授業コード 70008307 単位数 2
科目名 基礎演習 クラス 07
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 矢田部 順二 配当年次 *下表参考

授業の題目 「身近な外国人」との共生を考える About Coexistence with "Neighboring Foreigners"
学修の概要  2020年以来のコロナ禍で出入国が制限された影響があったとはいえ、定住外国人以外にも、現在の日本社会には多くの外国人が、働き、学んでいます。しかし彼らの中には、制度と現実の間で苦しみ、日本社会において孤立化している人々がいることを忘れるべきではありません。このゼミでは「外国人労働者問題」の現状を理解し、「身近な外国人たち」と共生し、住みやすい地域を作るにはどうしたらいいのかを考えます。
 具体的には指定する教材の分析を通じて、在留外国人の法的問題や外国人受入の現状と課題などを学びます。さらにチームを編成し、留学生や技能実習制度の現場、あるいは行政の窓口など、広島における国際化の実際を調査分析し、結果をグループ発表します。
 座学と実践を通して、多様な価値観をもつ人々の共生社会を構築する方策の一端を考えます。
学修の到達目標 ①テキストやみずから検索した資料を読みこなし、問題の背景を把握することができる。
②体験活動に真摯に取り組み、異文化コミュニケーションから、課題を探ることができる。
③テキストの報告や交流活動を元に、補足資料を検索しながら、レポートをまとめることができる。
授業計画 第1回 4/11:ガイダンス、クラス形成                  
授業の運営方法について理解し、ゼミ生同士が知り合う。
第2回 5/9:問題点の整理①:現状把握(ビデオ視聴)                  
外国人労働者問題に関するビデオ教材を視聴し、問題点を整理し、疑問点を話し合う。
第3回 5/16:問題点の整理②:現状分析(新聞記事、統計資料の読解)          
外国人労働者問題に関する資料読解から、問題点を整理し、疑問点を話し合う。
第4回 5/30:基礎文献講読①(文献1:学術論文)                   
履修者全員で分担して文献を読み、要旨報告ののち疑問点を話し合う。
第5回 6/13:基礎文献講読②(文献2:ブックレット)                 
履修者全員で分担して文献を読み、要旨報告ののち疑問点を話し合う。
第6回 6/27:基礎文献講読③(文献3:新書)                     
履修者全員で分担して文献を読み、要旨報告ののち疑問点を話し合う。
第7回 7/11:中間まとめ、夏季課題の説明                       
外国人労働者問題についての論点を整理し直す。夏季課題について理解し、疑問点を解決しておく。
第8回 9/26:調査課題の絞り込み                           
夏季課題のまとめをおこない、後期におこなう調査課題を絞り込む。
第9回 10/10:広島県の現状①(統計)                         
広島県の現状に関する統計資料を持ち寄り、分析し、疑問点をまとめる。
第10回 10/24:広島県の現状②(事例)                         
県が発行する資料を分析し、疑問点をまとめる。
第11回 11/7:インタビューのための論点整理                      
12回と13回の授業に招くゲストスピーカーに尋ねる疑問点をまとめる。
第12回 11/21:インタビューと質疑①(ケース1)                   
出入国在留管理庁のゲストスピーカーの話を聴き、質疑する。
第13回 12/5:インタビューと質疑②(ケース2)                     
日本語学校のゲストスピーカーの話を聴き、質疑する。
第14回 12/19:インタビューのまとめ                          
12回と13回のインタビューから発見したことを整理し、クラス共有する。
第15回 1/8:まとめとふり返り                             
課題解決のために何ができるか話し合う。授業全体をふり返り、レポート課題について理解する。
*上記授業計画は、必要に応じて変更することがある。
授業外学習の課題 ①毎回次回の課題が与えられるので資料を読みこなすなど準備して授業に臨む。
②レジュメ作成など、授業外学習の時間に準備する。
(①と②で、各回120分程度)
履修上の注意事項 ①この授業は原則、隔週で実施し、前期に7回、後期に8回の予定で構成します。
②教室内の報告時には、報告者はプレゼンソフトとレジュメを使って報告します。
③ゼミ学習に貢献する積極的な参加態度を重視します。
④教材分析をする際は、ワークシート等の提出を求めます。
⑤出欠の取扱いは、欠席は3回まで、無断欠席2回でゼミ生失格とします。通院等の場合は相談すること。                              
⑥公認欠席の場合は、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないように配慮するので、必ず証明を添えて公認欠席届(様式1)を教学センターに提出してください。発表分担時に公認欠席した学生は、発表用資料をMoodle上に公開することとします。
⑦学外の方と接するときは、社会人としてのマナーを守ることが必要です。
成績評価の方法・基準 各学期末にレポートを提出します(1200字程度)。そのレポートを40%、およびワークシート・活動報告の提出が30%、また日頃の参加態度(予習の程度、プレゼンの内容、議論への参加、ゼミへの貢献)を30%によって総合的に評価します。
テキスト 教室でコピーを配布するほか、必要に応じて、メールで通知します。
参考文献 履修者の関心、地域の国際化に関する社会の動向などを見て、適宜、教室で紹介します。
主な関連科目 体験実践A(IGL)、体験実践論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業が終わった後に、質問と相談に応じます。
木曜日の昼休みをオフィスアワーとするほか、メール、LINE、Slackによって教員に連絡を取ってください(連絡先は授業時に伝達します)。
また学習状況について教室内で適宜コメントするほか、レポートの採点結果については、学期終了後にMoodle上に講評をアップロードします。

■ルーブリック情報
  優れている やや優れている やや努力を要する 努力を要する
文献研究の内容 資料の内容を正確かつ深く読み込み、正確に要旨を把握した 資料の内容をおよそ理解し、要旨もだいたい把握できた 資料の内容理解にむらがあり、要旨のとらえ方が不十分である 資料の内容理解に誤りがあり、要旨の把握も間違っている
報告とプレゼン レジュメと提示資料の特性を活かした工夫がされ、惹きつけるプレゼンができた レジュメと提示資料を整えることができ、資料に頼ったプレゼンがされた レジュメと提示資料が不十分で、重複も多く、プレゼンも不十分だった レジュメと提示資料の準備ができず、プレゼンも支離滅裂であった
インタビューの準備 インタビューの目標を明確に設定でき、交流に必要な準備を十分にできた インタビューの目標設定はしたが、交流準備にやや不十分さがあった インタビューの目標設定があいまいで、交流準備もほぼ不十分である インタビューの目標設定ができず、交流準備も何もできなかった
インタビュー時の態度 マナーを十分わきまえ、明るく積極的であり、異文化への敬意があった 最低限のマナーを守り、一通りの会話はできたが、やや積極性に欠けた マナーに欠けるところがあり、コミュニケーションも途切れがちであった 相手に対する敬意がなく、コミュニケーションにも非常に消極的だった
体験からの課題発見 交流’学習の体験を踏まえ、外国人留学生の抱える課題を正確に把握できた 交流学習の体験から、外国人留学生の課題は見つけたが、やや曖昧だった 交流学習の体験から課題を考察したが、あまり課題発見につながらなかった 交流学習の体験を活かせず、外国人留学生の課題を全然発見できなかった

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP20801 2018~2022 2 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP20801 2023~2023 2
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA20801 2018~2022 2 - - - - -
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA20801 2023~2023 2