授業コード | 81104500 | 単位数 | 2 |
科目名 | 初等社会科教育法 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 永田 成文 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 小学校における社会科教育の目的と内容と方法 |
学修の概要 | そもそも社会科とは何か,なぜ小学校で社会科が教えられるのかについて確認し,社会科の授業を作り上げていくための目的・内容・方法を捉え,「社会科観」を身に付ける。その上で,小学校社会科の教材研究,学習指導案作成を行い,授業実践力を身につける。 小学校社会科の評価方法について,社会認識を通して公民としての資質・能力の基礎を育成する単元構成や適切な教材や的確な発問の観点から授業を分析する。 【実務経験内容:担当教員の小学校での授業づくりの経験を生かして,教材づくりや授業構成について考えていく実践的な授業である。】 |
学修の到達目標 | ①小学校社会科教育の目標・内容・方法について理解する。 ②小学校社会科教育の学習評価のあり方について理解する。 ③社会認識と公民としての資質・能力の基礎の育成から授業を分析・評価できる。 ④社会認識を通して公民としての資質・能力の基礎を育成する単元を構想できる。 ⑤評価の観点を意識した単元構想に基づき,本時の授業案を作成できる。 |
授業計画 | 第1回 | 小学校社会科の歴史について,なぜ戦後社会科が誕生したのか,初期社会科の特色は何か,社会科はどのような変遷をたどってきたのかという問いから考察し,ESDとしての社会科教育の意義を考える。 |
第2回 | 小学校社会科教育の目標について,戦後から一貫して変わらないところ,社会認識を通して公民としての資質・能力の基礎を育成する授業構成と社会科の評価の在り方を考察する。 | |
第3回 | 小学校社会科教育の内容について,生活科の社会認識の芽を育てる単元を意識しながら,地域の人々の生活,日本の国土の様子や産業,日本の政治や歴史や国際協力という同心円的拡大となっていることを捉える。 | |
第4回 | 小学校社会科教育の方法について,どのような型,なぜ型,どうする型の学習問題や調査・見学,構成・発表報告,話し合い・ディベート等の学習活動やICTを活用した授業の有効性を捉える。 | |
第5回 | 小学校社会科第3学年の実践を取り上げ,明かりをもとに市町村規模の様子を捉えて授業実践の意義を考える。 | |
第6回 | 小学校社会科教育の単元構成について,教科内容の典型として選択した教材のもつ意味やどのような型,なぜ型,どうする型の問いの位置付けを考察する。 | |
第7回 | 小学校社会科第5学年の農業生産の実践を取り上げ,生産活動の問題を解決していくための視点や方法を考える。 | |
第8回 | 小学校社会科第5学年の工業生産の実践を取り上げ,生産活動の問題を解決していくための視点や方法を考える。 | |
第9回 | 小学校社会科第6学年の政治にかかわる政治の実践を取り上げ,地域経済の問題を解決していくための視点や方法を考える。 | |
第10回 | 小学校社会科第6学年の歴史にかかわる実践を取り上げ,各時代の特色と変化や持続可能な社会を考えていくための視点や方法を考える。 | |
第11回 | 自分の身近な地域の社会的事象のレポートをグループで発表し,グループのアドバイスを受けて,その社会的事象をもとにした単元構想・本時を考える。 | |
第12回 | 初等社会科教育の評価のあり方について,実際のテスト形式の評価問題をもとに考える(オンデマンド)。 | |
第13回 | 単元構想をグループで発表して,模擬授業の核となる単元構想・本時を決め,模擬授業の準備を行う。 | |
第14回 | 前半グループで決めた本時について,ダイジェスト版の模擬授業(その他のグループの学生が児童役)をパワーポイントなどのICTを活用して行い,全体で質疑応答を行う。確認テスト① | |
第15回 | 後半グループで決めた本時について,ダイジェスト版の模擬授業(その他のグループの学生が児童役)をパワーポイントなどのICTを活用して行い,全体で質疑応答を行う。確認テスト② |
授業外学習の課題 | 事前に配布する参考資料については,指示に従い熟読しておくこと(2時間程度)。教材研究ならびに学習指導案の作成に関しては,授業で学んだ内容を活かし,各自で具体的題材を選定し,完成させること(2時間程度)。 |
履修上の注意事項 | 教育実習にむけて,直接連動する科目であるので自覚をもって授業に望むこと。 席は指定とする。あと1つのテキストは初回に示す。1000円程度準備すること。 休講の場合は指定された補講日に実施する。 授業外学習に主体的に取り組み,必要に応じて担当教員に相談すること。 必要に応じてmoodleを活用する。 各回,相談・意見交換を行う。 公認欠席は単位認定要件に影響しないように配慮します。公認欠席の場合も欠席届を提出すること。資料は後日配布。 |
成績評価の方法・基準 | 提出物や授業への参加態度(50%)指導案作成や模擬授業の実施(25%)確認テスト(25%)により総合的に評価する。欠席・遅刻等は減点とする。 |
テキスト | 文部科学省(2018)『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説社会編』日本文教出版 ※あと1つあり(履修状の注意事項に示している) |
参考文献 | 社会認識教育学会編(2019)『小学校社会科教育』学術図書出版 |
主な関連科目 | 初等教育(社会) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
水1限 メール等で適宜対応する。 レポート等のフィードバックは授業時に行う。moodle等でもフィードバックを行う。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2019~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(資格関連科目) | - | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |