授業コード 70008315 クラス 15
科目名 基礎演習 単位数 2
担当者 三浦 浩之 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 市民参画型社会の構築
授業の概要  様々な場面でよく使われている「まちづくり」は、物的な改変(道路、様々な用地、公園、他)を目的とするものだけでなく、高齢者や子どもの教育や福祉、商店街の活性化や防災、水や緑等の自然環境、自治やコミュニティ等、ソフトとハードに分けられない総合的環境全てを扱う。多くの場合、その対象は限定的な小地域である。そして、住民をはじめ、そのまちに関わるステークホルダーの誰もが平等に参加でき、民主的に議論し、基本的には多数決によらずに全員が納得するまで話し合うと言う、市民参画プロセスがコアとして存在する。
一方、都市計画や都市戦略は、県や市町村といったエリア全体、あるいは、その中の特性が近い地域全体を対象に、将来像を設定し、それを実現するための手段を検討・策定・実施するものである。この計画・戦略は都市計画・戦略の専門家がデータ分析に基づいて策定していくものであるが、実はその策定段階で市民参画が行われている。しかし、その参画の度合いは市民と行政が知恵と力を出し合い、協働して策定・実践していくレベルに到達していない状況も見られる。
あらゆるものを取り巻く環境がめまぐるしく変化し、将来の予測も困難な時代となっている。人口減少局面の進展、担い手の不足、デジタル化、SDGs・レジリエンスの達成、ウェルビーイングな社会の実現等、地域社会をめぐる課題は一層複雑さ、重要性を増している。これまでの常識や慣例は通用しない時代に、私たちはいる。
 この様な社会情勢から、市民が行政や民間と、そして市民同士がつながり、支え合い、知恵と力を結集し、この困難に立ち向かうことを目指して、「市民参画型社会の構築」が取り組まれつつある。本基礎演習では、その実態を分析し、「市民参画型社会の構築」の現在地と進むべき将来について考えていく。その際、まちづくりにおけるデジタル技術の活用に着目する。
学習の到達目標 「市民参画型社会」の現在地を理解し、その進むべき将来を説明できる様になること
授業計画 第1回 ガイダンス、市民参画とは
 市民参画について理解する
第2回 市民参画の現在地を知る① 京都市
 「第3期京都市市民参加推進計画」等の読み取りにより、京都市の市民参画の現在地を説明できるようになる
第3回 市民参画の現在地を考える① 京都市
 京都市の市民参画についてディスカッションし、その現在地を考察する
第4回 市民参画の現在地を知る② 熊本市
 「熊本市自治基本条例と市民参画手続マニュアル」等の読み取りにより、熊本市の市民参画の現在地を説明できるようになる
第5回 市民参画の現在地を考える② 熊本市
 熊本市の市民参画についてディスカッションし、その現在地を考察する
第6回 市民参画の現在地を知る③ 横浜市
 「横浜市の共創推進」等の読み取りにより、横浜市の市民参画の現在地を説明できるようになる
第7回 市民参画の現在地を考える③ 横浜市
 横浜市の市民参画についてディスカッションし、その現在地を考察する
第8回 市民参画の現在地を知る④ DXまちづくりでの市民参画
 「デジタル参加プラットフォーム」等の読み取りにより、DXまちづくりでの市民参画の現在地を説明できるようになる
第9回 市民参画の現在地を考える④ DXまちづくりでの市民参画
 DXまちづくりでの市民参画についてディスカッションし、その現在地を考察する
第10回 市民参画の将来を考える① 対象の選定と現在地の分析
 各自で市民参画の将来を考える対象地を選定し、その現在地に関して情報収集・分析を行い、その現在地を確認する
第11回 市民参画の将来を考える② 課題を見定める
 各自が対象地での市民参画における課題を発見する
第12回 市民参画の将来を考える③ 「市民参画型社会」となるための提案を考える
 各自で対象地が「市民参画型社会」となるための提案を考え、説明できるようになる
第13回 市民参画の将来を考える④-1 提案してみる
 各自が考えた提案をプレゼンテーションし、意見交換を行う
第14回 市民参画の将来を考える④-2 提案してみる
 各自が考えた提案をプレゼンテーションし、意見交換を行う
第15回 市民参画の将来を考える⑤ 総括、振り返り
 「市民参画型社会」を生み出すために必要なこと、取り組むべきことをディスカッションし、取りまとめる
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):毎回のテーマに関して、情報収集・分析を行い、自らの考えや提案を発表できるようにしておくこと。
事後学修(2時間程度):毎回のテーマに関して、授業中の意見交換を踏まえて、自らの考えや提案を再構築しておくこと。
履修上の注意事項 授業に関する連絡はMoodleシステムあるいはGoogle Classroomを利用して行います。また、「問い」やデータ調査・分析結果等の提出や、それらへの指導にはMoodleあるいはGoogle Classroomを活用します。

*公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。
・公認欠席によるマイナス評価は行いません。
・公認欠席時の資料は、後日、Moodleを通じて配布します。
・プレゼンテーション時に公認欠席となる場合、代替措置で対応します。
成績評価の方法・基準 調査・分析の内容(30%)、それらのまとめ方(20%)、プレゼンテーション(30%)、討論への参加状況など(20%)から、総合的に評価する。
テキスト
参考文献 適宜、提示します
主な関連科目 ソーシャルイノベーション論、合意形成論、行政特論A(地域資源創造論)、行政特論B(公共空間創造論)、都市・地域戦略論、⽣涯学習⽀援論Ⅰ・Ⅱ、社会教育経営論Ⅰ・Ⅱ、地域プロジェクトA・B、グローカル・プロジェクトA・B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
随時相談に応じます。⼤学メール(alphaメール)やClassroomにてコンタクトください。
さらに、授業終了後にも、時間を設けます。
フィードバックは、基本的にClassroom機能を利用して行い、授業時に直接行うこともあります。
URLリンク 社会課題解決中マップ
URLリンク オープンデータ研修ポータル
URLリンク オープンデータの「データカタログサイト」

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP20801 2018~2022 2 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP20801 2023~2023 2
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA20801 2018~2022 2 - - - - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA20801 2023~2023 2