授業コード 81014402 単位数 2
科目名 簿記原理Ⅱ クラス 02
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 土井 圭太 配当年次 *下表参考

授業の題目 商学部の学生として最低限必要な簿記の知識と技術の修得(Principles of BookkeepingⅡ)
学修の概要  企業は、商品の仕入れや売り上げ、机やいすなどの備品の購入、従業員への給料の支払い、銀行からの資金の借り入れ、税金の支払いなど、様々な活動を営んでいます。企業は、これら日々の活動を帳簿に記録し、一定期間ごとに整理して、報告書(「損益計算書」と「貸借対照表」。両者をまとめて「財務諸表」という)の形にまとめ、株主や経営者、銀行などの企業の各関係者に報告します。この財務諸表を作るための技術を簿記といいます。この授業では、簿記原理Ⅰの授業に引き続き、簿記の基礎知識から財務諸表の作成までを体系的に学びます。
 なお、授業は下記の授業計画に沿って行われますが、各回の内容はクラスによって若干前後する場合があります。担当教員の指示に従ってください。
学修の到達目標 (1) 商学部での学びの基盤として、最低限持つべき基本的な簿記の知識と技術を身に付けることができる。
(2) 簿記に関する理論とビジネスの実務を照らし合わせながら思考することで、複式簿記の理解を深めることができる。
(3) 経済事象を簿記の視点から読み解くとともに、理論と関連付けて説明することができる。
(4) 簿記の学びに対して探究心をもって粘り強く取り組む姿勢を身に付けている。
(5) 簿記の学びの過程で、個々の事象を多面的・多角的に考察し、自らの方向性を拓くための態度を身に付けている。
授業計画 第1回 決算
「決算」のあらましや手続きについての知識を得る。
第2回 決算整理(1)租税公課、貯蔵品
租税公課と、期末に未使用の切手や収入印紙がある場合の処理についての知識と技術を得る。
第3回 決算整理(2)売上原価の算定
商品売買(三分法)に関する修正についての知識と技術を得る。
第4回 決算整理(3)貸倒れ
売掛金などの債権が回収できなくなること(貸倒れ)に関する取引と決算整理についての知識と技術を得る。
第5回 決算整理(4)減価償却
有形固定資産の価値減少に関する計算と記帳手続である「減価償却」についての知識と技術を得る。
第6回 決算整理(5)費用の前払い・収益の前受け
収益と費用の記帳について、当期分と次期以降の分を区別する処理についての知識と技術を得る。
第7回 決算整理(6)費用の未払い・収益の未収
収益と費用の記帳について、当期分と次期以降の分を区別する処理についての知識と技術を得る。
第8回 決算整理と決算整理後残高試算表
すべての勘定の最終的な金額を集計する「決算整理後残高試算表」についての知識と技術を得る。
第9回 精算表
決算における計算手続きの一覧表である「精算表」についての知識と技術を得る。
第10回 帳簿の締め切り
決算整理後残高試算表を作成した後に行われる当期純損益の算定や帳簿の締め切りについての知識と技術を得る。
第11回 損益計算書と貸借対照表
外部報告用の財務諸表である「損益計算書」と「貸借対照表」の形式などについての知識と技術を得る。
第12回 資本・税金の記帳
法人税等と消費税の処理方法についての知識と技術を得る。
第13回 剰余金の配当
株式会社の利益がどのように処分されるかについての知識と技術を得る。
第14回 証ひょうと伝票
取引の証拠となる証ひょうと仕訳帳の代わりに用いる「伝票」の仕組みを学び、記帳方法や転記の仕方についての知識と技術を得る。
第15回 まとめ
1年間の簿記原理の授業を振り返り、企業経営を行う上での簿記の必要性について理解することができる。
授業外学習の課題 ・この授業は理論の勉強を中心とする授業です。問題演習については各自で時間外に取り組んでください。
・授業は原則として、2時間の予習、2時間の復習の計4時間の自宅学習を前提としています。
(事前学修)毎講義の最後に次回の講義のテーマを伝えるので、各自でできる限り予習しておくこと。
(事後学修)講義中にわからなかった内容については、次回までに各自で調べること。
・くれぐれも授業時間外の学習をおろそかにしないでください。
履修上の注意事項 ・この授業は商学部必修科目です。
・試験は、学科ごとに統一試験を実施します。
・授業参加にあたっては、必ず電卓(計算機能のみ)を持参して下さい。なお、スマートフォン・電子辞書等を電卓の代わりに使用することはできません。
・授業はGoogle Classroomを併用します。クラスコード等は初回の講義でお知らせします。
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
・公認欠席時の資料は後日配付しますので、各自申し出てください。
成績評価の方法・基準 期末試験100%で評価します。
なお、以下の事項に該当する学生は上記評価から減点します。
(1)欠席(5回以上の欠席の場合、特別な事情がある場合を除き、自動的にD評価となります。)
(2)遅刻(遅刻2回につき欠席1回として評価します。また10分を越えた遅刻は欠席として評価します。)
(3)私語、居眠り、携帯電話の使用、帽子の着用などのマナー違反。
(4)教室に来て座っているだけで授業に参加しない(授業中に課した提出課題等の出来も含みます。)
(5)出席に関する不正(自動的にD評価となります。)
テキスト TAC簿記検定講座『合格テキスト 日商簿記3級 Ver.14.0』TAC出版。
TAC簿記検定講座『合格トレーニング 日商簿記3級 Ver.14.0』TAC出版。
参考文献 授業中に適宜紹介します。
主な関連科目 簿記原理Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 基本的に、授業終了時に直接担当教員に質問してください。クラスによって設定時間・方法が異なりますので、詳しくは各担当教員に直接問い合わせてください。なお、メール等その他の対応方法についても、各担当教員に直接問い合わせてください。
 ミニッツペーパー等で寄せられた質問については、原則として翌週の授業の冒頭に回答します。また、授業中に課した課題・確認テストについては、同日の授業中に模範解答等を示すとともに、原則として翌週の授業の冒頭で全体講評をフィードバックします。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部経済情報学科(資格関連科目) 2019~2022 1・2・3・4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(資格関連科目) 2023~2024 1・2・3・4 -