授業コード 70010700 クラス
科目名 地域産業政策論 単位数 2
担当者 太田 耕史郎 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 地域産業政策 Local Industrial Policy
授業の概要 ・日本の地方都市の大半は人口減少,中でも若者の転出に苦慮しています。この授業では地域の振興に不可欠な地域産業政策を米国と日本の幾つかの都市を事例とし,また最近の日本の政策を取り上げて学習します。
学習の到達目標 地域産業政策の重要性とその種類・手段が理解できるようになる。
授業計画 第1回 イントロ: 日本の地方都市の現状
※日本の地方都市の現状が人口の増減や転入・転出から理解できるようになる。
第2回 都市の衰退─デトロイト・夕張の事例を中心に─(テキスト1.3,1.5)
※衰退した都市の事例から地域産業政策の重要性が理解できるようになる。
第3回 地域産業政策の種類と手段(テキスト1.6)
※地域産業政策の種類と多様な手段が理解できるようになる。
第4回 (都市の事例)米ピッツバーグ(テキスト1.4, 10.5.1)
※ピッツバーグの製鉄業からIT・医療産業への産業構造の転換を可能にした要因が理解できるようになる。
第5回 (都市の事例)米ミネアポリス・セントポール(MSP都市圏; テキスト補論1)
※冬の寒さが「シベリヤのような」と形容されるミネソタ州のMSP都市圏の発展の要因が理解できるようになる。
第6回 (都市の事例)米シリコンバレー(テキスト第3章)
※「世界のIT産業の中心地」であるシリコンバレーの発展の要因が理解できるようになる。
第7回 (都市の事例)京都(テキスト第5章)
※伝統的な京都で電子部品製造などの近代産業が発展する要因が理解できるようになる。
第8回 (都市の事例)浜松(テキスト第6章)
※浜松で二輪や楽器の製造が発展する要因が理解できるようになる。
第9回 (都市の事例)熊本(テキスト第7章)
※企業誘致と文化政策を地域産業政策の柱とする熊本の現状が理解できるようになる。
第10回 企業誘致の問題点(テキスト1.6)
※地域産業政策の主要な手段である企業誘致の問題が理解できるようになる。
第11回 地域産業政策としての大学設置(テキスト第8章)
※地域産業政策としての期待が高まる大学設置の限定された有効性が理解できるようになる。
第12回 地域産業政策としての創造的事業文化の形成(テキスト第9章)
※地域・産業振興における創造的事業文化の重要性とそれを涵養するための方策が理解できるようになる。
第13回 地域産業政策としての生活環境整備(テキスト第10章)
※地域産業政策としての重要性が増す生活環境整備やそのための都市再開発が理解できるようになる。
第14回 地域産業政策の過去と現在
※戦後期から現在に至る様々な地域産業政策が理解できるようになる。
第15回 地域におけるユニークな振興策(受講生の発表)
※地域における振興策を調査・発表することができる。
授業外学習の課題 事前学習(2・3時間程度):テキストまたは資料を良く読み,予備知識を得て下さい。
事後学習(1時間程度):授業中に理解ができなかった箇所はテキスト,資料やノートを再読して下さい。
履修上の注意事項 ・授業形態は対面授業となります。
・資料をMoodleにupすることがありますので,事前に内容を確認して下さい。
※第15回の発表は4・5人のグループで実施してもらいます。事前に十分な準備をして下さい。なお,この回に公認欠席となる場合には代替措置で対応します。
成績評価の方法・基準 試験の成績(60%),第15回の授業での発表(25%)と平常点(15%)で評価します。
テキスト 太田耕史郎『地域産業政策論』勁草書房(電子書籍).
参考文献 太田耕史郎『ラストベルト都市の産業と産業政策』勁草書房.
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問は随時,受け付けます。
試験に対するフィードバックはMoodle上で行ないます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部地域行政学科(政策領域) FGRA30503 2018~2022 3・4 - - - - -