商業編』実教出版 ¥804
日本商業教育学会(2019)『商業科教育論 21世紀の商業教育を創造する』実教出版(¥2,400+税)
文部科学省(令和元年12月)「教育の情報化に関する手引き」
主な関連科目 教育実習 ,教育実習事前事後指導
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 授業内容についての質問や相談は,授業の中で時間を取り,クラス全体のものとして共有する。毎回の授業終了後,あるいは研究室でも対応する。オフィスアワーは,火曜日の午後とする。ただし,不在の場合もあるので事前に連絡をすること。
また,ミニッツペーパー等で寄せられた質問についてのフィードバックは,原則として次回の授業で行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(資格関連科目) 2019~2022 4 - - - - -
商学部商学科(資格関連科目) 2023~2024 4 -
商学部経営学科(資格関連科目) 2019~2022 4 - - - - -
商学部経営学科(資格関連科目) 2023~2024 4 -
経済科学部経済情報学科(資格関連科目) 2019~2022 4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(資格関連科目) 2023~2024 4 -