授業コード 70016907 クラス 07
科目名 ゼミナールa(2024) 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 国際社会と日本のリアリズム Ⅰ Realistic Analysis of Global Society and Japan Ⅰ
授業の概要  国際政治・紛争や経済・メディア・環境などに関する学生の自由研究。
自分で選んだテーマを調べ発表する。質疑応答、討論をし、教員が補足する。さまざまな学生と交流し教員の指導を受けながら自分の関心を掘り下げていくことで「新たな自分」を発見できる。構成を工夫し事実を確認しながら発表資料や文章を練り上げる作業は、生涯続く独学の土台になる。
口頭や文章での表現力向上を重視する。近況や抱負を話すスピーチ練習をする。教員は適宜、重要な国際ニュースを解説する。社会の実情について文字にしにくい内容も話す。
 まず個人的関心を教員が聴き取る。①研究の発展性、②学術的意義、③教員の助言・指導の有効性~の観点から研究テーマの候補を示し学生が選ぶ。23年度はアメリカ政治、ウクライナ、プロパガンダ、選挙制度、環境・廃棄物、自動車・半導体・衣料・コーヒー、サイバー、スパイ、ミサイル防衛など。
教員は個人の自由や尊厳、女性や障害者の地位向上などを重視するリベラル。同時に、リベラルな価値を守るにはパワーも必要だと考えるリアリスト。モットーは“Call a cat a cat”(ネコはネコと正確に呼べ。ネコちゃんをトラさんやネズ公と呼ばない、現実を直視する)と「三人寄れば文殊の知恵」。現在の研究はアメリカ・イスラエル関係とユダヤ・キリスト教。演習の授業計画は暫定。

【実務経験】共同通信社の地方3支局で警察や県庁、裁判所を担当。モスクワ支局で核軍縮、ウクライナ独立やソ連崩壊、エルサレム支局長として中東和平、ガザ、自爆テロ、ロンドン特派員として英国政治・金融・王室やイラク戦争、ニューヨーク支局長として米国社会、在米日本企業、国連を取材。外信・国際経済デスク、ニュースセンター、国際局などを経て編集・論説委員。
学習の到達目標  国際常識が身に付き、事実に即した多角的で冷静な分析ができるようになる。スローガンやプロパガンダにだまされない判断力が身に付くようになる。効果的な発表ができ、説得力のある文章を書けるようになる。英語を自力で伸ばしていけるようになる。自分の研究分野で専門知識が身に付けられるようになる。
授業計画 第1回 スピーチ練習①:前年度と春休みの報告
 演習の参加者は一人ずつ前に出て2分をめどに自己紹介や前期、夏休みの出来事をスピーチする
第2回 ゼミの目的と方法: 諸先輩の学修の足跡
 前年度までの学生がつくったパワポを紹介し、テーマ選択の仕方、発表の基礎技術を学ぶ
第3回 前年度後期の研究: 卒年生の要約発表
 前年度もゼミに在籍した学生が研究の要約を発表し、3年生はさまざまな内容や手法を学ぶ
第4回 過去の研究: 卒年生の要約発表
 卒年生が前年度前期以前の研究の要約を発表し、3年生はさまざまな内容や手法を学ぶ
第5回 スピーチ練習②: 黄金週間中などの報告
 演習の参加者は一人ずつ前に出て4月以降から黄金週間までの体験や目標をスピーチする
第6回 基礎演習振り返り①: 3年生の研究要約発表
 3年生が前年度の基礎研究や他の授業レポートの要約を発表し、質疑応答の体験を積んで学ぶ
第7回 基礎演習振り返り②: 3年生の研究要約発表
 前回発表できなかった3年生が前年度の基礎研究やレポートの要約を発表し質疑応答を体験する
第8回 研究対象候補: テーマ、資料、文献
 前期末レポートのテーマの候補、必要な資料、文献を調べ比較検討できるようになる
第9回 研究テーマ: 発表・レポート内容決定
 前期末レポートのテーマを決め、発表に向けた資料収集など段取りを確認できる
第10回 執筆技術: 論文の構成・文章の技法
 教員が記事・論文の執筆経験からレポートの構成法や文章の技法を学生に教授する
第11回 前期末レポート①:卒年生の仮発表
 卒年生が期末レポートの草稿の一部や関連写真・図表などをパワポなどで発表する
第12回 前期末レポート②:3年生の仮発表
 3年生が期末レポートの草稿の一部や関連写真・図表などをパワポなどで発表する
第13回 発表・質疑応答練習: 学生有志 
 余力のある学生有志がレポートやその関連分野について発表・質疑応答の体験を積む
第14回 スピーチ練習③:前期の学修・体験・抱負
 前期のゼミ終了を前に学修の成果、興味深い体験、今後の抱負などをスピーチする練習を積む
第15回 最終まとめ: 前期末レポート準備確認
 他の学生からの質問や批評も踏まえ期末レポート執筆に必要な作業を確認する
授業外学習の課題 事前学修(30分程度)ゼミに備え、スピーチの内容をまとめたり、他の学生の発表テーマについて基礎知識を得ておく。自分が関心のあるテーマ関するニュースに目を通す。
事後学修(30分程度)他の学生の発表について感想や質問を出す課題を期限までに出す。10行(約600字)程度書くことを推奨する。
前期を通じた学修(週3時間程度)自分が発表するテーマ候補について着実に調べ、資料を作成する。ゼミ後半には期末レポートの草稿を執筆する。日本語を磨き、英語力を伸ばす努力をする。
履修上の注意事項  発表担当者はキーワード、年表、要約や引用、地図などからなる資料を発表前日までに教員に送る。他の学生が作成した資料を熟読し、他のゼミ生の発表に集中する。日本が対象の研究では国際比較を入れる。急病を除く欠席は事前にメール連絡を。発表のドタキャンは厳禁。議論を盛り上げるサービス精神を評価する。文章や構成については職人的な細かい指導をする。褒められたら喜び、改善点を指摘されても落ち込まない。必ずうまくなる。教員や他のゼミ生とのコミュニケーション、信頼関係が大切。機微な話を外に出さない。国際社会の複雑さを面白いと感じる向学心のある学生を歓迎する。
 公認欠席は欠席として扱うが、単位認定要件や期末レポートの提出資格には影響しないように配慮する。公認欠席時にMoodle掲載以外の資料があれば後日配布する。
成績評価の方法・基準  出席を重視する。発表・質疑・課題提出などゼミへの貢献約40%、期末レポート約60% 1回目の発表は、成功すれば評価する。失敗は影響しない。レポートは単発4000字以上が原則。レポートは①構成の論理性、②データや資料の具体性、信頼性③文章の質④専門性~などが評価基準。出せなかった人はほとんどいない。事前に相談すれば2、3本での分割、字数変更など柔軟に対応する。体験記、紀行文、書評なども認める。英語で書く場合は多少短くてよい。(日本人学生でも例がある)
テキスト  NHKのニュース・防災アプリ(無料)を共通の情報インフラとする。ゼミ生が作成したレジュメ、PPTやレポート、関連資料をMoodleに掲載する。
参考文献  ゼミ生の関心や必要を考慮し、適宜、紹介する。日本経済新聞(電子版含む)や中国新聞などの国際関係記事に目を通し、辞書・事典を丹念に参照し、定評ある新書レベル以上の本に親しむことを推奨する。辞書・事典を活用する。負荷を掛けることで伸びる。スポーツや音楽と同じ。反復し鍛えれば腕が上がる。
主な関連科目  国際ジャーナリズム論、政治と社会(アメリカ、中東)、メディア論、異文化理解論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 授業中、授業後、メール(funatsu@shudo-u.ac.jp)での応答、個人面談などでできる限り対応します。授業の内容、発表やレポートに関するものだけでなく、筆記試験や英語の勉強法、進路、留学、就活なども歓迎します。レポートのフィードバックは全体にかかわるものをMoodleに掲示します。個別の指導・評価を伝えることもあります。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30801 2018~2022 3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30801 2023~2023 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30801 2018~2022 3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30801 2023~2023 3・4