授業コード 70005400 クラス
科目名 地域研究特論A(東欧) 単位数 1
担当者 矢田部 順二 履修期 第3学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 東欧地域の歴史と現状 Historical and Current Issues in the Eastern Europe
授業の概要  第二次世界大戦後、東欧地域はソ連の影響下におかれ、冷戦時代には「もうひとつのヨーロッパ」と呼ばれた歴史があります。冷戦後は急速に政治的変化を遂げ、その過程で民族紛争の発生した地域もありましたが、現在は多くの東欧諸国が欧州統合の一員になっています。  この講義では、東欧地域の現状を知る上で必要な歴史・政治・文化に関する基本的情報を、 地域研究の立場から概説することを目的とします。ヨーロッパの多様性を考えるきっかけにしてもらえればと思います。
学習の到達目標 ①東欧地域の地域的特色を理解し、自分なりに説明することができる。
②現代史における東欧地域の政治的役割について、自分なりに説明することができる。
③東欧地域の現状から、これらの地域と日本の関係を説明することができる。
授業計画 第1回 ガイダンス、地域区分
 この授業の受講方法について理解する。東欧とはどの地域のヨーロッパなのか、地理的概念だけでは説明できないことを理解する。
第2回 歴史的前提
 歴史的前提として19世紀から戦間期にかけての中欧地域、バルカン地域の略史を説明できるようになる。
第3回 冷戦期の東欧①:1950ー60年代
 社会主義圏に組み込まれた直後の東欧諸国の諸事情についてその特徴を説明できるようになる
第4回 冷戦期の東欧②:1970ー80年代
 社会主義体制がゆきづまりを見せ始めたころの東欧諸国の諸事情について説明できるようになる。
第5回 東欧革命と体制転換
 1989年の東欧革命により体制転換した東欧諸国の変化について概要を説明することができる。
第6回 体制変動後の課題①:民族主義の台頭
 体制転換後に台頭した民族主義について、その原因と、結果的に生じた紛争について説明することができる。
第7回 体制変動後の課題②:国際関係の再編
 体制転換後に再編された国際関係について、NATOの東方拡大とEUの拡大の特徴を説明することができる。
第8回 まとめ:現在の東欧
 授業全体をふり返り、疑問点を解決した上で、レポートを作成する。
第9回 なし
第10回 なし
第11回 なし
第12回 なし
第13回 なし
第14回 なし
第15回 なし
授業外学習の課題 ①第1回目以降、授業の最後に次回授業のキーワードを提示するので、事前学習としてその用語調べに90分ほどかけてください。
②事後学習としては、Moodleに練習問題が提示されるので、その演習に毎回45分程度当て、また当該回の授業内容についてノートまとめなど90分程度かけてください。
③その他宿題として小レポートなどを課す場合には、指示にしたがって取り組みましょう。
履修上の注意事項 ①この授業は第3学期週1回8回で完結します。1回の欠席が大きな比重になるので気をつけてください。
②原則として毎回、リアクションペーパーの提出により授業参加を確認します。提出物の期限を厳守してください。
③レポート課題については第6回に伝達する予定です。
④欠席が授業回数の3分の1となった場合は、単位を修得できません。公認欠席の場合は、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないように配慮するので、必ず証明を添えて公認欠席届(様式1)を教学センターに提出してください。
※より詳しくは開講時に説明します。
成績評価の方法・基準 レポート(60%)、リアクションペーパーおよびワークシート(40%)として総合評価します。レポートの評価については下記ルーブリックを参照してください。
テキスト 特に指定しない。必要な教材はコピーを配付する。
参考文献 薩摩秀登編『チェコとスロヴァキアを知るための56章』(明石書店、2003年)
仙石学『中東欧の政治』(東京大学出版会、2021年)
中欧・東欧文化事典編集委員会編『中欧・東欧文化事典』(丸善出版、2021年)
羽場久美子・溝端佐登史編『ロシア・拡大EU』(世界政治叢書)(ミネルヴァ書房、2011年)
とりあえず以上をあげるほか、授業内で紹介する。
主な関連科目 地域研究特論A(ロシア)、ヨーロッパの政治と社会、西洋政治外交史
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
各回の内容に関する質問は授業終了後に提出するリアクションペーパーの中に書いてください。共有すべき質問は、次週のレジュメに回答を載せるので、復習時にあわせて読むことができます。
また木曜日の昼休みをオフィスアワーにするほか、これ以外で質問したいときには、メールすることも可能です。ただしこの場合は学籍番号と氏名を明記してください。
レポートに関しては、採点後に総評をMoodleに掲載することでファイードバックします。

■ルーブリック情報
  課題の理解 論旨の展開 オリジナリティ 表現方法 書式や形式
優れている (4点) 課題の趣旨を正確に理解し、焦点を絞っている 序論本論結論の流れの中で、説得的に論証している 独創的である 分かりやすく巧みな文章である 原稿作成の決まりが守られ、誤字もない
やや優れている (3点) 課題の趣旨を概ね理解し、焦点を絞る努力をした 序論本論結論を意識し、ほぼ正確に説明づけている やや独創的である よい文章だがところどころたどたどしい ほぼ原稿作成の決まりが守られ、誤字も少ない
普通 (2点) 課題の趣旨は理解したようだが、焦点があまり絞れていない 序論本論結論の形式を取り、大きな矛盾なく説明した 一般的着想である ときどき意味不明な文章が混じる だいたいルールは守られているが、一部おかしな部分がある
やや難がある (1点) 課題の趣旨理解があいまいで、焦点もぼけている レポートの形式が整理されず、論理の飛躍が見られる 人まねである 意味の通らない文章が多い 原稿作成のルールがあまり守られておらず、誤字が多い
難あり (0点) 課題の趣旨が理解できず、的外れな説明に終始している レポートの形式を理解せず、論証そのものが成り立っていない 盗用である 意味不明な文章ばかりである 初歩的な決まりが守れず、誤字や誤った修辞法だらけである

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
国際コミュニティ学部国際政治学科(地域研究領域) FGGP20508 2018~2022 2・3・4 - - - - -
国際コミュニティ学部国際政治学科(地域研究領域) FGGP20508 2023~2023 2・3・4 -