授業コード 63009000 クラス
科目名 心理実習 単位数 2
担当者 内野 悌司 他 履修期 年間授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 心理実習(Clinical Psychology Practicum)
授業の概要 保健医療,福祉,教育,司法・犯罪、産業・労働の5分野の施設において、見学等による実習を行いながら、当該施設の実習指導者又は実習担当教員による指導を受け、以下の事項について基本的な水準を修得することを目的とする。(ア)心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、(イ)多職種及び地域連携、(ウ)公認心理師としての職業倫理及び法的義務についての理解。
【実務経験内容:精神科病院、大学の相談機関、大学病院、保健所等において、心理面接、コンサルテーション、心理検査、心理教育等をおこなっていた。】
学習の到達目標 実習施設の業務や役割等について説明できるようになる。心理に関する要支援者へのチームアプローチ、多職種及び地域連携、公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解を深め、概説できるようになる。
授業計画 第1回 オリエンテーション:心理実習の概要、学外実習施設における実習の心得、学内の授業時間における事前実習の実施の仕方(グループワーク、発表と討議等)、事前実習に先立って行う自己学習、実習後の事後学習についての説明。1つ目の学外実習施設についての事前実習、自己学習の打合せ。
第2回 少年鑑別所の役割・機能・構造、関連法規等についての自己学習に基づいて、グループワークの実施。次回授業における発表の準備、打合せ。
第3回 少年鑑別所に関するグループ発表・討議。実習計画書の作成。次の実習施設の役割・機能・構造、関連法規等についての自己学習の打合せ。
第4回 少年鑑別所における見学実習
第5回 発達障害者支援センターの事前実習1:発達障害者支援センターに関するグループワーク
第6回 発達障害者支援センターの事前実習2:発達障害者支援センターに関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第7回 発達障害者支援センターの見学実習
第8回 児童相談所の事前実習1:児童相談所に関するグループワーク
第9回 児童相談所の事前実習2:児童相談所に関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第10回 児童相談所の見学実習
第11回 被害者支援機関、少年サポートセンターの事前実習1:被害者支援、少年サポートに関するグループワーク
第12回 被害者支援機関、少年サポートセンターの事前実習2:被害者支援、少年サポートに関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第13回 被害者支援機関、少年サポートセンターの見学実習
第14回 高校等の教育施設の事前実習1:教育施設に関するグループワーク
第15回 高校等の教育施設の事前実習2:教育施設に関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第16回 高等学校における見学実習
第17回 大学学生相談機関の事前実習1:児童相談所に関するグループワーク
第18回 大学学生相談機関の事前実習2:児童相談所に関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第19回 大学学生相談機関の見学実習
第20回 精神保健福祉センターの事前実習1:精神保健福祉センターに関するグループワーク
第21回 精神保健福祉センターの事前実習2:精神保健福祉センターに関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第22回 精神保健福祉センターの見学実習
第23回 精神科病院の事前実習1:精神科病院に関するグループワーク
第24回 精神科病院の事前実習2:精神科病院に関するグループ発表と討議。実習計画書の作成
第25回 精神科病院の見学実習
第26回 司法犯罪分野の実習のまとめと自己評価報告
第27回 福祉分野の実習のまとめと自己評価報告
第28回 教育分野の実習のまとめと自己評価報告
第29回 保健医療分野の実習のまとめと自己評価報告
第30回 心理実習全体の振り返りと記録のまとめ
授業外学習の課題 ・事前学修(2時間程度):毎講義の前に学生個々が学外実習施設に関する自己学習、授業における発表の準備、実習計画書の作成等を行う。
・実習終了後学修(2時間程度):学んだことを実習ノートの実習報告書にまとめ、実習担当教員から事後指導を受ける。
・事前・事後学習全体で60時間程度を要する。
履修上の注意事項 【重要事項】この科目を履修するには「心理演習」の単位を取得していることが条件である。
・学外の「心理実習」を実施するため、遅刻・欠席は認めません。正当な理由がある場合には、事前に欠席届を提出すること。病気で事後的に届け出る場合は、医療機関を受診したことを証明する(領収書等)を提出すること。公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。
・『公認心理師法』では、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野(主要5分野)において、合計80時間以上の実習が求められている。
・学外実習施設での実習(一施設につき4時間程度)を8施設で行う計画であり、学外実習施設における実習は30時間程度である。保健医療分野では、精神科病院、精神保健福祉センター。福祉分野では、発達障害者支援センター、児童相談所。教育分野では、高等学校、大学学生相談機関。司法・犯罪分野では、少年鑑別所、少年サポートセンター・県警被害者支援室・被害者支援センター3機関合同で実施する予定である。実習の日程は施設との調整によって決まるため、具体的な外部実習施設での実習の全日程は確定していない。確定し次第、履修学生に通知する。実習を実施する施設の順番で事前実習を行うため、上記第2回〜第29回までの授業における8実習施設の順番は入れ替わることがある。
・学内における事前実習は、原則として前期月曜日5時限に行う。
・なお、新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、学外施設における実習が困難な場合があり、そのときは施設の実習指導者が本学で出張実習を行うこと、もしくは同時双方向型非対面実習等の対応を実施することがあるが、それは代替実習と認められる。
・学外施設における実習とは別に、事前実習を原則として前期授業期間中の月曜日5時限に実施する。授業時間内においてグループワークを1時限、グループワークの内容の発表・討議、実習計画書の作成を1時限(計24時間)行う。
事前実習に先立って、授業時間外において、各実習施設にかかる役割・機能・構造、関連法規等について、自己学習を行い、事前実習のグループワークで発表する。
・実習終了後に、事後学習として、実習での体験や学んだこと等を実習ノートの実習報告書に記載し、実習担当教員より指導を受けること。
・実習科目のため、遅刻・欠席は認めません。正当な理由なく遅刻・欠席があった場合、学内での事前実習、学外実習施設での実習において、何らかのトラブル等が生じた場合、学外実習に行くことを認められないことがありますので、十分に注意してください。
・実習に行くとき「心理実習の手引き」にしたがい、服装やマナー等に配慮してください。実習において知り得た個人、組織にかかる情報の秘密の保持について十分に注意してください。
成績評価の方法・基準 心理に関する要支援者に対する理解と支援についての理解度(25%)、要支援者へのチームアプローチについての理解度(25%)、多職種及び地域連携についての理解度(25%)、公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解度(25%)により評価する。
テキスト 使用しない。適宜資料を配布する。
参考文献 津川律子・橘玲子(2009)精神科実習ガイド  誠信書房
適宜紹介する。
主な関連科目 公認心理師の職責、心理的アセスメント、心理学的支援法、健康・医療心理学、福祉心理学、教育・学校心理学、司法・犯罪心理学、産業・組織心理学、精神疾患とその治療、関係行政論、心理演習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・質問や相談がある学生は、授業終了時のリアクションペーパーに記入すること。もしくはMoodleコース内のフォーラム機能により、受け付ける。
・直接質問したい学生は、授業中・終了後、もしくはメールにて受け付ける。
・質問に対する回答・フィードバックは次回の授業時間中に受講学生全体に説明する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS37008 2018~2022 4 - - - - -
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS35002 2023~2023 4 -
健康科学部心理学科(専門発展) 61400 2024~2024 4 -